face it

青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

はじめに

ブログ【face it】担当のKeiと申します。ラジオ番組『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時)のスタッフのひとりを担当しています。

お問い合わせやご意見などは、Twitterアカウント(@Kei_radio)宛にダイレクトメッセージにて、お願いいたします。もしくは、はてなユーザーの方は各エントリーにコメント出来ますので、よろしくお願いいたします。

国会中継対策をメインとする、”NHKラジオ第三”設立の勧め

以前、年配のリスナー層が聴きたいラジオ局が首都圏にはない?とするエントリーをアップしました。特にNHKラジオ第一に関して細かく記載。

それから間もなく、NHKが実験的ながらradikoに参加するということが判明しています。

ネット経由でラジオを聴くリスナーにとってはradikoというフォーマットひとつで民放とNHKを切り替え出来るのみならず、radikoのタイムフリー聴取が、はじまって間もないNHKらじる★らじる聴き逃しサービスを遥かに凌駕する番組数を対応するであろうことを踏まえれば、実験は嬉しい限りなのです。ちなみに、らじる★らじるの聴き逃しサービスに対する不満も以前書いています。

 

環境の充実は何よりなのですがこれらは全てネットを介したいわゆる”通信”でのもの。一方、従来の電波で聴く”放送”について、そちらを利用するリスナーへの対策もまた必須ではないでしょうか。特に通信に疎いとされる中高齢者のリスナーへの対策として。そうなると、AM局のFMによる補完中継(首都圏民放3局でいうところの”ワイドFM”)による、音質向上や電波環境の改善が必須だと考えます。個人的なことですが、山間部且つ県境部に住む自分には、NHKを、とりわけ災害発生直後に聴くことが出来ないのはちょっと厳しいよなあと痛感しています。このFM補完中継、民放が行っているイメージが強く、ともすれば民放”のみ”が可能なのかと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、NHKラジオ第一でも行われています。たとえば北海道釧路放送局についてはこちらWikipediaでは一覧表もあります。

FM補完中継局 - Wikipedia

 

前置きが長くなりましたが、そこで表題の件。FM補完放送の周波数帯で流すのはなにもAM局の補完分だけではなく、追加の開局ということも出来なくはない気がするのです(そもそもラジオを通信で聴くならば、周波数の割当を考える必要がないとも言えます)。極端な意見であるのは承知で、でも続けて述べるならば、FM補完放送の周波数帯を使って、第一・第二のほか【NHKラジオ第三】を用意してほしいというのが今回の提案です。無論、新波開設には費用がかかるでしょうし、他局からは聴取率を奪ってくれるなというクレームもあるかもしれませんが、後者においてはラジオ業界全体で盛り上げないとラジオを聴く人はどんどん減るでしょうからそこには目を瞑っていただきたいところ。そしてラジオ業界全体の底上げの他、新波のメリットは【国会中継を必ず流す】という点にあります。

 

以前から指摘していることですが、国会中継(政見放送等も含む)においては【数日前(と言いつつその実前日に決定することが大半ですが)に急遽放送が決定することがほとんど】であり、またテレビにおいては【サブチャンネル化を認めない】という性質を持っています。これらについては総合テレビにおいても第二を設けて欲しいという過去のエントリーで触れています。

この総合テレビ第二制度をラジオでも行ってほしいのです。ラジオの場合、第二が教養等の番組で固定されるため、比較的自由な編成が出来るのは第一と第三となるわけですが、第一は基本的に今まで通りと、一方第三において国会中継を必ず流し、それ以外の時間は現在第一の平日午前で放送されている『すっぴん!』、および午後の『ごごラジ!』(実際はその前の『午後のまりやーじゅ』)、それぞれの前番組で放送されていたような、たとえばNHKアナウンサー陣による大人向けの番組を流せば、現在のラジオ第一における【国会中継による番組休止や短縮に伴って生じる、番組素材のボツ化やゲストを再度呼ぶ等にかかる費用の発生等がなくなる】ことになり、且つ冒頭で触れたように現在ラジオから離れたもしくは”漂流中”である【年配のリスナーがラジオに戻ってくる】ことも十分あるでしょう。第三の番組を基本的に局のアナウンサーで担当させれば人件費もそこまでかかりません。また、第二以外のラジオ局がNHK-FMを加えれば3つになることで、【スポーツ中継にもフレキシブルに対応出来る】というメリットも生じます。これからはオリンピックも控えているわけで、尚の事です。

 

 

