イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

平井堅の”ご乱心”エロい曲集

平井堅さんの音楽が好きです。ただ自分がひねくれているゆえか、正当派バラードよりもアップテンポ、大ヒットよりスマッシュヒット、そして何よりエロい曲に強く惹かれています。そういう曲について、ミッツ・マングローブさんは本人を前に”ご乱心”と言っていたのですが、そんな彼が放つエロい曲を、今週ベストアルバムがリリースされたタイミングで取り上げてみます。

ベストアルバムの詳細は下記に。

 

 

・「Strawberry Sex」(アルバム『LIFE is...』(2003)収録)

LIFE is...

LIFE is...

  • 平井 堅
  • J-Pop
  • ¥2100

ベストアルバム初回生産限定盤Aのみ収録。歌詞はこちら。歌詞はかわいいのにタイトルが策士。

 

・「fake star」(アルバム『FAKIN' POP』(2008)収録)

FAKIN' POP

FAKIN' POP

  • 平井 堅
  • J-Pop
  • ¥2100

ベストアルバム全形態収録。歌詞はこちら。直球ポップスの「POP STAR」の”裏の顔”としての機能を持つ楽曲。両曲のマッシュアップも存在(シングル「fake star」収録)。

 

・「CANDY」(アルバム『JAPANESE SINGER』(2011)収録)

JAPANESE SINGER

JAPANESE SINGER

  • 平井 堅
  • J-Pop
  • ¥2100

ベストアルバム全形態収録。歌詞はこちら朝に似合う爽やかな、でも実はエロい曲たち(5月19日付)で一度言及しました。

 

・「ソレデモシタイ」(アルバム『THE STILL LIFE』(2016)収録)

THE STILL LIFE

THE STILL LIFE

  • 平井 堅
  • J-Pop
  • ¥2100

ベストアルバム全形態収録。歌詞はこちら。不倫する女性の心情を歌ったものですが、ミッツ・マングローブさんがこの曲を”ご乱心”と評したこと、そしてラストの『愛したい...したい』という歌詞に込められた、恋愛と同等かそれ以上に性欲が勝る主人公に凄みを覚えた次第。

 

・「Catch you」(シングル「僕は君に恋をする」(2009)収録)

ベストアルバム『Ken Hirai 15th Anniversary c/w Collection '95-'10 “裏 歌バカ”』(2010)にも収録。

歌詞はこちら。冒頭からして”粘膜”という邦楽らしくない言葉が登場し、さらには”膨張”まで...驚くべきチョイスです。

 

・「鍵穴」(アルバム『SENTIMENTALovers』(2004)収録)

SENTIMENTALovers

SENTIMENTALovers

  • 平井 堅
  • J-Pop
  • ¥2100

歌詞はこちら。”右曲がり”という言葉を見た瞬間にダンディーかよ!と心の中で突っ込んだほど。

 

 

シングル化されていない、オリジナルアルバムのみ収録の楽曲の中にもエロティックなものは少なくありません。ベストアルバムを機に是非、平井堅さん独特の世界に浸ってみてはどうでしょう。ただし、気に入ったからといってカラオケで歌う場合は、相手がエロティックを許容出来るか見極めましょう。

【Diggin'】今や希少価値? 2010年代にリリースされた1組の歌手によるリミックス集

最近めっきりみなくなってしまったと思しきアルバムの形態があります。それは【リミックス集】。昔はシングル表題曲のカップリングにその曲のリミックスがごっそり収録されていたものでしたが(その場合はアルバムではなくEPと呼ばれていたり)、CDセールスが下火になるにつれ商品が減っている気がしてならないのです。いや、一リミキサーによる(様々な歌手の)リミックス集ならば、たとえば大沢伸一さんやFPM田中さんなど出していますが、一歌手が様々なリミキサーに依頼したリミックスをコンパイルしたものとなると俄然減っている気がするのです。

そんな中で気を吐いているレーベルがあり、そこに対し最大限の賛辞を贈りたい!と思い今回の特集を用意した次第。

 

藤井隆『RE:WIND』(2017)

RE : WIND - EP

RE : WIND - EP

その”気を吐いている”レーベルとは、藤井隆さんがオーナーを務めるSLENDERIE RECORD。藤井隆さんの音楽の感性が豊かであることは以前からここで何度も記載してきましたが、作品数は多くなくともミックスCDや今回のようなリミックス集を出しているのは流石です。本日リリースされたこのリミックス集は過去の音源(ソニー時代を含む)を、ベテランから若手に至るリミキサーに依頼。人選、そして勿論音も洒落ています。

