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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

Official髭男dism「宿命」の急伸はレンタルにあり?…8月12日付ビルボードジャパンソングスチャートをチェック

7月29日~8月4日を集計期間とする、8月12日付のビルボードジャパン各チャートが昨日発表され、シングルCDセールス首位のSTU48「大好きな人」が総合ソングスチャートでも首位を獲得しました。

前週総合2位(シングルCDセールス首位)のSKE48「FRUSTRATION」のミュージックビデオがショートバージョンだったのに対し、「大好きな人」はフルバージョン。

それでも「大好きな人」の動画再生指標は300位未満というのが気掛かりです。

 

さて今週、Official髭男dism「宿命」が7位に入り、3週ぶりにトップ10入り。この返り咲きにはシングルCDセールスに伴い関連指標群が初めて加算されたことが影響しています。

ソングスチャートを構成する各指標毎の動向をみると、ストリーミングの順位こそ変わりませんが、初登場したシングルCDセールスおよびルックアップ以外は全指標が順位を上げています。

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特に「宿命」が長けているのは、様々な形で”接触”されていること。

チャートを構成する8指標は所有と接触とに大分され、その接触にも様々な種類があります。4週ぶりに首位の座に就いたラジオエアプレイが受動的(リクエストが必ずしも採用されるわけではなく選曲は局や番組側)に対し、ストリーミングや動画再生は能動的(プレイリストや自動再生でかかることもあれど選曲は自分主体)。受動と能動の双方で高い位置を獲得しているのです。

 

そして見逃せないのがルックアップ。パソコン等にCDを取り込む際のインターネットデータベースへのアクセス数を示すこの指標が2位を獲得しています。購入したCDを取り込んだ場合も加算されるゆえ所有の側面もありますが、こちらを接触指標とみなしたのは「宿命」がレンタルで高回転していることが予想出来るため。

今週同じくシングルCDセールスが初加算され、30万枚近く売り上げたSTU48「大好きな人」のルックアップは12位。7000枚強のCDセールスを獲得した「宿命」と大きく離れています。アイドル作品の場合はジャケット違いや特典を目当てとした複数買い等があれど、「大好きな人」のルックアップが1万を切るとは考えにくい気がします。それでも「宿命」がシングルCDセールスの順位と大きく乖離しルックアップで2位となったのは、発売同日にレンタルを解禁したことでその分が大きく上乗せされているゆえでしょう。STU48「大好きな人」も同日解禁されていますが、たとえば自分が立ち寄ったレンタル店では「宿命」が圧倒的に大きく展開されていました。

 

発売と同日のレンタル解禁の重要性は、あいみょんさんの例からよく解ります。今週ルックアップを制した「真夏の夜の匂いがする」は前週シングルCDセールス指標が初加算。シングルCDセールスが20→39位と推移するのに対しルックアップは2→1位。前作「ハルノヒ」も同様の動きを見せた一方、発売直前にシングルCDのレンタル解禁をアルバムと同じ17日後に遅らせた「今夜このまま」は17→42→72位と推移するシングルCDセールスに比例してルックアップも29→60→100位圏外(300位以内)とダウン。しかし4週目にはレンタル解禁効果が如実に表れ、シングルCDセールス81位に対しルックアップは5位を記録しているのです。

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(上記グラフは3曲のCHART insightから、総合チャート(黒の折れ線)、シングルCDセールス(黄色)およびルックアップ(オレンジ)を抽出。)

 

シングルCDが売れるに越したことはないのですが、あいみょんさんにおいては「今夜このまま」のレンタル解禁日を遅らせたものの思うほどの勢いを得られなかったとして「ハルノヒ」以降はレンタル解禁を同日に設定したものと思われます。その”CDセールスとレンタルで分けずに全指標で曲を売り込む”手法をOfficial髭男dismも踏襲し、成果が出たと考えるのですがいかがでしょう。これによりシングル表題曲自体がトップ10入りするのみならず、”過去曲を押し上げ歌手の勢いを高める”効果にもつながっているように思われます。あいみょんさんの場合は「マリーゴールド」がロングヒットを続け、前週は昨年12月31日付以来トップ10落ちとなりましたが今週9位に再浮上。そしてOfficial髭男dismは今週、「Pretender」が自己最高タイの2位に再浮上したことに加え、過去最高の総合ポイントを叩き出しているのです。

