face it

青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

サブスクで人気の瑛人「香水」はSpotifyで未だ首位ならず? サブスクサービスを比較すると面白い特徴がみえてくる

最新5月18日付ビルボードジャパンソングスチャートではサブスクの再生回数に基づくストリーミング指標で瑛人「香水」が、12週首位をキープしていたOfficial髭男「I LOVE…」からその座を奪ったことを先週お伝えしました(→こちら)。今週水曜に発表される5月25日付ソングスチャートではストリーミング2連覇が確実とみられ、総合でも首位に輝く可能性があります。

瑛人さんのみならずYOASOBI等新鋭歌手がストリーミング指標で上昇しているのですが、しかしサブスクのサービスによって順位に大きなバラツキがあるのです。昨年5月にICT総研が発表した"2019年 定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査"(→こちら)でアンケートに答えた方のうち利用者が多いサービスの中で、ビルボードジャパンソングスチャートのストリーミング指標にデータを提供し且つサービス内のチャートが明示されているところにおける、最新チャートの動向をチェックしてみましょう。

f:id:face_urbansoul:20200517071807j:plain

(※参考データはApple Musicがこちら、LINE MUSICがこちらSpotifyこちらApple Musicには日付もしくは日時が未記載であり確認日時を記載しています。)

作成してみて、結構な違いがあることに驚かされます。

なにより、先述した瑛人「香水」がSpotifyでは3位だという事実。5月4~10日を集計期間とする最新5月18日付ビルボードジャパンソングスチャートのストリーミング指標で首位となっているこの曲がSpotifyでは最高3位、それもこの順位にはじめて達したのが5月14日付なのです。SpotifyではYOASOBI「夜に駆ける」が5月15日付ではじめて4位となったこともあり、話題曲のランクアップが最も鈍いという印象を抱かされます。Spotifyでは他にも、バンドの神はサイコロを振らないによる「夜永唄」が81位、歌い手のyamaさんによる「春を告げる」が84位と、他サービスとの乖離が目立つのです。

一方でLINE MUSICは、他サービスと比べて独自性が強いと言えるかもしれません。先程の表において、40位以内の曲で他サービスには入っていない曲を黄色で表示すると。

f:id:face_urbansoul:20200517073207j:plain

Apple Musicの3曲、Spotifyの8曲に比べてLINE MUSICは22曲と、LINE MUSICでは上位40曲のうち半分以上が他のサービスでトップ40内に入っていない曲となっています。その大半は5月15日金曜に全曲サブスク解禁に至ったRADWIMPSで占められているのですが、彼らの曲で最上位につけたのが「そっけない」(5位)というのが面白いところ。未シングルCD化曲ではありますが、ミュージックビデオはYouTubeにアップされている公式ミュージックビデオにおいて再生回数がトップ10内に入っており、その人気が反映されたと言えるでしょう。

YouTubeアカウントで発信される一発録り動画"THE FIRST TAKE"シリーズの音源化作品であるDISH//「猫 ~THE FIRST TAKE ver.~」や、同じくアコースティックを基調とする優里「かくれんぼ」もランクインしているLINE MUSIC。その中で個人的に注目したのはAAAのメンバー、Shuta Sueyoshiさんのソロ「HACK」が27位に入っていること。5月4日からの1週間を集計期間とするビルボードジャパンのTikTokソングスチャートで、この「HACK」が6位に入っているのです。TikTokの人気はまずサブスクや動画再生に波及するという特徴がありますが、サブスクのうちそれが最も反映されやすいのがLINE MUSICなのかもしれません。

LINE MUSICがTikTokの流行等をとりわけ敏感に取り込み、他方Spotify菅田将暉「さよならエレジー」やback number「高嶺の花子さん」、スキマスイッチ「奏(かなで)」といった定番曲が多く入り、そしてApple Musicはその中間…そんな印象を受けたのですが如何でしょうか(他方、LINE MUSICではトップ40に洋楽が一切入っていないのが気になるところではありますが)。一昨日公開された下記記事ではLINE MUSICの特徴や新たなサービスが記載され、ユニークユーザーが順調に増えていることが判明。同サービスの影響力はさらに高まりそうな気がします。

LINE MUSICの影響力拡大で瑛人「香水」等が若年層を中心にさらなる広がりをみせる可能性は高く、ブレイクのチャンスはどんどん広がっているのではないかと思うのです。チャートをチェックする身としては少なくとも今回取り上げた3つのサブスクサービスとTikTokとをチェックし、次なるヒットの芽を見つけないといけないとも実感しています。

