face it

チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

はじめに

(2020年6月27日更新)

ブログ【face it】担当のKeiです。チャート愛好家として、ビルボードジャパン最新チャートを様々な視点から分析し、記載しています。

お問い合わせやご意見、ご依頼などがございましたら、faceknk @ gmail.com宛にお願いいたします。もしくは、はてなユーザーの方は各エントリーにコメント出来ますので、よろしくお願いします。

 

2020年4月からは米ビルボード、およびビルボードジャパンのソングスチャートを紹介するポッドキャストBillboard Top Hits】も配信していますので、よろしくお願いします。

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「Rockstar」「Whats Poppin」でダベイビーがワンツーフィニッシュを達成…7月11日付米ビルボードソングスチャートをチェック

ビルボードのソングスチャートをチェック。現地時間の7月6日月曜に発表された7月11日付最新ソングスチャート、ダベイビー feat. ロディ・リッチ「Rockstar」が通算4週目の首位を獲得しました。

「Rockstar」はストリーミングが前週比15%アップの4370万(同指標1位)、ダウンロードが同32%アップの16000(同指標3位)、ラジオエアプレイが同16%アップの4600万(同10位)とすべて二桁成長。これはストリーミングおよびダウンロードの集計期間初日となる6月26日金曜にミュージックビデオが公開されことによるもの。28日日曜にはBETアワードにて同曲が披露され、その衝撃的なパフォーマンスも大きく影響しています。

 

ダベイビーは今週、2位にもクレジット。前週8位に入り初のトップ10位入りを果たしたジャック・ハーロウ「Whats Poppin」が2位に躍進しましたが、その理由がダベイビー、トリー・レーンズおよびリル・ウェイン参加のリミックスによるもの。今週の集計期間においてリミックスが1週間フルに加算され、オリジナルバージョンを上回ったことでダベイビーを含む4名でのクレジットとなりました。

ストリーミングは前週比72%アップの3410万(同指標2位)、ダウンロードは同109%アップの10000(同指標11位)、ラジオエアプレイは同15%アップの2990万(同指標23位)とこちらも二桁、もしくは三桁成長を達成。これによりダベイビーは、2019年2月23日付でアリアナ・グランデが「7 Rings」「Break Up With Your Girlfriend, I'm Bored」「Thank U, Next」で3位までを独占して以来となるトップ2占拠を果たしました。またリル・ウェインは25曲目のトップ10ヒットとなり史上10位タイ(ドレイクおよびマドンナの38曲がトップ。リル・ウェインエルヴィス・プレスリーおよびテイラー・スウィフトに並びました)、一方トリー・レーンズにとっては初のトップ10ヒットとなっています。

 

ハリー・スタイルズ「Watermelon Sugar」が前週から8ランクアップし8位に。5月18日にミュージックビデオを公開して以降浮上を続け、自身3曲目のトップ10入りを果たしました。ストリーミングは前週比7%アップの1530万(同指標12位)、ダウンロードは同30%アップの9000(同指標13位)、ラジオエアプレイは同25%アップの3610万(同指標17位)。タイトルに"Watermelon (すいか)"が付いた曲のトップ10ヒットは、モンゴ・サンタマリア・バンド「Watermelon Man」が1963年4月に10位に入って以来、2曲目となります。

活動休止中のワン・ダイレクションのメンバーでは、脱退したゼイン(・マリク)が2曲、リアム・ペインが1曲トップ10ヒットを放っていますが、ハリー・スタイルズは今回3曲目となり、トップ10ヒットが単独最多となりました。

 

リル・ベイビー & フォートゥー・ダグ「We Paid」が前週から8ランクアップし初のトップ10入り。ストリーミングは前週比11%アップの2460万(同指標3位)、ダウンロードは同3%アップの2000、ラジオエアプレイは同76%アップの170万を獲得しています。リル・ベイビーにとっては前週までランクインしていた「The Bigger Picture」以来となる通算4曲目のトップ10入りとなり、フォートゥー・ダグは初のトップ10エントリー。「We Paid」は『My Turn』のデラックスエディションに収録された曲で、2月末にリリースされたオリジナルバージョンに後から追加されたもののひとつ。このデラックスエディションの影響もあり、『My Turn』は今週、通算5週目となる首位を獲得。ビルボードジャパンの記事では『今年は、発売から数週間~数か月後に新曲を追加して再リリースするのがラップ・アルバムの主流』と記載されています。