勿論、新波の念願は絵空事と揶揄されかねません。それを承知の上での提案です。現在の政権における【自身の都合で国会中継をさせる/させないのでは?という疑念(特に後者は、いわゆる共謀罪等において)】を抱いている方は少なくないでしょうし、同時に現政権を過度に配慮するNHKにも同様の目線を持つ方は確実にいらっしゃるはずです。マイナスイメージを払拭する意味でも、NHKには前向きに考えていただきたいと思っていますし、国会中継をきちんと流すことで国民による政治監視が出来るという受け手のメリットも持ち合わせています。更には、政府や与野党がきちんと”見られている”という緊張感を抱くことが出来、真摯に政治に臨む姿勢が生まれるはずです。こういう意見もあるということを、NHKサイドには拾い上げていただきたいと切に願います。

米クリスチャンソングスチャートを制したレクレー「I'll Find You」に参加する若き実力派

ビルボード最新7月1日付のクリスチャンソングスチャートの首位が入れ替わりました。ヒルソング・ワーシップ「What A Beautiful Name」からその座を奪取したのはレクレー。それも以前紹介したタイ・ダラー・ダインとの「Blessings」ではなく、トリー・ケリーをフィーチャーした「I'll Find You」が初登場で1位という形に(「Blessings」は4位)。

「Blessings」については下記に。

ピアノの音から、程なくしてトリーの声が入り込む「I'll Find You」。出だしのピアノの音を聴いてジャスティン・ビーバー「What Do You Mean?」を想起したのは自分だけでしょうか。

 

さて、客演参加のトリー・ケリーは一昨年夏にメジャーデビューアルバム『Unbreakable Smile』をリリースし、米ビルボードアルバムチャートで最高2位にランクインした女性歌手。そこからのシングルはトップ40内に入らなかったものの、翌年のグラミー賞では最優秀新人賞にノミネート。アルバムでは、プロデューサーにヒットメーカーのマックス・マーティン、客演にエド・シーランやラッパーのLLクールJも参加しており、なるほどヒップホップ勢とは以前から親交があったことが解ります。マックス・マーティンが手掛けた「Nobody Love」(最高60位)、そしてLLクールJとの「California Lovers」は下記に。

もしかしたらレクレーは、LLとの共演曲での相性を見てトリーを起用したのかもしれませんね。

最近のトリーは、映画『SING / シング』にてスティーヴィー・ワンダー「Don't You Worry 'Bout A Thing」をカバー。トリーがゾウのミーナ役を演じたことで、彼女を知った方も少なくないはず。

『SING / シング』、日本語版でゾウのミーナを演じたのはあのMISIAさん。日本を代表する実力派ミュージシャンを充てるということはトリーにそれだけの実力があるという、何よりの証拠といえるかもしれません。

 

グラミー賞ノミネート、そして『SING / シング』への参加を経て、このタイミングでレクレーに起用されたというのはなんだか面白いですね。レクレーのみならずトリーの新譜も、もしかしたら近いうちにアナウンスされるかもしれません。期待しましょう。

父の日と父親の復権を願う

自分は”嫌い”という言葉が持ち合わせる蔑視感情が大の苦手ゆえ、そのパワーワードを極力使わないようにしています。”嫌いな芸能人ランキング”等が流れてくると、アンケートの存在自体を憂うと共に、市井もまた、よくもアンケートに応えるものだ...そう思ってしまうのです。

ですので、先日の父の日における日本の、嫌いとは言わないまでも暗に匂わせるような”父親軽視”には心底腹立たしさを覚えた次第。母の日に比べて父の日のプレゼント購入者が少ないということもさることながら、日本の、特にCMにおける父親の扱いの軽さってなんなのかと。昔に比べれば少なくなっているでしょうが。

他方、アメリカでは。

ビルボードTwitterアカウントでは現地時間の6月18日に歌手とその子どもの仲睦まじい写真が続々紹介されており、カニエ・ウェストジョン・レジェンド等が登場していました。中でも今年グラミー賞の最優秀新人賞を獲得したチャンス・ザ・ラッパーのこの笑顔が素敵だなあと。日本時間の日曜夜から月曜朝にこういう微笑ましい写真が流れてきたのですが、一方では日本の芸能人で父の日エピソードを発信する人がどれだけいるのかなと思ったり。ましてや、育ててくれた父親を無下にする家族(平成はじめに横行していたステレオタイプのイメージそのまま)のCMが流れるたびに、正直こんなことを平然とやってのける企業の商品を買うことを躊躇ってしまいます。