 

早見優『Delicacy of Love』(2016)

そのSLENDERIE RECORDから昨年久々の新曲をリリースしたのが早見優さん。新曲、カバーに加えて4曲のリミックスが用意されています。

 

サカナクション『懐かしい月は新しい月 ~Coupling & Remix works~』(2015)

配信ではカップリング集とは別々に用意。きちんとリミックスという仕事に光を当てるサカナクションに敬意を評したいところ。

 

加藤ミリヤMUSE』(2014)

MUSE

MUSE

  • 加藤 ミリヤ
  • J-Pop
  • ¥2800

オリジナルアルバムのディスク2としてリミックスベストが付属。シングル収録のリミックスを中心にコンパイル

 

平井堅『Kh re-mixed up 2』(『Ken Hirai 15th Anniversary c/w Collection’95-’10 ”裏 歌バカ”』(2010) 初回生産限定盤収録)

Amazonのリンクはこちら(試聴可能)。単品リリースの第一弾から一転、リミックス集第二弾はサカナクション同様にカップリング集とコンパイルした形でリリース。そしてサカナクションと共通するのが、リミックス集のラストを2011年に急逝したrei harakami氏による作品で飾っている点。独特の音世界を紡ぎ出す方だったゆえ、もっともっと活躍してほしかったものです。リミックス集はこういう稀有な才能に光を当てる意味でも有効だと思っています。 

 

小室哲哉『Digitalian is remixing』(2012)

面白いのは「Vienna」のリミックスが、80年代を象徴するストック・エイトキン・ウォーターマン的、いわゆるPWLサウンドになっている点。PWLの屋台骨であったひとり、ピート・ハモンドが手掛けています。

 

TM NETWORKGET WILD SONG MAFIA』(2017)

Amazonのリンクはこちら(試聴可能)。いわゆる「Get Wild」のみでオリジナル&TM NETWORKによる様々なバージョン、カバーが収録され構成されるというとんでもない作品集。小室哲哉氏自身によるリミックスの他、新録(新規リミックス制作)として電気グルーヴ石野卓球氏等が参加しています。

 

 

他にもあると思うのですが、このあたりで。 

リミックス集が出るためには、まずはオリジナルがヒットすることが前提になるであろうことを踏まえれば、ヒットが出にくくなった(といわれる)今の時代ではリミックスを出すどころかリミックス”集”を出すこと自体が難しいのかもしれません。他方、アメリカではフィジカルよりも柔軟に対応出来るという配信の利点を活かし(そしてリミックスもオリジナル版にチャート上において加算されることも知っています)、たとえばブルーノ・マーズが「That’s What I Like」の複数リミックスをリリース。そのデジタルダウンロードおよびストリーミングポイントを加算して全米チャートを制しています。そう考えると、日本のヒットの指標たるチャートがビルボードジャパンに移行していけば、そしてアメリカのようなヒットの方程式が確立されていけば、もしかしたらリミックスが再評価されるかもしれません。ただ個人的には配信ではなく、たとえばクラブプレイ(してもらうこと)を目的とするならば、オリジナルにリミックスをコンパイルした、今回紹介したような形での作品集を用意してほしいなと思うんですよね。

ストークリーの新譜から辿る「I Can't Help It」な作品集

先月リリースされたストークリーのアルバム、『Introducing Stokley』が良いのです。ミント・コンディションのメンバーとして四半世紀以上活動してきた彼が遂にソロでのアルバムデビューを果たしたこの作品。先行シングルでありアルバムの冒頭を飾る「Level」が最新の米ビルボード7月22日付アダルトR&Bソングスチャートで最高となる4位に達し、またチャート上のみならず質の面でも、アルバムが好事家を中心に好評。1967年生まれで今年50歳とはとても思えないくらいの溌剌としたボーカルには驚かされます。

個人的に強く惹かれた曲は「Cross The Line」。冒頭の2小節分のベースラインがマイケル・ジャクソン「I Can't Help It」を彷彿とさせるのです。しかもサビではほんの少し「Don't Stop 'Til You Get Enough」を意識しているようで、まるでストークリーによるマイケル・ジャクソン、それも『Off The Wall』オマージュではないかとふと。しかも「I Can't Help It」は「Don't Stop ’Til You Get Enough」のBサイドに収録されシングルリリースされたということもあり、ストークリーの幼少期にはこのシングルが手元にあったのではないかと勝手ながら推測しています。

そんなわけで、今回はマイケルの名曲「I Can't Help It」とその関連曲をざっと掲載してみます。今回はWhoSampledを参考にしました。

 