 

最新のトップ10はこちら。

 
 
 
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#Hot100 (chart dated July 11, 2020)

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[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) ダベイビー feat. ロディ・リッチ「Rockstar」

2位 (8位) ジャック・ハーロウ feat. ダベイビー、トリー・レーンズ & リル・ウェイン「Whats Poppin」

3位 (3位) ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」

4位 (2位) ミーガン・ジー・スタリオン feat. ビヨンセ「Savage」

5位 (4位) セイント・ジョン「Roses」 

6位 (6位) ドージャ・キャット「Say So」

7位 (5位) ジャスティン・ビーバー feat. クエイヴォ「Intentions」

8位 (16位) ハリー・スタイルズ「Watermelon Sugar」

9位 (9位) リル・モジー「Blueberry Faygo」

10位 (18位) リル・ベイビー & フォートゥー・ダグ「We Paid」

ラジオエアプレイを制したのはザ・ウィークエンド「Blinding Lights」(総合3位)で、前週から1%アップとなる7730万をマークし同指標13週目の首位となりました。一方、ダウンロード指標のトップは記事において未記載となっています。

note開始の報告、そしてNiziU人気は別角度からも知ることが出来る件

noteをはじめました。

はてなブログの毎日更新は変えず、noteは雑感や、特に素早いアップが必要だと思ったものについて記載しようと思います。

 

さて、そのnoteでも触れたのが、SpotifyデイリーチャートにおけるNiziU「Make you happy」の人気。

NiziUは『ソニーミュージック×JYPの合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project」より、1万人から選び抜かれた9人組グローバル・ガールズグループ』(公式ホームページより)。秋のデビューを控え、プレデビューの形で6月30日にデジタルリリースされた4曲入りミニアルバム『Make you happy』が配信直後から絶好調。特に表題曲が爆発的な人気を誇り、明後日発表の7月13日付ビルボードジャパンソングスチャートでは、サブスク再生回数を基とするストリーミング指標で週間再生回数の記録更新が狙える位置にいます。

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7月4日付までの日本のSpotifyデイリーチャートの推移をみると、NiziU「Make you happy」の凄まじさが良く解ります。オーディション番組発ゆえ、見守ってきた視聴者による応援の思いが数字に表れていることもあるでしょう。また、つい先日BLACKPINK「How You Like That」がわずか32時間でYouTubeでの再生回数が1億回に達するなど、日本でも世界でもK-Popが席巻していることが数字に表れていると言えます。

BLACKPINK「How You Like That」は日本時間明日発表予定の7月11日付米ビルボードソングスチャートで初登場が見込まれています。

 

話をNiziUに戻すと、実は「Make you happy」リリース前から、NiziU関連の楽曲がチャートで注目を集めていました。

まずはTWICE「Feel Special」について。

この記事同様、自分もTWICEの新譜登場のタイミングで「Feel Special」がヒットしている件について書きました。

ただし自分のブログエントリーにおける主眼は、日本オリジナル曲よりも韓国語曲のほうが人気というもの。実際にこの曲がヒットした背景には、NiziUを輩出したプロジェクトでこの曲が使われたことにあると言えます。

Huluでは6月5日に放送された回で「Feel Special」が用いられたことで、放送日を集計期間に含む6月15日付ビルボードジャパンソングスチャートでは「Feel Special」が前週より29ランクアップし17位に再浮上。動画再生指標は10ランクアップし7位につけています。

 

また、TWICEの妹分グループであるITZY(イッジ)による「ICY」についても、プロジェクトがきっかけで再浮上しています。

ミニアルバム『IT'z ICY』のタイトル(的)トラックであるこの曲は昨年夏に34位に達していたのですが、今年6月に再浮上。Huluで6月12日に放送された回(YouTubeは7月10日にアップ予定)で「Feel Special」同様チームバトルの課題曲に使われたことがきっかけと言えます。放送日を集計期間に含む6月22日付ビルボードジャパンソングスチャートでは「ICY」は前週の100位圏外から76位、動画再生指標に至っては86位から18位に躍進しているのです。動画再生はその後も20位以内をキープしています。 