 

シングルCDセールスに長けた歌手は他指標が伴わないと急落することは以前から書いてきました。他指標に長け、シングルCDセールスも多いならばレンタル解禁をずらしても、セールスとレンタルで2つのピークを築くことが出来ます。他方シングルCDセールスがそこまで強くない場合、あいみょんさんやOfficial髭男dismのようにCDセールスとレンタルを同一日とすればより高いピークが作れるはずで、且つレンタル店では関連する過去作の掘り起こしにつながります(事実、今週「Pretender」のルックアップは10→8位へ浮上しています)。シングルCDはレンタルで済ませながらアルバムは買うという層もいるだろうことを踏まえると、その歌手のファンというわけではないが曲等に興味はある”ライト層”への訴求の仕方を徹底することが大事になるでしょう。彼らは後にファン化する可能性が高いのです。

Official髭男dismは10月9日にメジャーファーストアルバムとなる『Traveler』をリリースしますが、この動向がより楽しみになってきました。

弘前ねぷたまつりのマナー問題…一昨日紹介した陣取り現場を再訪し、条例制定等の必要性をより強く感じる

今年も弘前ねぷたまつりのマナーの問題について述べましたが、今日はその続き。

このマナー問題、各種メディアが報じ始めています。FMアップルウェーブによる動画配信サービス、アップルストリームは今年も。

さらには地元紙の東奥日報も祭り期間中に報じました。

東奥日報では会員登録をしなければ全文が読めない仕組みのため、全文掲載されているこちらのリンクを貼ります。

青森ねぶた祭り、五所川原立佞武多を運営する側もマナーの悪さを問題視しながら、半ば”お手上げ状態”というのは正直腑に落ちませんが、その理由は下記に。

 

個人的には条例制定を求めています。その理由は、条例がマナー取締側の”後ろ盾”になるため。

早急に条例制定してほしいと思うのは、昨日もやはり酷い状況だったため。

同時に、一昨日のブログエントリーで掲載した場所にも行きましたが、”立つ鳥跡を濁す”状態。

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陣取りの”M”の文字がかなりくっきり残ってしまっています。熱で溶け、さらには人や時に車が(駐車場前に陣取る者もいるゆえ)踏み固めてしまったために接着面が強く残るのです。これを完全に剥がさない限り景観が戻ることはありません。歩道は津軽の伝統工芸であるこぎん刺しを模してるのですが、その美しさが台無しです。

陣取る方に、テープを使ってはならず祭り開始までにその場にいるようにと伝えたならばおそらく、熱中症になったらどうするんだ!と怒るでしょう。しかしこの道路の豹変ぶりはいわば”テープの熱中症”の結果なのです。デッキブラシ等を持って最後までこびりついた部分を取らない限り、やっていることはマナー違反といっても過言ではありません。

 

マナー違反者は自分のみの欲求を満たしたいばかりで、このような事態が起こるであろう想像力が乏しいものと考えます。家の前で同種のことをやられたらどう思うかと説いたらきっと、そんなことされるわけがないと答えるでしょうが、それは想像力の放棄でありイコール責任の放棄です。条例制定等で行政が動くことは、その彼らにも最低限の責任は存在することを意識させるためにも有効のはずです。

先に自治体側のお手上げ状態を腑に落ちないと書きましたが、マナーを問題視する市民や商店街等と話し合い改善策を見出すことに至っていない(ように見える)ゆえ、この問題を野放しにすることを是としたと捉えてもおかしくないと思うのです。今後悪化するマナー違反者と自発的な取締側とでトラブルが発生し事件化する可能性も否定出来ず、その最悪の事態を想起し先回りして動くことこそ重要なのです。

リル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」が18週目の首位に、次週はアリアナ・グランデとドレイクが…8月10日付米ソングスチャートをチェック

ビルボードソングスチャート速報。現地時間の8月5日月曜に発表された、8月10日付最新ソングスチャート。先週単独での最長首位記録を達成したリル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」が今週も首位に立ち、これで18週目の首位獲得となりました。

