イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

首位がまたも交代、アリアナ&ジャスティンおよびシックスナインの陥落をどう捉えるか…5月30日付米ビルボードソングスチャートをチェック

ビルボードのソングスチャートをチェック。現地時間の5月25日月曜が祝日のため翌26日火曜に発表された5月30日付最新ソングスチャート。ミーガン・ジー・スタリオン feat. ビヨンセ「Savage」が初の首位に立ちました。

「Savage」はストリーミングが前週比8%ダウンの3050万(同指標2位)、ラジオエアプレイが5370万(同指標8位。ただし記事に前週比の記載はなし)、そしてダウンロードは同55%アップの30000(同指標1位)となり、総合チャートを初制覇。前週5位だった「Savage」の首位獲得に寄与したのは今回もフィジカル施策で、5月15日にミーガン・ジー・スタリオンのサイトでサイン入りのCDおよびレコードが販売されたことがダウンロード指標を押し上げた形。フィジカルを購入すればその到着を待たずに購入したタイミングでダウンロードが可能となります。またストリーミング指標集計最終日となる5月21日にはオリジナルバージョン(ミーガン単独名義)でのアニメーションビデオも新たに投入されています。

「Savage」によりミーガン・ジー・スタリオンにとっては初の首位を獲得、そしてビヨンセは7曲目の1位獲得となり、ビヨンセは2000年代、2010年代そして2020年代と3つのディケイドで首位を獲得したことに。これは1990年代も含め4つのディケイドで1位を輩出したマライア・キャリーに次ぐ記録ですが、ビヨンセデスティニーズ・チャイルドとして1999年に「Bills Bills Bills」が首位となったことから、グループ名義を加えればマライア同様4つのディケイドを制したことになります。

この4週をみると、5月9日付ではトラヴィス・スコットとキッド・カディによるユニット、ザ・スコッツによる「The Scotts」、16日にはドージャ・キャット feat. ニッキー・ミナージュ「Say So」、23日にはアリアナ・グランデジャスティン・ビーバー「Stuck With U」、そして今回の「Savage」と首位獲得曲が目まぐるしく変化。4週連続で新たな首位曲が誕生したのは2017年5月6日付以降のケンドリック・ラマー「Humble.」→ブルーノ・マーズ「That's What I Like」→DJキャレド feat. ジャスティン・ビーバー、クエイヴォ、チャンス・ザ・ラッパー&リル・ウェイン「I'm The One」→ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー「Despacito」以来となります。なお「Despacito」は16週連続で首位を獲得し、マライア・キャリーボーイズIIメン「One Sweet Day」が当時持っていた最長首位記録に並びました。

 

2週前に首位を獲得した「Say So」(総合2位)は、全体のポイントのうち客演なしのバージョンが過半数となったことから、今週はニッキー・ミナージュのクレジットが除外され単独名義となっています。ラジオエアプレイは7810万で同指標2位をキープ、ストリーミングは前週比7%ダウンの2430万(同指標5位)、ダウンロードは同43%ダウンの16000(同指標5位)となっています。また前週首位のアリアナ・グランデジャスティン・ビーバー「Stuck With U」は今週13位となりトップ10落ち。この「Stuck With U」の首位獲得を購入者の買収時の不正と米ビルボードの不正操作によるものだと非難した(しかしその非難に対し、歌手側そして米ビルボードがきちんと反論しています。詳しくは先週月~水曜のブログをご参照ください)、シックスナインによる「Gooba」も3位からトップ10圏外となってしまいました。ザ・スコッツ「The Scotts」も首位獲得の翌週にトップ10落ちしていたことを踏まえれば、これらの曲を首位の座に押し上げたフィジカル施策は他指標が伴わない限り総合チャートでの翌週の急落につながるわけです。この動きはビルボードジャパンにおけるシングルCDセールス指標が突出した曲の動きを想起させ、米ビルボードの動きがビルボードジャパンに似てきたなあと思ってしまうのです。

 

ラジオエアプレイで前週1億を超える数値を叩き出したザ・ウィークエンド「Blinding Lights」(総合3位)は今週も同指標を制しながら8900万と大きく後退してしまいました。曲のピークが過ぎたと捉えていいでしょう。

2位と3位の勢いに陰りが見え、「Savage」も次週ダウンロード指標が急落する可能性が高い状況下で、次週トップ3を狙える位置に来たのがダベイビー feat. ロディ・リッチ「Rockstar」(総合4位)。

ダベイビーにとっては初の、ロディ・リッチは首位を獲得した「The Box」以来となるトップ5入りを果たし、前週から4ランクアップした「Rockstar」はストリーミング指標が前週比8%アップの3430万となり同指標を制覇、ダウンロードは同12%アップの12000で同指標10位。一方ラジオエアプレイは1350万で同指標50位以内に入っていないことから、ロングヒットはラジオでのヒット如何にかかっています。

フューチャー feat. ドレイク「Life Is Good」が前週から7ランクアップし6位にカムバック。これはフューチャーのアルバム『High Off Life』が今週のアルバムチャートを制したことに因るもので、ストリーミングは前週比33%アップの2840万を獲得し同指標3位に。フューチャーは今週新たに12曲をソングスチャート100位以内に送り込んだことで100位以内にエントリーした曲が110となり、ドレイク(222曲)、グリー・キャスト(207曲)、リル・ウェイン(163曲)に次ぐ歴代4位になりました。