 

なるほど、これらを踏まえれば、NiziUが注目を集める理由に納得できますし、今年上半期に女子中高生の間でNizi Projectがヒットしたのも頷けます。

今年下半期、NiziUが音楽業界を席巻するかに注目。まずは「Make you happy」の動向をチェックしていきましょう。

2020年上半期、私的邦楽ベストソングスを選びました

今年個人的に気に入った曲でプレイリストを作成しました。

<2020年上半期私的邦楽ベスト (2020年7月3日作成)>

◯ 作成時のルール

 ・昨年12月から今年6月にかけて発売されたシングル、またはアルバムからのリード曲、またはミュージックビデオが制作された曲を主体に選出(ミュージックビデオ未制作ながらアルバムのリード曲としてラジオオンエアされた作品を一部含む)

 ・1組の歌手につき主演曲は1曲のみ。客演曲はその限りでない

 ・80分弱に収まるように編集。歌手名の前の数字はプレイリストの流れを考慮した曲順であり順位ではない

昨年は上半期と下半期を分けず年間を通してまとめましたが、今年サブスクサービスをSpotifyに切り替えたことで、その軽さや日々更新もしくは追加される新曲プレイリストを毎日のように追いかけるようになりました。今年1月から毎月、その月の私的ベストを洋楽も含む形で選んでいますが、そこで選んだ曲を中心に作成しました。

では上半期ベストを紹介。曲名の隣に(●月 ■位)とあるのはその月のベストソングに選んでいますので、詳細は下記リンク先からご参照ください。

 

01. KinKi Kids「KANZAI BOYA」

02. Official髭男dism「I LOVE...」(1月 5位)

03. SASUKE「Part. 2」(3月 9位)

04. 竹内アンナ「I My Me Myself」(2月 5位)

05. 香取慎吾 feat. WONK「Metropolis」(1月 4位)

06. たなかいも。「いしやきいもの歌」(6月 10位)

07. chelmico「Limit」(2月 4位)

08. 平井堅 feat.あいみょん「怪物さん」(3月 6位)

09. CHARA + YUKI「楽しい蹴伸び」(2月 1位)

10. 三浦透子「おちつけ」(4月 次点)

11. 木梨憲武麻布十番物語」

12. 三浦大知「COLORLESS」

13. 宇多田ヒカル「誰にも言わない」(5月 2位)

14. 泉川貴広 feat. Jermaine Holmes「Life Is Your Thoughts」(3月 3位)

15. millennium parade x ghost in the shell: SAC_2045「Fly with me」(4月 1位)

16. 藤井風「罪の香り」(5月 1位)

17. NakamuraEmi「東京タワー」(1月 1位)

18. あいみょん「裸の心」

19. Omoinotake「夏の幻」(6月 2位)

 

これまでの私的トップ10ソングスに選出しなかった曲について解説。木梨憲武麻布十番物語」および三浦大知「COLORLESS」は昨年12月の作品。木梨憲武さんは昨年バイラルヒットが複数生まれたタイミングで言及しています。

三浦大知「COLORLESS」の攻めの音、自分への自信と受け手への問いかけは最新曲「Yours」にも通じるもの。エンターテイナーが社会に向けて問題提起することが他国より極めて乏しく、表明した者がバッシングすら受ける状況にあって、三浦大知さんの姿勢は至極前向き、軽やかにでも確実にエンターテイナーとしての手本たる役割を果たしているように思います。

KinKi Kids「KANZAI BOYA」はサブスク未解禁ゆえ私的トップ10ソングスでは紹介できませんでしたが、ENDRECHERI流ファンクネスと恩師への愛ゆえのパロディが高い次元で融合したもの。パロディにおいては「麻布十番物語」も、そして元ぼくのりりっくのぼうよみことたなかさんによるたなかいも。「いしやきいもの歌」も絶品で、こういう遊び心は大好きです。