ストリーミングは前週比7%ダウンの6740万(同指標1位)、ダウンロードは同3%アップの47000(同1位)、ラジオエアプレイは同6%ダウンの4380万(同17位)と今週も2指標を制覇。ダウンロードが伸びたのは、BTSのRMをフィーチャーしたバージョンが集計期間フルでカウントされた影響と言えます。

「Old Town Road」を追いかける、ビリー・アイリッシュ「Bad Guy」は今週も2位。ストリーミングは前週比10%ダウンの4590万(同指標2位)、ダウンロードは同10%ダウンの20000(同5位)、ラジオエアプレイは同4%アップの9330万(同4位)となり、ピークは完全に過ぎていない状況と言えますが、「Old Town Road」共々トータルでは6%ダウンしており、両者のポイント差は「Bad Guy」を1とすれば「Old Town Road」は1.2のまま。1.9→1.5→1.3→1.2→1.2となり、今週も「Old Town Road」が逃げ切りました。ちなみに「Bad Guy」は今週が通算8週目の2位。首位を獲得出来ずじまいのまま長らく2位を記録しますが、この記録ではミッシー・エリオット「Work It」(2012)およびフォリナー「Waiting For A Girl Like You」(1981)による10週が最長となっています。

リゾ「Truth Hurts」が最高位を更新し4位、カリード「Talk」は5位にダウンしながらラジオエアプレイで8週目の首位を獲得(前週比1%ダウンの1億3300万)。そしてクリス・ブラウン feat. ドレイク「No Guidance」が再浮上し、5ランクアップで6位に。同曲が最高位を更新したのはデジタル2指標集計開始となる7月26日金曜にミュージックビデオを公開したためで、ストリーミングは前週比64%アップの3980万(同指標3位)、ダウンロードは同120%アップの13000(同10位)と躍進しています。

10位には新顔が登場。今月17歳になるというリル・テッカ「Ran$om」が前週から9ランクアップし自身初のトップ入りを果たしました。

ストリーミングは前週比36%アップの3850万(同指標4位)、ダウンロードは同50%アップの4000(同50位未満)、ラジオエアプレイは同59%アップの610万(同50未満)と、ストリーミングが牽引。ミュージックビデオに登場するジュースのパック、”LYRICAL LEMONADE”(ジュース・ワールド「Lucid Dreams」でも登場)は、ミュージックビデオを手掛けたコール・ベネットのロゴ。詳しくはヒップホップライターの渡辺志保さんが解説しておりますのでそちらを是非。

(みやーんさんによる書き起こしを勝手ながら紹介させていただきました。問題があれば削除いたします。)

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) リル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」

2位 (2位) ビリー・アイリッシュ「Bad Guy」

3位 (3位) ショーン・メンデス & カミラ・カベロ「Señorita」

4位 (5位) リゾ「Truth Hurts

5位 (4位) カリード「Talk

6位 (11位) クリス・ブラウン feat. ドレイク「No Guidance」

7位 (6位) エド・シーラン & ジャスティン・ビーバー「I Don't Care」 

8位 (7位) ポスト・マローン feat. ヤング・サグ「Goodbyes」

9位 (8位) ジョナス・ブラザーズ「Sucker」

10位 (19位) リル・テッカ「Ran$om」

 

さて次週ですが、まずはドレイクが先週金曜に突如ドロップしたアルバム『Care Package』からの楽曲が登場するか、気になります。とはいえ今作はストリーミング未配信曲をパッケージ化したもので新曲ではないことから、ソングスチャートで飛び抜けたアクションを示すわけではないかもしれません。

そしてドレイク同様先週金曜、こちらは予告通り登場したアリアナ・グランデの新曲「Boyfriend」。弊ブログでは次週アリアナが首位を獲るのでは?と以前予測していました。

しかしながらこの曲の名義が”アリアナ・グランデ & ソーシャル・ハウス”というのが気になるところ。ソーシャル・ハウスはソングライター/プロデューサーチームであり、アリアナのナンバーワンヒット「Thank U, Next」および「7 Rings」のソングライターの一組。今回の「Boyfriend」は彼らが今週リリースする初のEP『Everything Changed…』に収録されます。