来週のラジオ業界はスペシャルウイーク?な番組満載、しかし『村上RADIO』の放送時間は看過出来ない

首都圏ラジオ局は偶数月に聴取率調査週間があり、放送局の中にはスペシャルウイークと銘打って豪華ゲストやプレゼントを用意するところもあることは以前から記しています。しかし次週は奇数月でありながら、気になる企画が多数用意されるのです。たとえばTBSラジオは24日日曜に2番組が復活。

そのTBSラジオ"派"を名乗る鬼越トマホークは、23日土曜のニッポン放送オールナイトニッポン0(ZERO)』に登場します。

そして、首都圏ではないものの、北海道のHBCラジオでは大泉洋さんのラジオ番組が復活するのです。

これらの番組はいずれも週替わり枠や通常は放送休止の時間帯、もしくはプロ野球中継の枠(現在はプロ野球中継がないため、その中止用に充てられた番組枠)で放送されるため、通常の番組を休止するということにはあたりません。

 

それゆえに、次週放送されるこの番組には尚の事疑問を抱いてしまうのです。

記事からは、番組企画が村上春樹さん側による提案だと解ります。無論その心意気は素晴らしいのですが、問題はこの番組が金曜22時枠に放送され、人気番組『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM/JFN 月-金曜22時)の金曜版(『SCHOOL OF LOCK!FRIDAY』を差し替えるということなのです。

過去の『村上RADIO』について、再放送以外の回は基本的にスペシャルウイーク(およびその前後週)の日曜19時台、『TOKYO FMサンデースペシャル』という週替わり枠で放送されており、そのことについては問題だとは思いません(過去のオンエア日時は上記ホームページ参照)。しかしJFN系では同時間帯が週替わり枠ではないところが多く番組が差し替えられたり(たとえば自分の住むエフエム青森では『Joint&Jam ~global dance traxx~』がこの時間に流れているのですが、『村上RADIO』が差し替わる形に)、TOKYO FMでも新作公開直前には『村上RADIO』に注目を集ようとして他番組を幾度となく差し替えるという事態が発生。つまりは万全の『村上RADIO』シフトを敷き、『村上RADIO』を最優先しているのです。このやり方では他番組のDJやスタッフ、そしてリスナーに対して失礼ではないのかということを幾度となく指摘していますが、今回は週替わり枠の日曜19時台ではなく、人気番組の『SCHOOL OF LOCK!』を差し替えるという事態になってしまいました。

TOKYO FMは"スペシャルウイークイコール『村上RADIO』"という考えに執着するあまり、他番組の差し替えに躊躇がなくなったのかもしれません。もし仮に、村上春樹さん側が今回の放送時間を金曜22時台と指定してきたのだとしたならば、さすがにそれはどうかと思うのです。

 

レギュラー番組の差し替えに躊躇がないのはニッポン放送も同じですが、同局が長年TBSラジオの後塵を拝する形となっているのはこの姿勢ゆだと考えます。

このままでは同じFM局のJ-WAVEに追いつけないどころか、信頼のさらなる失墜は否めないと思うのです。

詩人、小林大吾による「処方箋 / sounds like a love song」の最高のセルフカバーに触れる

セルフカバーには賛否両論あると聞きます。ライブなどではなるべくならばオリジナルバージョンが聴きたい…テレビ番組でそう申していたのはマツコ・デラックスさんだったでしょうか、無論その気持ちも解ります。

しかしながら、オリジナルを超えたセルフカバーというのは存在するのだと思うのです。

『アフター6ジャンクション』(TBSラジオ 月-金曜18時)等の構成作家としても活躍する古川耕さんがエグゼクティブ・プロデューサーを担当しているのが詩人の小林大吾さん。その小林さんと椎名純平さん、そしてKREVAさんやRHYMESTER等数多くの歌手のライブやレコーディングに参加するキーボーディストのタケウチカズタケさんの3名が2018年に行ったライブツアーに合わせて制作、会場でリリースされたアルバム『the 3』が、一昨日サブスクで解禁されていました。この3名でライブ活動していることは『アフター6ジャンクション』で知っていたのですが、CDをリリースしていたことは恥ずかしながら知りませんでした。そしてここに収められていたのが、小林大吾さんの代表曲と言える「処方箋 / sounds like a love song」のセルフカバー(厳密には"rebuild")バージョンであり、初めて触れたとき、感動で震えました。

小林大吾さん自体、胸を張ってこの新たなバージョンを勧めています。

リリースから8年たった今、新たに録り直したことで最終到達点とも言うべきバージョンに仕上がった「処方箋/sounds like a love song」が収められています。当時このクオリティで読むことができていればあんな恥ずかしい思いをしないで済んだのに!と地団駄を踏まずにはいられない完成度です。ふつうに読んでいるようでかっちりとリズムに絡み合うリーディング+音楽の神髄がここにあります。これに関してはもう、断言していいはずです。