三浦透子「おちつけ」は4月のトップ10ソングスにおいて次点だったのですが、選出後もかなり聴きました。J-WAVEチャートでトップ3入りを果たしたのも大きかったですね。曲提供とプロデュースを担当したTENDREさんはCHARA + YUKI「楽しい蹴伸び」も手掛けており、今後ますます注目したい存在です。

そして「裸の心」の正統派バラードとしての隙のなさ、あいみょんさんのボーカルの説得力に惹かれました。この曲についてはロングヒットの理由を以前分析しましたが、最新のビルボードジャパンソングスチャートで集計を再開したカラオケ指標において36位という高位置にいることは、ロングヒットのための施策の賜物と言えるでしょう。

 

サブスク未解禁の「KANZAI BOYA」を除き、プレイリストにまとめていますので是非。

下半期も素晴らしい曲に出逢えることを心から願っています。

トラヴィス・スコット×フォートナイトで話題となったバーチャルライブ、日本の歌手で誰が最初に開催するか

Mrs. GREEN APPLE、ベストアルバム『5』が8日水曜にリリース。その訴求方法が面白いので紹介。

昨日公開された「WanteD! WanteD!」の新たなビデオには元欅坂46平手友梨奈さんが登場。公開直後、Twitterでは平手さんがトレンド入りを果たしています。

そしてその前日にはゲームとのコラボレーションも発表。それも『あつまれ どうぶつの森』と組んだのですから凄いことです。

今月1日には既にゲーム内でイベントが開催、『抽選で選ばれた30名のファンが「ミセス島」を訪問し、バンドの歴史を堪能した』とのこと(『』内は上記記事より)。近いうちに、ゲーム内で歌手がライブを披露しユーザーが楽しむというイベントが行われるかもしれない…そう思った方は少なくないかもしれません。

 

ゲーム内のライブは既に開催されています。『フォートナイト』でのバーチャルライブは大きな話題を集めました。

ラヴィス・スコットのライブで披露された、キッド・カディとのザ・スコッツ名義による「The Scotts」は、フィジカル施策も相俟って初登場で米ビルボードソングスチャートを制覇。翌週早くもトップ10落ちしたことからこの曲が社会的ヒットに至れたかと言われれば断言しかねるのですが、5月9日付ソングスチャートでは「The Scotts」ほかに2曲、トラヴィス・スコットの曲が50位以内に再登場し、ライブの影響力の大きさが実感できます。またフォートナイト内で初めてライブを開催したマシュメロも結果を残しています。

不特定多数のユーザーが同時参加できる環境が整っているゲームでバーチャルライブを披露すると音楽チャートでも結果がついてくるという事象が生まれました。トラヴィス・スコットのライブにおいては同時接続者が1230万に達しており、ゲーム業界にとっても音楽業界にとっても、バーチャルライブが有益なイベントとなったことは間違いないでしょう。

 

Mrs. GREEN APPLEの『あつまれ どうぶつの森』コラボではバーチャルライブはありませんが、日本の歌手でどなたが仕掛けてくるかに注目。『全世界で配信開始されたNintendo Switch用ゲーム「ニンジャラ」とのコラボレーションをきっかけに実現した』というこの曲が牽引しそうな気がします(『』内は下記記事より)。

記事では『今後はゲーム内でのコラボレーションも予定されている』と結んでいます。ニンジャラは現段階で既に200万ダウンロードを突破しており、ともすれば大きなうねりを生み出すかもしれませんね。

ビルボードジャパンソングスチャートにカラオケ指標が復活しながら未加算の曲が散見される理由、そして打開策を考える

今週水曜発表の7月6日付ビルボードジャパンソングスチャートからカラオケ指標が集計再開となりました。CHART insightから各指標毎の順位を確認できます。

カラオケ指標でトップ10入りした曲のポイントを前週と比較してみましょう。

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上記の表は、カラオケ指標が集計取り止めとなった4月20日付チャートの分析の際に使用したものを流用しています。