この収録先を踏まえれば、アリアナ・グランデの新曲とは言い難い(次の彼女のアルバムに入るとは限らない?)と考えられ、所有や接触に至る方が「Thank U, Next」のときほど多くないのでは…と考えるのですが、いかがでしょう。とはいえミュージックビデオが同時公開され、その内容も刺激的であることからストリーミングの伸びが期待出来るため、次週ソングスチャートでトップ10入りは堅いかもしれません。次週は「Old Town Road」と「Boyfriend」の対決と言えるでしょう。

弘前ねぷたまつりのマナーの悪さは悪化の一途…行政の対応を求めます

弘前ねぷたまつりの会場を通る度に、観客のマナーの悪さを痛感します。

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担当ラジオ番組『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時)の打ち合わせに向かう際に撮ったのが上記写真。ガムテープや紙テープを使った陣取りが真昼から常態化しています。これはあくまで一部であり、実際はずらっと貼られてしまっていました。18時30分にならないと通行規制がされずその時間までは車の通行が可能なのですが、この現場の斜め向かいにあるコインパーキングの出入口にも陣取りのテープが貼られており、駐車しようとする方の妨げになりかねないそのやり方には唖然とします。さらにはシートを貼ったり、椅子を置いたり…突風で椅子が飛ばされ車等に当たった際、きちんと責任が取れるのでしょうか。

自分以上にラジオの先輩が怒っていたのですが、無理もありません。このマナーの悪さは毎年見られてしまう光景であり、その度に番組を通じて呼びかけています。さらに弊ブログでも何度か注意を呼びかけているのですが。

しかし、年々悪化の一途を辿っているように思えてなりません。

昨日は事務所からスタジオのある中土手町に向かう際、陣取りをやめた人が捨てたのでしょう、紙テープが丸まって落ちていました。それを拾い上げると道路にくっついた一部がこびりつくという事態。アスファルトの熱で溶け出すとなかなか取れず、清掃する方(商店街や清掃業者)の代わりに陣取った方がきちんと取らないといけないのです。ならば陣取った方が最後まで剥がすことこそが真の責任だと思うのですが。

 

昨日のツイートで行政の対応を求めたことを、もしかしたら大袈裟と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、公益社団法人 弘前観光コンベンション協会の弘前ねぷたまつり紹介ページにはマナー問題への記載がなく、昨年同様ドローンについてのみ掲載のため中途半端さは否めません。商店街の各店舗が注意すればいいという自主的な判断に委ねるべき声についても違うと感じており、店舗運営で手が離せないときに陣取りに余計な労力を使うべきではないでしょうし、店舗前が陣取られる影響でその店に入りたくても入れない(もしくは躊躇する)方もいて陣取りは悪影響を及ぼしかねず、それでいて終了後の清掃が観客ではなく商店街等に責任を負わせるのは負担をかけすぎです。さらには陣取りの影響で点字ブロックが塞がれ、障がいを負った方へ無礼な街になっています。これらマナーの悪さが拡散されれば弘前ねぷたまつりへの魅力が薄れ、今後観客が減る恐れがあるでしょう。ならば逆に弘前が率先してマナーを好くすることを訴求し実践、成果が出れば他の自治体からも注目され、その対応は良い方向に拡散されるはずです。この問題はすべての自治体のあらゆる祭りで起きているだろうことを考えれば、観客に気持ちよくマナーを守ってもらうための手法を編み出した自治体は間違いなく一目置かれる存在になるでしょう。自治体がきちんとマナーについて条例化しているとなると、マナーの悪い観客もきちんと話を聞く耳を持ってくれるはずです(し、それでも駄目な際の処罰も用意出来ます)。

 

このようなことを弘前ねぷたまつりの最中に記載するのは祭りの空気を乱しかねないと思われるでしょうが、それだけマナーの悪さは看過出来ないくらい酷いということ。ラジオの先輩も言っていましたが、貴方の家の前を堂々と塞がれたなら、汚されたならばどう思うでしょう? このような”想像力を持つ”ことを観客には求めます。同様に自治体には、悪しきマナーがあることを想定して先回りして火種を消してほしいと思うのです。

米津玄師版「パプリカ」がチャートを上昇するために必要なのは、”同じ轍を踏まない”こと

今月はじめ、Twitterでトレンド入りしたのがFoorin「パプリカ」の米津玄師さんによるセルフカバーバージョンでした。

昨夏Foorinに提供したバージョンは昨年の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)を機にビルボードジャパンソングスチャートで再浮上、今年5月13日付で8位に入り悲願のトップ10入りを果たしました。しかし、実は今に至るまで一度もカウントされていない指標があります。

