一番インパクトがあったのは実はテイラー・スウィフトのカバー「Shake It Off」でした(動画はなし)。フルアルバム、その名も『SHAKUHACHI』はApple Musicで聴取可能です。
たとえばマイケル・ジャクソンの「Smooth Criminal」は2CELLOSによるチェロでのカバー(→YouTube)も知られていますが、まさか尺八でポップカバー集とは…と驚き。しかしながら和楽器つながりで相性の良い三味線をフィーチャーすることにより音が補完され、格好良く仕上がっています。それでも、さすがにAメロにすきの多い「Shake It Off」のメロディを尺八で奏でるのにはビックリ。喋り手陣も驚いてたのが印象的でした。
ビルボードジャパンの年間チャート(特に最優秀楽曲賞においてはラジオエアプレイも強く加味)、タワーレコードのフリーペーパー『bounce』に掲載された”OPUS OF THE YEAR”、最優秀レコード賞においては曲の浸透度とも関連するカラオケランキングなどを参考に、努めて客観視はしながらも独断に選出。ちなみにアルバムにおいては、他のメディア(特に音楽雑誌)において質に基づくランキングが記載されているはずですが、インターネットに登場していないので参考には出来ませんでした。音楽雑誌を売りたいがためのネット未掲載というのは解らなくはないものの、国内はおろか海外にも音楽が伝わらず…というのは機会損失ではないかと思うんですよね。海外メディアではこんなにランキングが公表されているわけですから。
ベテランの彼女がレコード会社を移籍、レーベルオーナーとなって放つ第一弾アルバムからの先行曲。”さぁ ありのまま Let it go”というフレーズは一昨年多用されともすれば古臭さが拭えませんが、姐さん(親しみを込めて)が言うと本当にそうだよなあと思い知らされます。ポジティブに行こうという姿勢、そして大袈裟かもですが多様性の尊重(これ、それこそ『アナと雪の女王』のテーマとも聞きます)という今年の世界のトレンドをいち早く伝搬した意味でも重要ではないかと。PUSHIMの黒いグルーヴに身も心も委ねてみる(1月17日付)にて記載。
さて、個人的にクリスマスソングのチャートインで驚いたのが、最新1月7日付の米ビルボードホットゴスペルソングスチャートで19位に登場した「Real Love This Christmas」。歌っているのはR&B歌手のケニー・ラティモア。ゴスペルの要素もほぼなく、R&Bソングとして楽しめる作品がなぜ?と思ったのですが…。
ちなみに「Real Love…」については、『ダニー・ハサウェイ“This Christmas”にインスパイアされた』とbmrに記載(R.ケリー、ケニー・ラティモアらが自身初のクリスマス・アルバムを発売 | bmr(10月21日付)より)。おそらくこの情報はケニー側からの発信なのでしょうが、この曲はむしろシャラマー「This Is For The Lover In You」のほうが近いのでは?と思っていたところ、サンプリングのデータベースである【WhoSampled】にてサンプリングしているとの情報が。最近は自身がサンプリングされること多かったはずで、こういう演出にはニヤリとしますね。