(ちなみにこの父親軽視と同様のベクトルで生まれているのが、今時の若者はなっていないという”若者軽視”のCM。たとえば、若者が就職を機に大家に別れを告げる際の引越サービスのCMで、大家がそのサービスを褒める際にわざわざ若者を非難するんですよね...しっかりしているのはサービスであってあんたじゃない、と。非難せず、純粋にサービスを褒めればいいだけじゃないかと理解に苦しみます。しかもそれが平日昼前の地元放送局で毎日流れているのですから、その放送を数年続けている局自体のイメージも悪化しかねないのでは、とも。不快感を抱いてしまうのは自分だけでしょうか。)

 

そんな父親軽視が未だ横行する日本において、父の日にしっかりと父親孝行したのがONE OK ROCKのTakaさん。森進一さんに対し、”息子・森内貴寛”としてメッセージを送っていました。

こういうメッセージを送ること自体、そして”父の日、おめでとうございます”という思い自体、今の日本にはまだまだ欠けていることかもしれません。非常に心地よいやり取りだよなあとしみじみしました。こういうやり取りが、これからの日本のエンタテインメント界でももっともっと増えることを望みます。そうすれば日本における父の日の、そして父親復権が果たせるはずです。

 

ちなみに、今になってONE OK ROCK「We are」の好さに気付きはじめた自分がいます。レンタルショップでこのミュージックビデオが一時期大量に流れていたことがきっかけ。この疾走感と、自然な日本語の載せ方たるや。

米ソングスチャートは1ヶ月も凪傾向...「Despacito」が首位固め

ビルボードソングスチャートを定点観測。

現地時間の6月19日月曜(日本時間の火曜早朝)に発表された、7月1日付最新チャート。ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー「Despacito」が6週目の首位に立ちました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

なんと今週も”凪”のチャートに。トップ10内外の入れ替えはなく、前週7位のリル・ウージー・ヴァート「XO Tour Life3」が3ランクダウンしたことで前週8~10位の曲が1ランクずつ押し上げられ、また前週2位のブルーノ・マーズ「That's What I Like」と3位のDJキャレド feat. ジャスティン・ビーバー、クエヴォ、チャンス・ザ・ラッパー&リル・ウェイン「I'm The One」が入れ替わったのみ、なのです。この凪状態はおよそ1ヶ月もの間続いています。

 

今週ワンツーフィニッシュとなったジャスティン・ビーバー。いずれも客演参加ですが、同じく客演参加曲の「2U」(デヴィッド・ゲッタ feat. ジャスティン・ビーバー)は初登場16位にとどまりました。

しかしながらジャスティンの人気は凄まじく、「Despacito」「I'm The One」および「2U」がデジタルダウンロード指標のトップ3を独占。同指標でトップ3に同時ランクインを果たしたのは彼がはじめてとなり、快挙達成です。ちなみに「2U」は72000で3位、「I'm The One」は77000で2位(前週比9%アップ)、そして。

「Despacito」のデジタルダウンロードは140000。前週比1%ダウンとはいえ桁違いなのです(ちなみに、全体におけるジャスティン・ビーバー参加のリミックス版の割合は80%。オリジナルバージョンを遥かに上回る売上を記録)。同曲はストリーミングで前週比2%アップの6940万回再生を果たし、そしてラジオエアプレイでは同12%上昇し1億2500万回を記録。デジタルダウンロード、ストリーミングで首位に立ったのみならずラジオエアプレイでも3位にまで上昇してきました。一方、そのラジオエアプレイに陰りが出てきたのが総合3位の「That's What I Like」。同指標で7週目の首位を獲得したものの、前週比7%ダウンの1億5400万回。このままいけば「Despacito」が早い段階で逆転するのではないでしょうか。

 

もうすぐトップ10として記事で挙げられているのはチャイルディッシュ・ガンビーノ「Redbone」(16→14位)、ホールジー「Now Or Never」(21→20位)、そしてセレーナ・ゴメス「Bad Liar」(45→23位)といったところ。日本時間の今夜にはトップ100のページが更新されますが、この1ヶ月ほど凪傾向、敢えて厳しい言い方をすれば停滞気味のトップ10をかき回してくれる存在はないか、探してみようと思います。

干すことを堂々と言えるメディアと自浄作用のない芸能界を憂う

SMAP解散、および独立に関する動きについては、ここで二度ほど私見を述べました。

 

そのメンバー3名の移籍が発表されました。

稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの移籍を応援します。

そして、芸能界に蔓延る慣例が絶対正しいとでもいうべきメディアの報じ方、ならびに慣例そのものにどっぷりと浸かっている芸能界そのものを変えないといけないのでは、と思い今回記載します。

今朝の記事でスポーツ報知は『3人とも事務所退所となると、今後はいばらの道となることは確実』と記載。また同日付の紙面ではやや大きく”最低2年か”と記載されていることも確認しました。移籍後2年はテレビに出られないことが慣例という暗黙のルールには溜め息。才能ある者がいとも簡単に干されることが如何に愚かなことか、書き手もそして芸能界自体も分かっているはずです。そもそも