※各指標について

 ・ポイント:総合ポイント

 ・ポイント前週比:前週および当週共に50位以内にランクインした場合のみ計算(50位未満は総合ポイントが表示されない)

 ・上記の理由により50位未満、総合ポイントで比較不能時は※で表示

 ・各指標について

  (詳細はビルボードジャパンの自問自答 | Special | Billboard JAPANをご参照ください)

   CD:シングルCDセールス

   DL:デジタルダウンロード

   ST:ストリーミング

   RA:ラジオエアプレイ

   LU:ルックアップ

   TW:Twitter

   MV:動画再生

   KA:カラオケ

   (※カラオケ指標は2019年度より導入のため、2018年12月10日付より加算対象となっています。)

 ・各指標毎順位において

   [-]:ランク圏外(101~300位)

   [ ]:(ブランク):ランクインせず(カウント対象前を含む)

   [?]:未表示もしくは計算不能

※これらはCHART insight | Billboard JAPANから曲名をクリックすると確認可能

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  順位 P 前週比 CD DL ST RA LU TW MV KA
2018/7/23 -               38    
2018/7/30 -  ?           68    
2018/8/6 -  ?           67    
2018/8/13 -  ?       -   -    
2018/8/20 -  ?           -    
2018/8/27 23 1525 17 28   16 48 39    
2018/9/3 -  ? 62 73   - 79 -    
2018/9/10 -  ? 94 -     90 -    
2018/9/17 -  ? 97 -     89      
2018/9/24 -  ? - -     92      
2018/10/1 -  ? - -     94      
2018/10/8 -  ? - -     100      
2018/10/15 -  ? - -     -      
2018/10/22 -  ? 86 -     -      
2018/10/29 -  ? - -     -      
2018/11/5 -  ? - -     -      
2018/11/12 -  ? 66 -     97      
2018/11/19 -  ? 97 -     -      
2018/11/26 -  ? - -     -      
2018/12/3 -  ? - -     -      
2018/12/10 -  ? - -     -      
2018/12/17 -  ? - -     -      
2018/12/24 -  ? - -     -      
2018/12/31 -  ? - -     -      
2019/1/7 -  ? - 95     -      
2019/1/14 32 1649 29 14 43   63 93    
2019/1/21 23 1718 104.2% 26 9 30   41 -   -
2019/1/28 26 1737 101.1% 30 9 24   33 -   -
2019/2/4 26 1704 98.1% 37 11 21   36 -   -
2019/2/11 30 1860 109.2% 35 12 19 - 37 -   -
2019/2/18 21 2060 110.8% 32 8 13   33 -   75
2019/2/25 20 2089 101.4% 37 8 13   28 -   49
2019/3/4 22 1965 94.1% 37 18 20 - 33 -   58
2019/3/11 20 2136 108.7% 35 13 13   30 -   53
2019/3/18 21 2189 102.5% 33 14 12   17 -   48
2019/3/25 17 2343 107.0% 33 12 11   14 -   48
2019/4/1 16 2420 103.3% 38 9 6   14 -   24
2019/4/8 15 2312 95.5% 38 7 6   14 -   16
2019/4/15 17 2329 100.7% 31 9 9 - 13 -   13
2019/4/22 17 2348 100.8% 24 8 9 - 12 -   17
2019/4/29 17 2212 94.2% 23 9 11   10 81   17
2019/5/6 16 2305 104.2% 32 9 11 - 9 -   14
2019/5/13 8 3345 145.1% 17 9 9 37 7 -   7
2019/5/20 12 2754 82.3% 22 12 10 82 7 -   11
2019/5/27 15 2584 93.8% 30 15 11 - 8 -   12
2019/6/3 12 2557 99.0% 33 12 11 - 6 -   12
2019/6/10 14 2710 106.0% 35 10 11 - 10 -   12
2019/6/17 15 2768 102.1% 23 9 13   8 -   10
2019/6/24 13 3709 134.0% 23 8 8 72 10 39   9
2019/7/1 11 3616 97.5% 20 10 7 - 8 -   8
2019/7/8 12 3209 88.7% 22 13 7 83 4 -   3
2019/7/15 9 3342 104.1% 18 11 8 100 11 -   5
2019/7/22 11 3094 92.6% 27 11 6 - 11 -   6
2019/7/29 18 3087 99.8% 29 20 7 - 12 80   4
2019/8/5 17 3432 111.2% 28 14 9 69 12 -   4