ムール貝博士言行録: ツアー限定アルバム「the 3」のこと、ならびにツアーってなんだよ先に言え的なSolo Solo Solo TOUR 2018のお知らせ(2018年6月8日付)より

すべての言葉が説得力を増していますが、とりわけ魔女の言葉たるや! 発売から2年経ってはじめてこのバージョンを知ったのですが、一聴して今月のベストの1曲になりました。ライブ会場になかなか行けない身に、サブスクの解禁は本当にありがたいことです。

 

「処方箋/sounds like a love song」については以前紹介した際、当時のライブ映像を載せています。下記リンク先から辿り、セルフカバー版と聴き比べてみてください。

(※なお、ブログエントリーに貼付したポッドキャストは消えてしまっています。ご了承ください。)

 

サブスクにおいては、昨日はUNISON SQUARE GARDENがアルバム全曲を来月に解禁するとアナウンスし、今日はRADWIMPSが全曲を解禁とサービスがどんどん充実してきていますが、個人的にこの小林大吾さんによる今の「処方箋/sounds like a love song」に触れられたのは感謝しかありません。

そして、「処方箋/sounds like a love song」が磨き上げられてきたのはライブを重ねてきたからに他ならないはず。しかしそのライブハウスは今、苦境に立たされています。最も上に立つ者がライブハウスを名指しして行くなと言うのならば、きちんと補償をセットにすることは責務のはずでは…そう思い昨日、自分の考えを綴った次弟です。

5月18日付ビルボードジャパンソングスチャートでトップ3入りを果たした瑛人「香水」は、日本におけるリル・ナズ・X「Old Town Road」ではないか

毎週木曜は、前日発表されたビルボードジャパン各種チャートの注目点を、ソングスチャート中心に紹介します。

5月4~10日を集計期間とする5月18日付ビルボードジャパンソングスチャート。Official髭男dism「I LOVE...」が2週連続、通算7週目の首位を獲得しました。

ロングヒット中の曲のポイント前週比はその大半が9割台となっており、緊急事態宣言による店舗閉鎖や自粛等の影響が出ている印象があります。そんな中で勢いのあるのがYOASOBI「夜に駆ける」、そして瑛人「香水」。

前週はじめてトップ10入りを果たした瑛人「香水」は今週遂に、サブスクの再生回数を基とするストリーミング指標で「I LOVE…」を破り同指標を制覇。総合でも3位につけました。

f:id:face_urbansoul:20200513213705j:plain

昨年4月リリースの曲が総合およびチャートを構成する指標群で300位以内に初登場したのはわずか2週前のこと。そこからの急伸は誰が想像出来たことでしょう。

瑛人「香水」の配信に携わったTuneCore Japanについては、前週のブログエントリーにて紹介しています。

インディペンデント歌手が、レコード会社に所属する歌手とデジタルの場で対等に渡り合えることを、TuneCore Japanそして瑛人「香水」が証明してみせたように思います。

 

さて、TikTok初のヒット、そして猛スピードでの上昇…これらから思い出したのが、昨年米ビルボードソングスチャートで史上最多となる19週ものナンバーワンを記録したリル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」。この曲もTikTokの流行から火が付きました。

無名のラッパーにすぎないリル・ナズ・Xが発表した「Old Town Road」は、当然ながらリリース後すぐにチャートインすることはなかったが、その間に彼は同曲を宣伝するためのインターネットミームを用意し始めていた。ここで興味深いのが、かつて彼はTwitterでニッキー・ミナージュのファンアカウントを運営していた、ということ。つまり、彼はその頃にいくつものバイラルツイートを作成していた経験から、ソーシャルメディアでバズを起こす術を心得ていたのだ。

こうした仕込みが結実したのか、2019年2月頃から「Old Town Road」は動画投稿アプリ・TikTokでバズを起こす。同曲に合わせてカウボーイ/カウガールに扮する「Yeehaw Challenge」が次々と投稿されたことによって、「Old Town Road」はストリーミングでの再生回数を一気に増やし、さらには次々に投下される動画が手伝って、「Old Town Road」=カントリートラップというイメージも定着していくのだ。

リル・ナズ・Xは、なぜブレイクを果たした? 「Old Town Road」全米17週連続1位の背景 - Real Sound|リアルサウンド(2019年8月12日付)より