マイケル・ジャクソン「I Can't Help It」(1979)

スティーヴィー・ワンダー等による曲提供、プロデュースはクインシー・ジョーンズ。日本の歌謡曲じゃあり得ないメロディの浮遊感と着地の仕方(というか、永遠に続くかの如きサビの旋律)には衝撃を受けたものです。この曲に関する素晴らしい考察等が記載されたブログを勝手ながら紹介させていただきます(問題があれば削除させていただきます)。

ちなみにスティーヴィーによるセルフカバーもありますが、CD収録版なのかは不明です(→こちら)。

 

エスペランサ・スポルディング「I Can't Help It」(from『Radio Music Society』(2012))

グラミー賞最優秀新人賞受賞歌手によるカバー。ベース弾きゆえか、ベースが印象的なマイケル曲に惹かれたのかもしれませんね。適度な崩し方がいかにも。

 

・テラス・マーティン「I Can't Help It」(from『3ChordFold』(2013))

アルバムの”ヒドゥントラック”(アルバム本編終了後に流れる)として収録された作品。ケンドリック・ラマーの出世作『good kid, m.A.A.d city』をはじめ、今やヒップホップ、ジャズ、R&Bとジャンルレスに活躍するプロデューサーによる、センス溢れるカバー。

 

ダヴィーナ「I Can't Help It」(from『Best Of Both Worlds』(1998))

クールな質感を持ったR&Bが登場したなあと、当時彼女のサウンドを聴いて実感したものです。メジャーからはこの1作のみで、2007年にはセカンドアルバムをリリースした模様。このカバーでは原曲の輪郭をよりくっきりさせているように思います。

 

メアリー・J・ブライジ feat. ジェイダキス「Sexy」(from『Mary』(1999))

オリジナルの大胆過ぎる引用で、ある種カバーと言っても過言ではない作品。ジャケット写真で傷口を曝け出したことで、音楽面そして精神面でも転換点となったであろう傑作アルバム、『Mary』収録曲。

 

・インプロンプ2「Summer Nights」(from『You're Gonna Love It』(1995))

モータウン傘下のジャズ・フュージョンレーベル、モージャズからデビューした男性2人組による、この時期にピッタリのナンバー。オケをほぼそのまま拝借というのはズルいと思いつつ、原曲が好いので抗えないんですよね。

 

 

そういえばストークリーの「Cross The Line」のクレジットをブックレットで確認すると、サンプリング等の記載はなし。アレンジはストークリー本人。彼の音楽面のルーツにマイケルがあるだろうからこそ自然とああいうアレンジになったのかな...そう勝手に解釈しています。

今年を彩る極私的サマーチューン...デージ・ローフ「No Fear」

ビルボード最新7月22日付R&Bソングスチャートで25位に初登場を果たしたのが、デージ・ローフ「No Fear」。カルヴィン・ハリスがトップ25内に6曲を送り込む(うち1曲は今週のアルバムチャートでカルヴィンを阻んだDJキャレドへの客演)など、1アーティストが複数曲を送り込み、チャートインが狭き門になっている中での初登場は立派の一言。そして個人的には、トラックに一聴き惚れした次第。例えるならば夏版、女性版ザ・ウィークエンドという感じでしょうか。

画も影響してるとはいえ、音が篭りつつも突き抜ける感じはまさに今のトレンド。2017年を彩る夏曲と言っていいかもしれません。

 

 

デージ・ローフは『米ヒップホップ誌XXLが毎年発表している「今後の飛躍が期待される新人」選出企画「XXL Freshmen Class」で、今年10人のひとりに選ばれた注目の女性ラッパー/シンガー』(新たな客演クイーン、デージ・ローフがデビューEPを発売 ビッグ・ショーンやフューチャーら参加 [全曲フル試聴可] | bmr(2015年7月27日付)より)。今年に入ってからも、ラッパーのリック・ロスやシンガーのセヴン・ストリーターのアルバムに参加しています。セヴン・ストリーターへの客演曲は下記に。

 

ちなみに、セヴン・ストリーターのアルバム『Girl Disrupted』については今年の夏を涼しく彩るセヴン・ストリーター「Before I Do」(7月1日付)で一度記載したのですが、どうやらフィジカルリリースはなさそうな気配...無念です。

今後こういう状況がどんどん出てくるだろうことを考えれば、音源はCDで手にするという方法はどんどん時代遅れになりそうです。

 

 