一目瞭然、動画再生指標が唯一カウントされていないのです。同指標を示す赤い折れ線グラフは全く見られません(下記は動画再生指標のみを抽出したもの)。

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いや、動画は観た、それもYouTubeにあがっているはず…と思う方は多いでしょう。

昨年7月19日にアップされた上記ビデオは現在9750万再生を突破。また。

昨年8月10日公開の上記は現段階で2060万再生超え。単純計算すると2バージョンで1週間あたり220万回以上再生され、間違いなく動画再生指標上位に登場出来るはずなのですが…しかしこれら動画はレコード会社ではなくNHKYouTubeアカウント発が影響してか、動画再生指標カウント対象となるISRC付番がなされていないものと思われ、それゆえ動画が未カウントのままになっているのです。およそ半年前にこの問題を指摘したのですが、未だ改善されないことを強く疑問に思ってしまいます。

この問題が解決するだけで、Foorin「パプリカ」はトップ5入りの可能性が高まったはずです。

 

今回米津玄師さんがセルフカバーしたバージョンは現段階でYouTubeにはありません。他方、短尺版ですがみんなのうたのホームページに掲載されています。

が、YouTubeおよびGYAO!以外の場所に掲載された動画はビルボードジャパンソングスチャートの加算非対象となり、こちらの動画はいくら再生回数を伸ばしても動画再生指標はゼロのままになるのです。この形での動画掲載、欅坂46が「黒い羊」を公式サイトにて先行公開したことにも通じます。

8月1日の公開と共に話題を呼び、先に引用した米津玄師さんのツイートには現段階で2万を超えるリツイートがされていることを踏まえれば、次週以降Twitter指標のみで上位にランクインされることも予想されます。ならば動画をショートバージョンでもいいからISRCをクリアした形でYouTubeに掲載してほしい、そうすれば話題がきちんとヒットの形に成るのに…と、勿体無く思ってしまうのです。おそらくNHKとの契約の兼ね合いでこのような公開の形になっているのでしょうが、Foorinバージョンと同じ轍を踏まないでほしいというのが私見です。

元記事を酷く演出する必要はあったのか? ケイティ・ペリー盗作裁判の一記事に疑問を呈する

似てますかね?

ケイティ・ペリー feat. ジューシー・J「Dark Horse」(2013)

・フレイム feat. レクレー & ジョン・レイリー「Joiful Noise」(2008)

と、過去の盗作裁判に関するエントリーを真似て書き出してみましたが。

今週アメリカで行われた裁判では、被告のケイティ・ペリー側が敗訴しました。

ケイティの2013年のヒット曲「ダーク・ホース」が、ラッパーのフレイムことマーカス・グレイほか2名が制作した2009年の「ジョイフル・ノイズ」に類似していると判断された。ほぼ無名のクリスチャン・ラッパーだったグレイが5年前に起こした訴訟には、何度も意義が申し立てられたがこれを乗り越え、ケイティほか5名の有力な「ダーク・ホース」制作者側についた一流弁護団を相手取った裁判で予想外の勝訴をもぎ取った形だ。

自分はこの似てる似てないについての判断以前に、この記事における”(ほぼ)無名”表現が強く引っかかっているのです。

 

フレイムはクリスチャンラッパーとして15年のキャリアを持ち、昨年には9枚目となるアルバム『God Knows』をリリース。2012年にはアルバム『The 6th』がインディながらクリスチャンアルバムチャート首位およびゴスペルアルバムチャートで2位に入り、クリスチャン/ゴスペルのジャンルでは知られた存在と言えるのみならず、米ビルボードアルバムチャートで67位に入っており実績もあります。