リル・ナズ・X並みに瑛人さんがバズを積極的に起こしていたとは、瑛人さんのTwitterでのリアクションを見る限りでは考えにくいのですが、TikTokがヒットの火付け役となったのは確かであり、そこから接触指標群(3つの指標から成る米ビルボードソングスチャートではサブスクや動画の再生回数に基づくストリーミング指標、8つから成るビルボードジャパンソングスチャートではストリーミングおよび動画再生指標)に真っ先に波及。「Old Town Road」は昨年3月16日付で83位に初登場を果たすと、51→32→15位と上昇し、登場5週目となる昨年4月13日付で早くも首位の座に就いたのです。登場3週目から首位獲得に至るまでずっと、ストリーミングで最も大きく上昇した曲と紹介されていたことから、TikTokがサブスクや動画再生に大きく飛び火したのは間違いありません。さらに首位獲得2週目(昨年4月20日付)にはビリー・レイ・サイラス客演版が大きく加算され、ストリーミングで1億4300万という新記録を樹立(同日付チャート解説はこちら)。先述した19週首位獲得の足がかりをつかんだのです。

これまで一度も米ビルボードソングスチャートでトップ10入りしたことのない歌手が5週という短さで首位に至るのは極めて珍しかったのですが、このリル・ナズ・Xの勢いと瑛人「香水」は同じ動きを示している気がするのです。ちなみに今年米ビルボードソングスチャートで初めて首位を獲得し、11週もの長期政権を樹立したロディ・リッチ「The Box」も、登場5週目となる1月18日付で初の頂点に立っており、TikTokが人気のきっかけだったという共通点があります。

4月初めにReal Soundにアップされたノイ村さんの記事ではミーガン・ジー・スタリオン「Savage」も取り上げられています(なお、「Savage」は今週登場8週目にして2位に上昇)。TikTokの人気がかなり早い段階で総合チャートに反映されロングヒットに至るという状況は、今後ますます増えていくことでしょう。そしてその動きが瑛人「香水」によって日本でも生まれつつあると強く実感出来ました。

 

リル・ナズ・Xは「Old Town Road」がブレイクの兆しを見せた3月にコロムビア・レコードと契約しており、瑛人さんも今回のブレイクを機にレコード会社に所属する可能性があるかもしれません。そうなると月曜のブログエントリーで取り上げた、「香水」がさらなるブレイクを果たすために必要なラジオエアプレイとカラオケ指標の増強について、そのレコード会社で戦略を立てることになるでしょう。

 

TikTok経由でのヒットにより、新人やインディペンデント歌手が大ブレイクを果たすまでのスピードはかなり短くなりました。それにより、レコード会社が原石を見つけ契約することも、ラジオ局やカラオケ業者がヒットの兆しを察知し自ら積極的に発信する姿勢も、テレビの音楽番組がいち早くフックアップすることもまた、一層のスピードアップが求められていくことでしょう。無論、チャートを分析する者にとっても同様であり、アンテナの感度を高めねばと感じた次弟。瑛人「香水」の急伸は誰も想像出来なかったかもしれませんが、これからの時代はこの動きが当たり前になっていくのだという確信を抱いています。

浜崎あゆみのコンテスト開催で注目、米のチャート戦略にも欠かせない"リミックス"を日本で広めるべき理由

リミキサー界隈がにわかに盛り上がっています。

現在、彼女の告白を基とする小説をベースにしたドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日 土曜23時15分)が話題となっており、そのタイミングでベストアルバム『A COMPLETE~ALL SINGLES~』(2008)が再浮上。以前から価格を1000円未満という安価にて発売していることもあり(本日現在952円)、前週発表の5月11日付ビルボードジャパンアルバムチャートで9位、ダウンロード指標では3位に入りました。彼女の音楽に注目が集まる最中でのリミックス企画なのです。

リミックス(企画)について、こちらのツイートに大きく頷いた次弟。勝手ながら取り上げさせていただきます(問題があれば削除いたします)。

 

思えば2000年前後のCD全盛期、浜崎あゆみさんやMISIAさん等がリミックスアルバムや、シングルCDのカップリングに複数のリミックスを収録しリリースするという手法を採っていました。MISIAさんはLGBTへのサポートをごく初期から始めており、その段階でゲイカルチャーに欠かせないハウスミュージックを積極的に採り入れ、ヘックス・ヘクター等大物リミキサーを起用しています。

また海外では、たとえばアリスタレコードに所属するホイットニー・ヒューストンやデボラ・コックスといった歌ヂカラのあるいわゆる歌姫(ディーヴァ)が常にハウスリミックスを用意したり、またR&Bでは時にオリジナルのメロディラインを大きく変えてリミックスを施すことも行われています。ジャネット・ジャクソンは米ビルボードソングスチャートを制した「Together Again」(1997)において、オリジナルとは別に2種類のメロディを用意したR&Bリミックスを発表したことはその代表例と言っていいでしょう。

ちなみにブランディ「Full Moon」(2002)のようにリミックスのみで10曲超え且つオリジナルバージョン未収録というものも存在しますし、ホイットニー・ヒューストンの2枚組ベストアルバム(2000)の海外発売分はオリジナルバージョンのベストとリミックスベストがコンパイルされたものでした(日本では内容が異なります)。なおSpotifyでは海外版が配信されているのでこの機会に是非。