集計取り止めの際はほとんどの曲がポイントを前週から1割以上落としている一方、集計再開のタイミングでは平均1割程度の上昇に。落ち込みよりも戻りの幅が小さいのは、カラオケにまだ完全には人が戻っていないという証拠と言えそうです。

 

さて、このカラオケ指標はストリーミング指標と相性が良いことは以前のブログエントリーで述べましたが、最新週においてストリーミング上位曲のカラオケ指標の順位を見ると、ひとつの疑問が浮かびます。

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最新ソングスチャートにおけるストリーミング指標上位20曲のうち、上記5曲はカラオケ300位未満となっています。これらの曲の本日付でのDAMおよびJOYSOUNDの配信状況をみると、DAMでは空音 feat. kojikoji「Hug」のみが配信され、JOYSOUNDでは「春を告げる」および「Hug」以外が配信されている状況です。そのJOYSOUNDでは瑛人「香水」が、一時は今月5日配信予定と記載されていましたが既に配信が始まった模様。 DAMでも7月7日の配信がアナウンスされました

 

さて、自分は以前カラオケ指標について、このような見方を記しました。

最近はYouTubeTikTok等動画配信からヒットが生まれ、瑛人さんはレコード会社や芸能事務所にも未所属ながらビルボードソングスチャートを制しています。TuneCore Japan等のサービスがデジタル配信を可能にしたことでチャート上昇の後押しになっている一方、カラオケ配信のサポートについてはさほど多くないだろうことについては以前触れています。そのため、カラオケサービス側の自発的な配信、流行を掴むことを望むと書いたのですが、このような見方に対しこのようなリアクションを間接的ながらいただいています。

いただいた言葉を踏まえ、ではカラオケサービスは配信曲をどうやって選定するのかを調べる必要があると考えた次第です。

 

DAMにもJOYSOUNDにも配信曲のリクエスト機能が用意されています。

Q. 配信曲リクエストの選考はどうなっているの?

毎月、リクエスト頂きました楽曲から、以下(一部抜粋)弊社の選考基準によって、いろいろなジャンルから、より多くのお客様にご納得頂ける楽曲配信を目指します。

・音源視聴

・楽曲権利状況

・各媒体の音楽チャート状況

DAMで配信されているアーティスト様の場合はランキング状況(実績)

・その他(各メディア露出状況、アーティストの活動展開、話題性等)

配信曲リクエスト - DAM とも[club DAM.com]より

DAMの配信曲はリクエストも含めてでしょうか、カラオケ最新配信曲一覧が毎週更新されています。一方、JOYSOUNDはリクエスト曲を一部ですが別途一覧化しています。

今年に入ってからの配信決定曲をみると、テレビ番組発のアイドルグループである豆柴の大群「りスタート」や、サブスクでヒットしている神はサイコロを振らない「夜永唄」、ドラマ主題歌の秋山黄色「モノローグ」、TikTokから人気が高まったという点では先駆者的存在と言えるNovelbright「Walking with you」等、チャートでも人気の曲がラインアップ。YOASOBI「夜に駆ける」も2月に配信開始となっています。一覧に添えられたリクエストには熱い思いが込められていることがよく解ります。

 

YouTubeTikTok等動画配信からサブスクに波及するという今のヒットの方程式をなぞった曲がカラオケ配信に比較的時間がかかるだろうことはここから察することができます。一方で先述したように、ビルボードジャパンソングスチャートにおけるカラオケ指標とサブスク再生回数を基にしたストリーミング指標との相性の良さを踏まえれば、リクエストが集まる前にサービス側が自らストリーミングヒットを分析し、配信曲を選ぶことは必要ではないかというのが自分の見方です。無論そうなると、インディペンデントで活動する方のヒット曲についての権利関係をどうするかのガイドラインも構築しないといけないでしょうし、この点についてもTuneCore Japan等サービス側がサポートする必要があるのでは、とも考えます。

 