今回「Dark Horse」が盗用したとされる「Joyful Noise」は2008年のアルバム『Our World: Redeemed』に収められ、クリスチャンオルタナティブフォークロックバンドのレイリーのメンバー、ジョン・レイリーおよびクリスチャンラッパーのレクレーが参加。とりわけ、以前から弊ブログで紹介してきたレクレーは申し分ない実績の持ち主であり、アルバム『Anomaly』(2014)が米の総合アルバムチャート1位、『Gravity』(2012)が3位を獲得し、また両作品ともクリスチャン等ジャンルを区切らないラップアルバムチャートを制覇。近年ではタイ・ダラー・サインやトリー・ケリーを客演に迎える一方、チャカ・カーンやレイラ・ハサウェイ等に招かれ、ジャンルを超越した活躍をみせています。

しかも『Our World: Redeemed』は翌2009年のグラミー賞で”Best Rock or Rap Gospel Album (最優秀ロック/ラップゴスペルアルバム)”にノミネートされています。受賞は逃しましたが、十分な実績と言えます。

 

これらを踏まえれば、『「ダーク・ホース」のソングライターたちは、グレイと共同制作者2名に訴えられるまで、彼のことも「ジョイフル・ノイズ」のことを聞いたことがなかったと全員が証言した』(上記記事より)ことには無理が生じる気がするのです。いや、仮にフレイムについては存じ上げなかったとしてもレクレー経由で「Joyful Noise」を知った可能性は低くはなく、その意味ではケイティ・ペリー側の無礼さが目立ったように思います。そう結論付けたのは何も自分がゴスペル等に詳しいから庇いたのではなく、データが裏打ちしているからなのです。

 

それにしても、知名度やヒットの規模に大きな差があれど、まるでケイティ・ペリー側の『聞いたことがなかった』証言をそのまま記事にしたかのような今回の記事タイトルには驚かされます。はっきり言って無礼ではないでしょうか。ビルボードジャパンが掲載した記事、米ビルボードのを和訳し編集していると思われるのですが。

元となる米ビルボードの記事の表題には”無名ラッパーに”とは一切記載されていません。そしてビルボードジャパンの記事における『ほぼ無名のクリスチャン・ラッパー』の部分も、元は”a relatively obscure artist (比較的曖昧な歌手)”とあり、あくまで(ケイティ・ペリーと比べて)その知名度が曖昧な…と捉えることが可能。それを”無名”と表記するのはフレイムにもレクレー等にも無礼ではないでしょうか。

 

今回別のメディアでこの記事を書いた方が何名か、”ケイティ・ペリーが好きなので残念”等の私見をツイートしていたのですが、その記事をざっと見たところ私見私見として置いておき、冷静客観的に書いていたため”無名”という表現は用いられていなかったように思われます。ゆえに今回、フレイム側への強い私見を混ぜ込んだ可能性もあるであろう無礼な記事の存在は強く残念に思った次第です。

1位になる曲は仕掛けている…『アトロク』で取り上げてほしい、”チャートの仕掛け方”特集

今週ついに米ビルボードソングスチャートで単独歴代最長No.1を獲得したリル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」について、一昨日放送の『アフター6ジャンクション』(TBSラジオ 月-金曜18時 通称『アトロク』)で音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんが詳しく解説。宇多丸さんや日比麻音子アナウンサーはその背景にのめり込み、Twitterでも面白いとの声が多数みられました。コーナーについてはみやーんさんが書き起こしていますので、勝手ながら紹介(問題があれば削除いたします)。

弊ブログではこの「Old Town Road」について毎週のように取り上げていましたが、リル・ナズ・XがSNSインフルエンサーであるとか”イーハー・アジェンダ”という表現については知りませんでした。高橋芳朗さんの情報収集、そしてまとめ方の巧さに脱帽です。

 

さて、この「Old Town Road」のチャートアクションを”超おもろ!(超面白い)”と評した宇多丸さんですが、実は「Old Town Road」に限らず、チャートで首位を獲得した曲にはいずれも”仕掛け”が存在するんですよね。

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この表は一昨日「Old Town Road」が新記録を樹立した際にも紹介した、昨夏以降の米ビルボードソングスチャート制覇楽曲およびチャートを構成する3指標の数値と順位をまとめたもの。毎週のトップ10速報は基本火曜日に紹介しているのですが、首位を獲得曲には奪取した理由が存在するのです。

 