しかし現在はCDのニーズが減り、さらにクラブカルチャーは以前ほど勢いがない(それどころか、新型コロナウイルスの影響もあって風前の灯火と言われてもおかしくない危機的な)状況といえます。そんな状況にあって、アメリカではここ数年リミックスのニーズが高まっているのです。最新の米ビルボードソングスチャートで新鋭の2組がワンツーフィニッシュを果たしたのは、双方の曲にリミックスが新たに投入されたため。ドージャ・キャット「Say So」にはニッキー・ミナージュが、ミーガン・ジー・スタリオン「Savage」にはビヨンセが招かれています。この客演参加型のリミックスが話題となり、獲得ポイント全体においてオリジナルバージョンを上回ったことで、最新では2曲共に客演参加者がクレジットされることになりました。

ビルボードソングスチャートのチャートポリシーでは、オリジナルバージョンにリミックスが合算されることから、リミックスを投入してチャートの活性化を図ることがよく行われていますが、一方で日本の場合は合算不可となっています。下記ブログエントリーでは合算について説明したポッドキャストのリンクも掲載しています。

このブログエントリーで紹介した、あいみょんさんが曲提供したDISH//「猫」(2017)は、後に一発録り企画"THE FIRST TAKE"でアコースティックバージョンとして披露され、評判となって音源化。前週5月11日付ビルボードジャパンソングスチャートで初登場を果たしたのですが、実は当初オリジナルバージョンとTHE FIRST TAKEバージョンとが合算されて13位と表示されていました。しかしこちらの問い合わせもあってか(それ以前にビルボードジャパンが気付いた可能性のほうが高いとは思いますが)、最終的には26位にTHE FIRST TAKEバージョンが初登場、63位にオリジナルバージョンが前週より19ランクアップという形に訂正されました。これで解ったことは、ビルボードジャパンが合算で集計が可能だということ、そして別バージョンがオリジナルバージョンを活性化させる効果があるということではないでしょうか。

 

個人的には、オリジナルバージョンに新たにリミックス等別バージョンが登場した際は合算したほうが好いと以前から唱えています。別バージョンの投入は今年に入り、嵐やザ・チェインスモーカーズが行い(後者には新田真剣佑さんが参加)、共に一定の成果を上げたことから、今後投入策が増えることも考えられ、ならば尚の事合算したほうがよいのではと記載しました。

合算を求める理由として、以前記した内容を再掲します。

1つ目は日本において、チャート上で合算されないことでリミックスや客演という文化が育ちにくいため。2つ目はアメリカで通用する洋楽やK-Popの戦略が日本のチャート上では成立せず楽曲が成功を収めにくくなり、最終的に日本を主要な音楽市場とみなさなくなる可能性があるため。そして3つ目は、日本の音楽業界で"仕掛け"という戦略や気概が生まれにくいため。

そして理由はこれだけではありません。最新の米ソングスチャートを制したドージャ・キャットや2位のミーガン・ジー・スタリオンの知名度が向上したり、ドレイクにフィーチャーされて「Pain 1993」が7位に入ったプレイボーイ・カルティは今回が初のトップ10入りとなり、ドージャやミーガン共々注目を集めるはず。また基本的に、歌モノのリミックスにはラッパーが多くフィーチャーされることから、特に海外に比べて盛り上がりに欠けている印象がある日本のヒップホップの底上げにも繋がる可能性があります。そして客演のみならずリミキサーも知られていくことでしょう。最新米ソングスチャートでトップ10入りしている2曲にはメジャー・レイザーがリミックスを施しており、その名がさらに轟いたはずです。

リミックス出来る環境を用意することで、リミックスしたいという思いが多くの方に生まれます。冒頭の浜崎あゆみさんの企画が発表されて間もなく、Instagramでフォローする音楽家が早速制作に乗り出しており、またYouTube投稿等のハードルが高くなくなったことで、プロを目指す目指さないにかかわらず、また既に実績を上げている方までもが積極的にリミックスを制作するかもしれません。そうなれば未来の音楽家が育つことにも、リミックスという文化の醸成にもつながり、さらにはリミックスをかける場としてのクラブのニーズも高まるものと考えます。

 

【リミックスや客演文化の醸成】【海外作品の日本市場での流通拡大】【チャートの仕掛けや戦略の活性化】【新鋭歌手の認知度向上】【ヒップホップの人気拡大】【リミキサーの育成】【クラブカルチャーの復興】…すべて上手くいくことはないかもしれませんが、リミックスは何もチャートのみならず、音楽(市場)全体のカンフル剤になる可能性があると断言していいでしょう。そしてその発表の場として、リミックスをまとめたサブスクのプレイリストがCDの代替になるものと考えます。