実際、今のヒットの方程式からはさらなるヒットが生まれつつあります。

Tani Yuuki「Myra」は7月2日付LINE MUSICデイリーチャートで2位に登場。LINE MUSICがApple MusicやSpotify以上にTikTok等の流行を反映することは以前各サブスクサービス比較の際にお伝えしましたが、「Myra」でもそれが証明したと言えそうです。そしてLINE MUSICを主に利用する層がカラオケに行った際、"歌ってみた"で話題の曲を歌いたいと思うのではないでしょうか。

 

ならば、カラオケサービスはコストはかかれども、ストリーミング指標上位曲や勢いを見せる曲について、いち早く配信を実行することが重要だと考えます。他社との差別化はもとより、"歌ってみた"をやってみたいという需要に応えるため、そしてカラオケに飽きられないようにするために必要だと思うのです。

7月6日付ビルボードジャパンソングスチャートから見えてくる、ジャニーズ事務所所属歌手のポイント"上振れ"と"漏れ"

毎週木曜は、前日発表されたビルボードジャパン各種チャートの注目点を紹介します。

6月22~28日を集計期間とする7月6日付ビルボードジャパンソングスチャート、前週首位のKinKi Kids「KANZAI BOYA」から入れ替わり、ジャニーズWEST「証拠」がシングルCDセールスを武器に総合チャートを制しました。

 

さて以前、今週のチャートにおいてはジャニーズ事務所所属歌手が大挙ランクインすると予想しました。

ジャニーズWEST「証拠」の首位登場は予想出来ましたが、獲得ポイントは想像以上でした。一方でその他の歌手の作品においても予想外の出来事が多かったので、その内容を記載するとともに、ポイントが予想を下回った曲については自分なりに改善策を書き記してみます。

 

ジャニーズWEST「証拠」はなぜ予想以上にポイントを獲得出来たのか

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「証拠」は2018年以降のシングルCD表題曲で最大となる27852ポイントを獲得。前作「Big Shot!!」より1万近く上乗せしています。この「証拠」については気になる点が。

ルックアップについてはビルボードジャパンソングスチャートの予想も行うあささんが『過去作比高騰で上振れ』とつぶやいており、そのツイートを機にやり取りさせていただきました。レンタルを遅らせた理由については推測の域は出ませんが、Twenty★Twenty「smile」や嵐「Face Down : Reborn」とリリースがバッティングすることで不利になりかねないと見越したゆえではないかと考えます。これがレンタルで済まそうとした方を所有に移行させた一因と考えられますが、ルックアップの上振れは他にも理由がありそうです。

 

② Twenty★Twenty「smile」、もうひとつの接触指標の用意が必要だったのでは

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8月のCDリリースに先立って、ジャニーズ事務所所属の15組によるユニット、Twenty★Twentyのチャリティソング「smile」が22日月曜に配信リリース。集計期間をフルに活用したことでトップ5入りを果たしました。この曲、週前半3日間と集計期間全体での2指標の動向をみると。

・ダウンロード 週前半3日間 55970DL・1位(先ヨミ記事より)

       →集計期間全体 68971DL・1位

・ストリーミング 週前半3日間 97.3万回再生・19位(先ヨミ記事より)

        →集計期間全体 1817773回再生・32位

※集計期間全体の数値はこちらの記事を参照

所有指標であるダウンロードは後半4日間で13000程度にとどまっていますが、これはCDセールスにおいてもフラゲ日や発売日当日以降下がる傾向があり、想定内だったかもしれません。一方で接触指標のストリーミングは前半3日と後半4日でほぼ同等の再生回数となっています。解禁初週に接触指標で高位置にいるのは、ジャニーズ事務所所属歌手のデジタル解禁に注目が集まっている証拠と言えます。

ストリーミングが好調ならば、もうひとつの接触指標である動画再生もある程度の数値が見込めたのではないでしょうか。CD同梱の映像盤に収録されるミュージックビデオはまだ完成していないかもしれませんが、たとえばリリックビデオを公開することは出来たかもしれません。オーディオのみのビデオでもよいのでどれかひとつでも公式動画をアップしていたならば、1万ポイント獲得も夢ではなかったと思うのです。

気掛かりなのは、所有指標が次週以降失速すれば、ストリーミングが勢いを維持出来たとしてもCDリリース前に総合チャートで勢いが衰えかねないこと。何かしら次の策を練る必要があると感じています。