ドレイク「In My Feelings」は、曲を用いたチャレンジムーブメントを味方に首位を獲得。

マルーン5「Girls Like You」についてはアルバムからのシングル化の際にカーディ・Bを招き、また女性有名人が多数出演したミュージックビデオでジャンプアップ。このミュージックビデオはほぼ構成の同じパート2が後日作られ、延命措置が図られています。

アリアナ・グランデは「Thank U, Next」と「7 Rings」が初登場で制覇。一昨日詳しく書いたこの2曲の動きを踏まえれば、今日発表予定の新曲「Boyfriend」が再来週のチャートを制し、「Old Town Road」は18週で潰える可能性は高いと考えています。

そのアリアナ「Thank U, Next」の間を縫って1週のみですが首位を獲得したのがトラヴィス・スコット「Sicko Mode」。公式グッズに収録アルバムのダウンロードコードが付属したことで楽曲にも注目が集まったのみならず、スクリレックスによるリミックスを公開したことでストリーミングもキープ。しかも翌週は「Thank U, Next」がミュージックビデオを公開しストリーミングが爆発することを考えるに、トラヴィスの仕掛け投入のタイミングは絶妙だったのです。

ホールジー「Without Me」については主だった仕掛けは見当たりませんが、クリスマスソングが一掃されたこと、カリードと共に参加したベニー・ブランコ「Eastside」の急浮上が曲を加速させたものと思われます。

しかし一度首位を奪われたものの再浮上したその理由は、スマートフォン仕様の2つ目のミュージックビデオを投入したゆえ。やはり仕掛けているのです。

「Without Me」に挟まれる形で一週天下に終わりましたが現在もロングヒットを続けるポスト・マローン & スウェイ・リー「Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)」は、映画『スパイダーマン:スパイダーバース』がゴールデン・グローブ賞のアニメーション作品賞を獲ったことが勢いを加速させたのみならず、集計期間の後半に実写版ミュージックビデオを公開し、これにより全指標が2割近く上昇しています。

レディー・ガガに久々の首位をもたらした、ブラッドリー・クーパーとの「Shallow」は自身が主演した映画『A Star Is Born (邦題:アリー/スター誕生)』のテーマ曲。アカデミー賞での披露が勢いを加速させたことは勿論のこと、アルバムを1日限定で3ドル未満で提供したことで注目を集めたことも功を奏したと言えるでしょう。

そしてジョナス・ブラザーズ「Sucker」は、今やアメリカで恒例となった”SNSで木曜に情報解禁→デジタル2指標の集計期間初日となる金曜に音源を解禁しミュージックビデオも公開”というスケジュールを踏襲。再結成アナウンス直後の公開ということもあって、デジタル2指標で首位に立っています。

 

というわけで、昨夏以降の首位獲得曲の初制覇の状況をざっと書いてみました(ホールジー「Without Me」については返り咲きも含みます)。いかがでしょう、こうやって振り返るとすべての曲に何かしらの仕掛けがあることが解るのではないでしょうか。この仕掛けがあるからこそ、チャートを追いかけるのは実に面白いのです。ちなみに「Old Town Road」の勢いが弱まってきた頃、ビリー・アイリッシュも憧れのジャスティン・ビーバーを招いた「Bad Guy」リミックスを投入したのですが首位奪取には至れませんでした。しかしそのビリーの動きだって狙っていた感が強いんですよね。

このエントリーでは、昨夏以前のリミックスによる首位奪取曲についても触れています。

 

『アトロク』では是非とも、リミックス等の仕掛けの楽しさ、それにより首位を獲得した曲が多いことを取り上げてほしいと思います。それを機に、米ソングスチャートが複合指標より成ること、そしてその仕組みを導入したビルボードジャパンソングスチャートの8指標について触れることも出来れば、複合指標に基づくチャートが社会の流行を示す鑑になっていることが少しでも多くの方に伝わるでしょう。日本での最良の仕掛け方(米津玄師「Lemon」、星野源「アイデア」等)も紹介出来るなら尚好いと思います。そんな特集を勝手ながらながら夢想していますし、やれるならば何のつてもありませんが自分が紹介したいくらいです。

この自分のツイートを高橋芳朗さんが拾ってくださったので、夢が叶うならば…!と思っています。