楽家やレコード会社側のリミックス制作促進、そしてビルボードソングスチャートのチャートポリシー改正について、前向きな検討をお願いしたいところです。

ドージャ・キャット feat. ニッキー・ミナージュ「Say So」がミーガン・ジー・スタリオン feat. ビヨンセ「Savage」との争いを制し初の首位獲得…5月16日付米ビルボードソングスチャートをチェック

ビルボードのソングスチャートをチェック。現地時間の5月11日月曜に発表された5月16日付最新ソングスチャート。『フォートナイト』効果で前週首位に初登場を果たしたトラヴィス・スコットとキッド・カディによるユニット、ザ・スコッツの「The Scotts」は12位へ後退、ドージャ・キャット feat. ニッキー・ミナージュ「Say So」が初の首位に立ちました。

「Say So」は今週、ニッキー・ミナージュを客演に迎えたバージョンがストリーミングおよびダウンロードの2指標で集計期間フルに加算(ラジオエアプレイは2指標と集計期間にズレがあることから、前週客演有りバージョンが3日分カウントされています)。全体ではニッキー参加版が上回ったことから客演有りのクレジットとなり、両者にとって初の首位獲得を果たしました。

上記"ダンスビジュアル"と称したミュージックビデオ、さらに2ランクアップし2位につけたミーガン・ジー・スタリオン feat. ビヨンセ「Savage」については、米ビルボードが今回のチャートをこの2曲が争っていると紹介した記事を基に一昨日ブログエントリーに記載しています。

リミックスや動画の追加によるオリジナルバージョンへの合算、さらには自身のホームページでのフィジカル販売が大きく功を奏し、「Say So」そして「Savage」が躍進する結果となりました。

・「Say So」

 ストリーミング 3030万 (前週比87%アップ 同指標4位)

 ダウンロード 66000 (前週比966%アップ 同指標1位)

 ラジオエアプレイ 9620万 (前週比6%アップ 同指標2位)

・「Savage」

 ストリーミング 4210万 (前週比53%アップ 同指標1位)

 ダウンロード 50000 (前週比90%アップ 同指標2位)

 ラジオエアプレイ 5130万 (前週比27%アップ 同指標14位)

 「Savage」は前週の集計期間半ばでビヨンセのバージョンが追加されたことで初のトップ10入りを果たしたため今週は伸びが鈍かったということもありますが、「Say So」はストリーミングの差をダウンロード、それ以上にラジオエアプレイでカバーしたことで逆転出来たものと考えます。しかしながら「Savage」のラジオエアプレイでの大幅な伸びはビヨンセ効果と言えるかもしれません。

「Say So」によりドージャ・キャット、そしてニッキー・ミナージュにとっても初の首位獲得となりました。ニッキーが初というのは意外かもしれませんが、109曲目のエントリーにして初の首位獲得は、ジャスティン・ビーバー「What Do You Mean?」(2015)が47曲目のエントリーで首位に至ったという記録を大きく塗り替えました。ニッキーの初登場はリル・ウェインに客演参加した「Knockout」(2010年2月20日付)であり、10年と3ヶ月で頂点に君臨したことになります。ちなみに前週ザ・スコッツ名義による「The Scotts」で首位を獲得したキッド・カディも初登場から11年で首位に至っており、10年以上の時を経て頂点に立った歌手が2週連続で登場したことになります。また109曲目のエントリーは女性で最多となり、全体でもエルヴィス・プレスリーに並びました。

ソロの女性歌手同士によるコラボでの首位獲得は今回が6曲目。バーバラ・ストライサンド&ドナ・サマー「No More Tears (Enough Is Enough)」(1979)、ブランディ&モニカ「The Boy Is Mine」(1998)、クリスティーナ・アギレラリル・キム、マイヤ&ピンク「Lady Marmalade」(2001)、リアーナ feat. ブリトニー・スピアーズ「S&M」(2011)、イギー・アゼリア feat. チャーリーXCX「Fancy」(2014)に次ぐ記録となりました。

 

さて次週は「Say So」「Savage」共に、フィジカル販売効果が薄れる可能性があることから全体的な数値の伸びは鈍化するか、もしくは下降する可能性もあります。他方、今週3位につけたザ・ウィークエンド「Blinding Lights」はラジオエアプレイで5週目の首位を獲得、しかも前週比4%アップの1億1450万を獲得しており未だ伸びていることから、もしかしたら次週の首位争いに絡んでくるかもしれません。

 

今週はドレイクがミックステープ『Dake Lane Demo Tapes』をアルバムチャートに送り込んだことで収録曲が複数トップ10入りし「Toosie Slide」が首位争いに?と予想していたのですが、アルバムチャートは初登場2位となり、チケットバンドルによりセールスを伸ばしたケニー・チェズニー『Here And Now』に僅差で破れています。