デージ・ローフ「No Fear」は以前書いた私的夏曲リスト(2015年7月17日付)に新たに加わる1曲に。聴き心地の良さに加え、尺も絶妙に?ちょうどいい長さ(短さ)な気がします。

米ソングスチャート、「Despacito」が遂に完全勝利、そしてあの1年以上の大記録が遂に

ビルボードソングスチャートを定点観測。

現地時間の7月10日月曜(日本時間の火曜早朝)に発表された、7月22日付最新チャート。ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー「Despacito」が9週目の首位を獲得、しかもここにきて3指標全てを制しました。初登場、再浮上でのトップ10もあり、他方遂にあの記録が途絶えてしまいました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

「Despacito」強し...今週はこれに尽きます。デジタルダウンロードは前週比6%ダウンながら129,000、ストリーミングも同2%ダウンしつつ未だ6120万と6千万台をキープ。そしてラジオエアプレイは前週比5%アップの1億4900万回を記録し、遂にブルーノ・マーズ「That's What I Like」からその座を奪い首位へ。これでエド・シーラン「Shape Of You」が4月8~15日付で達成した以来となる3指標(デジタルダウンロード、ストリーミング、ラジオエアプレイ)の完全制覇を達成したことに。1990年以降はじまったラジオエアプレイチャートにおいて、非英語曲(ただし一部英語有)が首位に上り詰めるのは初の快挙。あのロス・デル・リオ「Macarena」ですら最高は7位だったのです。

 

トップ10内において主だった動きをみると、サム・ハント「Body Like A Back Road」が8位にリエントリー。一度6位に登場したものの、トップ10落ち以降はなんと11週もの間リエントリーを伺っていたという息の長さたるや。カントリーソングスチャートでは22週目の1位を獲得し、同チャートの最高記録まであと2週に迫っています(ちなみにトップはフロリダ・ジョージア・ラインが2012~13年にかけて達成した「Cruise」の24週)。

そしてトップ10内にはフレンチ・モンタナ feat. スウェイ・リー「Unforgettable」が3ランクアップしてトップ10入りを果たしました。

フレンチ・モンタナにとっては、クリス・ブラウンにフィーチャーされた「Loyal」(2014)の9位以来、2曲目のトップ10入りであり主演作では初。スウェイ・リーは昨年から年またぎで1位を記録した「Black Beatles」(feat. グッチ・メイン)の、レイ・シュリマーの一員。

ちなみに「Unforgettable」といえば...思い出すのはアーヴィング・ゴードンの手による同名異曲ではないでしょうか。チャート上においてはダイナ・ワシントン版が1959年に最高17位、そしてナタリー・コールが父ナット・キング・コールの声を用いて収録した疑似デュエット版が1991年に最高14位を記録。しかしながら”Unforgettable”という曲のトップ10入りはこれが初めてということになります。

 

さて、記事でも”Wait...”と前置きされているのですが、あのザ・チェインスモーカーズが見当たりません...つまり彼らによる連続トップ10入り記録が遂に途絶えてしまったのです。今週、コールドプレイとの「Something Just Like This」が13位に落ちてしまったことで連続トップ10入りは61週でストップ。ケイティ・ペリーが2010年から11年にかけて達成した69週まではあと8週でした。しかしながら連続60週超えはケイティとこのザ・チェインスモーカーズの2組のみ。誇らしい記録ではないかと思います。

 

もうすぐトップ10をみると、ショーン・メンデス「There's Nothing Holdin' Me Back」が4ランクアップの14位、チャーリー・プース「Attention」が8ランクアップの15位に、と快活なチャートアクションを示しています。ただ2曲ともiTunes Storeでの69セント割引販売が功を奏した形であり、特にチャーリー・プースはデジタルダウンロードにおいて前週21位から2位に上昇。次週以降その勢いが保てるのかは微妙なところです。

 

 

それにしても、「Despacito」の勢いは誰が止めるのでしょう。先述したチャーリー・プース「Attention」のデジタルダウンロードは69,000で同部門2位ですが、「Despacito」の半分強でしかありません。また総合4位のDJキャレド feat. リアーナ&ブライソン・ティラー「Wild Thoughts」はストリーミングで2位ですがその数値は3980万。これも「Despacito」の3分の2弱なのです。如何に「Despacito」が強すぎるかがよくわかります。このままいけば最高記録である16週連続1位も射程圏内?と思うのですがどうでしょう。

ターシャ・コブス、新曲から”新しい名前”に

(※追記 (8月30日):レオナルド→レナードに変更しました。)

 

 