報じているメディア自身が”干す”わけですからその報じ方は矛盾と言える

【追記あり】先月のBPOへの視聴者意見の飛躍的増加に関する私見(2016年2月10日付)より

自身が”干す”側にいるにも関わらずスポーツ報知はよくぞ無責任に記事を書いたり発言したり出来るものだと。無論これは、他のメディア全体にも言えることです。

 

(ちなみに、『今後はいばらの道となることは確実』という表現自体にも引っ掛かるものがあります。例えば、2国間の対立に新たな火種となるかもしれない事態が発生した際のニュースの終わりに、”今後2国間の関係悪化が懸念されます”という一文が原稿に含まれていることがよくあるのですが、その事態を機に逆に協力する可能性もゼロではないわけです。つまり一文を挿入することで、メディア側の憶測や、もっといえば希望を記事に織り込んでいるわけです。受け手の冷静な解釈が必要になってきます。)

 

 

干すことについて書くならば、たとえば先日観客動員200万人を突破した映画『この世界の片隅に』の主人公の声を演じたのんさんがほとんどテレビに出られないことなどを見れば、その慣例が強く存在していることは明らか。芸能界が、タレントが独立または移籍する前の事務所の意向を(それが大きければ大きいほど)絶対とみなし、移籍等しようとするタレントを裏切り者として陥れるそのやり方はあまりに不健全です。そしてその不健全な矛盾をなぜ誰も突こう、壊そうとしないのかが、傍から見て異様というか恐ろしいとすら。その不健全な芸能界を反社会的と揶揄する声もありますし(実際の表現はもっと直接的)、たとえば今回の記事における”決別”という表現にも気持ち悪さを感じてしまいます。まだ芸能界内部からの声は聞こえてきませんが、解散報道時にもあまり聞かれなかったことを踏まえればダンマリかもしれませんね。

 

 

無責任のメディア、自浄作用のない芸能界...これらがこの1、2年のSMAPの動きで明らかになりました。非常に残念です。なんとかして打破したいものです。

ナイル・ロジャース、参加曲がクラブチャート上昇中...シックのアルバムはいつ?

先日、日本で「Dirty Work」が大ヒットしているオースティン・マホーンがアメリカのクラブで大ヒットした、ということを記載しました。

ビルボードのダンスクラブソングスチャートは、実際に全米のクラブでかかっている曲を集計したものであり、オースティン・マホーン「Lady」(feat. ピットブル)は全米のクラブで最もかかっていたわけです。早い段階でのアルバムリリース、フィジカル化を希望します。

 

さてその米ビルボード、最新6月24日付のダンスクラブソングスチャートで前週から13ランク大幅アップし16位に付けたのがあのナイル・ロジャース名義の曲。

ナイル印のギターフレーズには抗えませんね。

シックのメンバー、キンバリー・デイヴィスをボーカルに迎えた、ファンクとハウスを兼ね備えたナンバー。ジャクソンズ「Can You Feel It」っぽいフレーズが出てくるところもR&B好きにはニヤリとさせられます。

これ、実は新曲ではなく、トニー・モランによるアルバム『Moodswings』(2016)に収録されており、そこから新たにミュージックビデオが作られたのだそう。アルバムはApple Musicでも確認出来ます。

面白いのはこの曲の、米ビルボードでのクレジットが【ナイル・ロジャース&トニー・モラン presents キンバリー・デイヴィス】となっている点。キンバリー推しとなっているということは彼女のソロアルバムが出るのでは?とも推測出来るのですが、元来クレジットになかったナイル・ロジャースがシングル化に合わせて登場するというのは...もしかしたら来るべきシック名義でのアルバムに収録する可能性も?と思っています。昨年末の段階で、シックのアルバムは2017年中であろうとbmrでは記事になっていました。

その来るべきアルバムに、なんとアヴィーチーが参加していることが明らかに。ナイル・ロジャースがインタビューで語ったのだそう。

シック自体の新曲は2015年春の「I'll Be There」等以降アナウンスされていない状態ですが、ダフト・パンク feat. ファレル・ウィリアムス「Get Lucky」以降の活躍っぷり(言い換えればディスコティークの復権に伴う若手からの招かれっぷり)からするに、そこでの人脈を活用したアルバムになるのではないかとも思ったりしています。

なお、シックのアルバムは、先述した米ビルボードの記事によれば”今年の終わり頃と予想される”とのこと。夏から秋には先行曲が登場してほしいものです。