『Dake Lane Demo Tapes』の初動223000ユニットのうち201000がストリーミング再生回数のアルバム換算分となり、そのストリーミングはソングスチャートにも波及したものの「Toosie Slide」は1ランクダウンし4位へ。一方でプレイボーイ・カルティをフィーチャーした「Pain 1993」が7位に初登場を果たしました。

ストリーミングは3100万を獲得し同指標3位、ダウンロードは3000となり同指標46位に入ったことで、総合で7位に登場。プレイボーイ・カルティにとっては「Magnolia」(2017)の29位を大きく上回る自己最高位をマーク、そしてドレイクにとっては38曲目(主演作で25曲目、客演で13曲目)のトップ10入りを果たしました。この38曲目という記録はマドンナに並ぶ最多タイとなり、以下ビートルズの34曲、リアーナの31曲、マイケル・ジャクソンの30曲と続きます。仮にミックステープが大ヒットしたならば今週マドンナ超えもあり得たのですが、今年リリース予定となるオリジナルアルバムの収録曲にて、その記録更新が期待されます。

ダベイビー feat. ロディ・リッチ「Rockstar」がトップ10へのカムバックを果たしています。2週前に9位に初登場、前週は14位となっていましたが今週9位に返り咲いた形。ストリーミングは前週比17%アップの2830万(同指標5位)、ダウンロードは同36%アップの9000(同指標7位)、ラジオエアプレイは50位未満ながら前週比136%アップの570万を獲得しています。ロングヒットのフェーズに入るにはラジオエアプレイの上昇が必須と言えるでしょう。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (6位) ドージャ・キャット feat. ニッキー・ミナージュ「Say So」

2位 (4位) ミーガン・ジー・スタリオン feat. ビヨンセ「Savage」

3位 (2位) ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」

4位 (3位) ドレイク「Toosie Slide」

5位 (5位) ロディ・リッチ「The Box」

6位 (7位) デュア・リパ「Don't Start Now」

7位 (初登場) ドレイク feat. プレイボーイ・カルティ「Pain 1993」

8位 (8位) ポスト・マローン「Circles」

9位 (14位) ダベイビー feat. ロディ・リッチ「Rockstar」

10位 (9位) ジャスティン・ビーバー feat. クエイヴォ「Intentions」

ポスト・マローン「Circles」はトップ10入り最長記録を36週に更新、どこまで続くかも気になります。そして次週は今回のトップ3の動向もさることながら、前週金曜にリリースされたアリアナ・グランデジャスティン・ビーバー「Stuck With U」がどの位置に登場するかにも注目。Spotifyでは金曜から2日連続で米デイリーチャートを制していますが5月10日日曜には4位に後退しており、総合で首位争いに絡むのは難しいのかもしれません。

 

瑛人「香水」がさらなるヒットのフェーズに入るために必要なアプローチを考える

前週発表の5月11日付ビルボードジャパンソングスチャートで5位に急伸した瑛人「香水」について、インディペンデント歌手の配信を支えるTuneCore Japanの紹介を軸に記載しました。

明後日の最新チャートでは「香水」のさらなる躍進が予想されます。そもそも「香水」は『人気の発端は演奏動画だったが、現在TikTokでは様々なタイプの動画が増え始め、汎用性の高いBGMとしてもユーザーたちに愛されている』として、5月3日までを集計期間とするTikTokソングスチャートで15位に入り、初のトップ20入りを果たしています(『』は下記記事より)。次週は間違いなく伸びることでしょう。

TikTokのヒットはサブスクの再生回数を基とするストリーミング、およひ動画再生といった接触指標群に波及します。そのストリーミングでは次回5月18日付ビルボードジャパンソングスチャートの途中経過において、Official髭男dismを抑えて首位となっています。このまま同指標を制すれば3ヶ月ぶりに首位が入れ替わります。

総合では、YOASOBI「夜に駆ける」が平均すると5週続けて前週比120%前後での伸びをキープした一方、瑛人「香水」は前週が同284.0%の急伸を果たしています。次週はこの数値まではいかなくとも、「夜に駆ける」を超えるポイント前週比になることは間違いないでしょう。

f:id:face_urbansoul:20200510134704j:plain

f:id:face_urbansoul:20200510134725j:plain

 

さて、ここから先は今後の話。ストリーミングでのヒットが総合チャートで大ヒットする兆しが徐々に生まれてきている印象がありますが、では実際にヒットに至るためにさらに必要なものは何か…それを上記CHART insightから察することが出来ます。

 