ビルボード7月15日付のホットゴスペルソングスチャートで15位に初登場を果たしたのがターシャ・コブス「Great God」。若き実力派である彼女、今回からでしょうか、歌手名が”ターシャ・コブス・レナード”という表記となっています。

ターシャ・コブスは同チャートでこれまでに3曲のナンバーワンを記録(「Break Every Chain」「For Your Glory」、キエラ・シェアードを招いた「Put A Praise On It」)。この曲も高位置で初登場を果たしており、次週以降の動向が気になるところです。

 

そんな彼女、Twitterアカウントの写真がヘッダー共々素敵なのです(7月6日時点において)

プロフィールには”Kenneth Leonard's Wife”とあることからも判るように…

結婚を機に”レナード”を歌手名に取り入れた(含めた)ということに。彼女の、夫への熱い愛情が理解出来ますね。

 

結婚を機に音楽性が変わったり深まったり、という方もいらっしゃるのですが、彼女の場合はどうなるでしょう。実に楽しみです。

番組企画案『Live! Live! Live!』

"脳外上場"という意味も込めて書いてみます。

 

 

この春、『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(TBSラジオ 土曜22時 通称"タマフル")で【後番組オーディション】なる企画が行われました。選ばれた方の企画案に唸ったり笑ったり…楽しませていただきました。

 

で、実は自分も応募したのですが、真面目すぎ且つそこまでヒネリのないアイデアゆえ選ばれなかったのはいうまでもありません。が、ならばいつかどこかの局で…と思いここに載せることにしました(掲載に問題があればこのエントリーを削除させていただきます)。

自分の策は、音楽を(その文字通り音を)楽しみたいという方を増やすためのものでした。

 

◯番組名:『Live! Live! Live!』(音楽を中心としたライブ(情報)番組)

◯企画した理由:

   CDが売れなくなった時代にあってライブは盛り上がりの一途…といわれる

   ものの、未だライブは敷居が高い等として足を運んだことがない、最近は

   めっきり…という方も少なくないはず。フェスも同様です。

   (かくいう自分も、青森県弘前市ラジオDJを担当しながら、初めて行った

   フェスが 2年前の夏びらきフェスティバル@所沢。躊躇する自分を後押し

   してくれたのは、"タマフル"で様々なミュージシャンが披露した生ライブ。

   実際に生で観たらどれだけ凄いのか、という思いに駆られたゆえ。そして

   紹介する宇多丸さんの熱量にもヤラれました。)

 

   そこで、ライブやフェス初心者にも楽しんでもらうべく、様々な角度から

   “ライブの楽しさ”を伝えるのはどうかと考え、企画しました。

◯概要:

   ・ライブ音源の紹介("録って出し"だと番組のプレミアム感が増します。)

   ・スタジオ生ライブ

   ・生のDJプレイ(DJミックス)

   ・ライブリポート 等

   特にライブリポートに関しては、放送後一週間以内に行われるライブの

   リポーターを募集し、リポートをホームページ、もしくはスタジオに来て

   もらいDJとの掛け合いで報告してもらう…というのはいかがでしょう。

   プレゼント当選という嬉しさのみならず、ラジオ好きな方にとっては

   スタジオに入れるというさらなるプレミアム感が発生します。また局が

   主催するライブのチケットをプレゼント用に充て、その感想を番組内で

   述べてもらうことで、その歌手の魅力が発信されるのみならず、たとえば

   売上の芳しくない公演のチケットをプレゼント用に回すことも出来ます。

   ライブといえども音楽に限らず、演劇や落語等、様々なジャンルに有効です。

ちなみに番組名は、自分がラジオ漬けになった時によく聴いていた『VIVA! ACCESS』(2000-2005 J-WAVE)の1コーナーから拝借しています。

 

 

この企画立案には、今年【夏の魔物】が川崎市で開催される、青森県では開催されなくなったことが大きく影響しています。

夏の魔物が青森で行われなくなってしまったこと、また上記ブログでも触れたのですが青森市の別フェスが鳴り物入りで始まり継続するといいながら一回で終わったこと、これらが本当に寂しすぎるのです。フェスはもしかしたら、参加するには"勇気が要る"と思われているフシがあるのかもしれず。ならば、勇気は不要であること、敷居は低いどころかないってことを示さないといけないよなあと思うのです。自分の経験で伝えられたならと考えていますし、またそのためには青森の音楽事情をより良いものに変えないといけない、土壌づくりからやってみないといけない…その考えが今回の提案作りのモチベーションになっています。番組といわずも番組内ワンコーナーでも構わない、まずはやりたいという思いに駆られています。