 

KinKi Kids「KANZAI BOYA」は実験的にデジタル解禁してよかったのでは

前週首位のKinKi Kids「KANZAI BOYA」は57位に急落してしまいました。

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50位未満はポイント未表示ですが今週の50位が1804ポイントであることを踏まえれば、「KANZAI BOYA」が50位のポイントに近いと仮定してもCDセールス加算2週目のポイント前週比は8.9%。ここ3作のシングルCD表題曲における11~14%台から大きく落ち込んでいます。

「KANZAI BOYA」のCDリリースと同じ6月17日、堂本剛さんによるプロジェクトのENDRECHERIが過去のファンク作をデジタル解禁しています。今回のKinKi KidsがENDRECHERI的アプローチを施したならば、「KANZAI BOYA」に限り実験的にデジタルで解禁してもよかったのではと思うのです。ENDRECHERI流ファンクネスを気に入った方が「KANZAI BOYA」を聴く流れが生まれるのではないかと(逆もまた然り)。その動きを作れば双方の評価がより高まり、今週の急落を招かずに済んだと言えるかもしれません。

 

④ 嵐「Face Down : Reborn」、レディー・ガガとの関連性を訴求してほしかった

②でリリックビデオについて触れましたが、嵐のRebornシリーズ最新作である「Face Down : Reborn」にはきちんと用意されています。

リリースは6月26日金曜。金曜リリースはRebornシリーズでは通常シフトですが、「A-RA-SHI」が8558ポイント、「Love so sweet」が4997ポイントで初登場を果たした一方、「Face Down」は3477ポイントと低く、初登場20位にとどまっています。

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この「Face Down : Reborn」を手掛けたのはブラッドポップ。レディー・ガガの最新アルバム『Chromatica』に大きく関与し、アリアナ・グランデとの「Rain On Me」は未だ日本のラジオでも大量OAされ、ビルボードジャパンソングスチャートにおけるラジオエアプレイ指標では5週連続で2位以内をキープしています。ブラッドポップが邦楽を手掛けたというのは大きなトピックと言えるはずです。

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嵐と(プロデュースしたブラッドポップが手掛けた)レディー・ガガとの関連性については、Twitterにて"嵐 Face Down レディー・ガガ"で検索してもほとんど出て来ません。朝の情報番組やワイドショーでほぼ扱われなかったものと推測されることから、「Face Down : Reborn」の訴求が出来ていたか、音楽業界における一大トピックが認知されていないのではという疑問を抱かずにはいられません。レディー・ガガファンを「Face Down : Reborn」の接触に誘致する(無論逆もまた然り)という流れがさほど生まれなかった気がします。

また気になるのは動画再生指標が300位以内に入っていないこと。再生回数が純粋に300位に満たなかったかもしれませんが、次の⑤の理由と同じであれば早急な処置が必要です。

 

SixTONES「NAVIGATOR」、動画のISRC付番を今一度確認してほしい

7月22日にCDリリースとなるSixTONES「NAVIGATOR」。ショートバージョンながらミュージックビデオが6月25日木曜夜に解禁されています。

再生回数は日曜朝までに200万を突破しているのですが、最新チャートにおいて「NAVIGATOR」は前週から11ランクダウンし59位に後退。そして動画再生指標は加算されていないのです。

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ビルボードジャパンソングスチャートの動画再生指標において加算対象となる動画は、国際標準レコーディングコード(ISRC)が付番されたもの。実は前作「Imitation Rain」でも動画がアップされた後、この指標がしばらくの間未加算だったことを思い出した次第。

となると、動画再生指標についての意識付けを徹底することが必要だと思うのです。ISRCは後からでも付番可能ですので、早急の実施を希望します。

 

 

ジャニーズWEST「証拠」を除いては提案の形となりましたが、実に勿体ない獲得ポイント"漏れ"が目立ったゆえ。Twenty★Twenty「smile」やENDRECHERIの作品群からジャニーズ事務所のデジタルへの前向きさを感じていたため、漏れをなくしより訴求出来る体制を築き上げてほしいと切に願います。