ひとつはラジオエアプレイ。CHART insightでは黄緑の折れ線グラフで示される指標であり、全国32のFMおよびAM局のオンエア回数を基にエリア別の人口や聴取率を加味して出される指標ですが、瑛人「香水」は同指標で未だ300位以内に入ったことがありません。YOASOBI「夜に駆ける」は300位のラインを行ったり来たりしています。他方、2週連続で総合ソングスチャートトップ10入りを果たしたヨルシカ「花に亡霊」は、最新週においてラジオエアプレイを制しています。

f:id:face_urbansoul:20200510135146j:plain

ラジオエアプレイで上昇しやすい曲として、洋楽においては新作の期待値が高い歌手のニューアルバムからのリードトラックが該当するでしょう。邦楽においても同様ですが、その他期待の新人がラジオ局の後押しを受けてというパターンが多い気がします。ヘビーローテーションを設けている局の選曲基準もそこにあるように思いますし、新曲はいち早くオンエアする傾向がある一方で他指標よりも早く失速するのも特徴と言えます。

ヨルシカもYOASOBIも、かなりざっくりとした見方ですがネット発の歌手という位置付けでは同じでしょう。その両者でラジオエアプレイに大きな差が生じているのはヨルシカが数枚アルバムをリリースしたことがある一方YOASOBIにはないという実績の差があるのかもしれません。さらに、ヘビーローテーションの設定にはレコード会社や芸能事務所の働きかけがゼロではないと思われ(サンプル盤の発送等もその一環でしょう)、その働きかけの大小がラジオエアプレイに反映されるのではないかと考えます。その点において、冒頭で申し上げたTuneCore Japanのインディペンデント歌手へのサポート内容(→こちら)にはラジオ局向けの対策に関する文言が見当たりません。

ただ、ラジオ局でかからないのは歌手側の問題とは言い切れません。働きかける側ではなく、ラジオ局自体に現在そして未来の流行を発信するという自負や責任があるかも気になるところです。リクエストは少なからず来ているでしょうし、またTikTokの流行も無視出来ない存在になっているだろうことを踏まえれば、ヒットの芽をいち早く察知し、率先してオンエアするという姿勢が求められているはずです。サブスクでヒットを続けるちゃんみな「Never Grow Up」(2019)のヒットの初期にラジオの存在があったと以前分析しており、尚の事そう思うのです。

たとえばこの週末発表されたJFL系5局(J-WAVEFM802ZIP-FM、FM NORTH WAVEおよびCROSS FM)の音楽チャートをみると、瑛人「香水」がランクインしているのはCROSS FMのみ(5月10日付で18位に初登場)。この点からも、ラジオ局の嗅覚に疑問を覚える自分がいます。

 

そしてもうひとつはカラオケ指標の上昇。新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言の発令でカラオケ指標の集計が現在取り止められていますが、TikTokで演奏動画から火が付いたことを踏まえれば、カラオケへの自粛傾向が弱まれば歌う人が徐々に増えるものと考えられます。しかし5月10日現在、DAM、そしてJOYSOUND共に瑛人「香水」は登場しておらず、現状のままでは集計が再開されたとしてカラオケ指標を獲得することが出来ないのです。

f:id:face_urbansoul:20200510142707j:plain

f:id:face_urbansoul:20200510142717j:plain

もしかしたら既に作成中なのかもしれませんが、これもラジオエアプレイ指標同様、DAMおよびJOYSOUND側がいち早く流行を察知することを願います。TuneCore Japanのカラオケへの取組を調べると昨年春のこの記事が出てきましたが、事前募集されたミュージックビデオの中から厳選しJOYSOUNDのみで配信という状況であり、充実しているとは言い難いというのが私見です。

 

 

インディペンデント歌手においては、サブスクやダウンロードといった配信についてはTuneCore Japanの存在が非常に大きいということを先週お伝えしました。またYouTubeおよびGYAO!の再生回数を基とする動画再生指標においては、ミュージックビデオの制作というハードルはあれど、誰でも比較的容易にアップしやすいことも解っています。TuneCore JapanにはYouTubeコンテンツ収益化サービス(→こちら)もあり、サポート体制も整っています。しかし、一方でラジオやカラオケにおいてはハードルが高いのではないかというのが自分なりの結論です。レコード会社に属する歌手の場合、メジャーとインディの差は宣伝力やその予算と言われていますが、レコード会社に属さないインディペンデント歌手側は尚の事、ラジオやカラオケへのアプローチ自体が難しいのではないでしょうか。インディペンデント歌手のアプローチの難しさ、しかし一方ではTikTokやサブスクのヒットが増え総合ソングスチャートでも上がりやすくなっていること、SNSの普及で流行をより早く抑えないといけないこと等を踏まえれば、ラジオやカラオケは相手からのアプローチを待つのではなく自ら掴みに行き、なんならインディペンデント歌手とラジオもしくはカラオケとの橋渡しシステムを構築するくらいのことをしなければいけないのではないかとすら思うのです。