 

最新のトップ10はこちら。

 
 
 
この投稿をInstagramで見る

#Hot100 (chart dated May 30, 2020)

Billboard Charts(@billboardcharts)がシェアした投稿 -

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (5位) ミーガン・ジー・スタリオン feat. ビヨンセ「Savage」

2位 (2位) ドージャ・キャット「Say So」

3位 (4位) ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」

4位 (8位) ダベイビー feat. ロディ・リッチ「Rockstar」

5位 (6位) ドレイク「Toosie Slide」

6位 (13位) フューチャー feat. ドレイク「Life Is Good」

7位 (7位) ロディ・リッチ「The Box」

8位 (9位) デュア・リパ「Don't Start Now」

9位 (11位) ジャスティン・ビーバー feat. クエイヴォ「Intentions」

10位 (10位) ポスト・マローン「Circles」

フィジカル施策を採っていない(もしくは採っていたとしても記事に記載されていない場合もありますが、米ビルボードは先述したシックスナインのクレームへの反論の際、フィジカル施策がチャートに影響を与えた場合はその旨を記載していると表明しており、ゆえに施策を行っていなかったものと思われます)、ポスト・マローン「Circles」はトップ10在籍週数を38週に伸ばし単独最長記録を更新中。またジャスティン・ビーバーはクエイヴォを迎えロングヒット中の「Intentions」の順位が、アリアナ・グランデとの「Stuck With U」を追い越しました。フィジカル施策はカンフル剤の役割を果たすかもしれませんが、他指標が伴わずトップ10落ちする曲が続く状況ではドーピングと思われてもおかしくありません。今週はじめにそのような私見を記載しましたが、今回の「Stuck With U」と「Gooba」のトップ10落ちを知り、その思いをより強固なものとした次弟です。

上記ブログエントリーでも触れている、アリアナが客演したレディー・ガガ「Rain On Me」がフィジカル施策を伴って次週初登場予定です。

今月発売、イギリス発最新ヒット曲コンピレーション『Now 105』注目曲を紹介

イギリス発、ヒット曲を網羅した老舗コンピレーションアルバム"Now"シリーズの最新作、『Now 105』が今月リリースされています。年3回のペースでリリースされていたこのシリーズですが、前作からはおよそ5ヶ月近いインターバルが発生(前作については以前記載しました→こちら)。コロナ禍によるものかは解りませんが、遅れながらもこうしてリリースに至ったのは素直に嬉しいところ。

日本ではおそらく今週から店頭に並ぶものと思われる『Now 105』。SpotifyではNow側のプレイリストもありますが(→こちら)、フォロワーがダントツに多い上記プレイリストを掲載。こちらは歌詞が元のエクスプリシットバージョンとなっています(『Now 105』にはクリーンバージョンが収録)。

 

前回のリリース以降、イギリスのソングスチャートは首位が目まぐるしく変化しており、前作『Now 104』のトップも飾っているトーンズ・アンド・アイ「Dance Monkey」が陥落して以降、実に10曲が首位の座に就いています。首位獲得しながら『Now 105』に入っていないのはクリスマス恒例(?)の替え歌兼チャリティソングであるラドベイビー「I Love Sausage Rolls」(アロウズ「I Love Rock 'N' Roll」のカバー)や、99歳のトム・ムーアがマイケル・ボールおよびNHS・ヴォイセズ・オブ・ケア・クワイアと組んだ「You'll Never Walk Alone」(ミュージカル『回転木馬』劇中曲のカバー)およびBBCのラジオ番組発となるリヴ・ラウンジ・オールスターズ「Times Like These」(フー・ファイターズのカバー)という2曲のコロナ禍におけるチャリティソング、さらにエリー・ゴールディング「River」、エミネム feat. ジュース・ワールド「Godzilla」、ビリー・アイリッシュ「No Time To Die」の6曲。チャリティソングは収録されにくい側面があるにせよ漏れが多い印象がありますが、一方でビリー・アイリッシュは「Everything I Wanted」が収録されています。

 

個人的な注目曲はセイント・ジョン(SAINt JHN)による「Roses (Imanbek Remix)」。クリーンバージョンながら収録されています。カザフスタンのDJ、イマンベックがオリジナルバージョンの声を早回ししダンサブルなトラックに仕立てたバージョンが大ヒット。イギリスチャートを制したほか、アメリカでは最新5月23日付ソングスチャートで最高位となる16位に上昇。TikTok発とのことで、このアプリの影響力の凄さを実感します。

ディスク1の2曲目という好位置に収められたジョエル・コリー「Lonely」。シャザムで1日に検索された回数で新記録を樹立し、さらにイギリスのリアリティショー『ラヴ・アイランド』に使われてトップ10入りを果たした「Sorry」に次ぐこのシングルはイギリスで4位を獲得しています。

今やアメリカのR&Bシーンに欠かせないカリードがディスクロージャーと共に発表した「Know Your Worth」。イギリスで最高27位、アメリカでは57位とさほど振るわなかったものの、先週ディスクロージャーがアルバム『Energy』を8月にリリースするとアナウンス(「Know Your Worth」はデラックス盤に収録予定)。ディスクロージャー久々の新譜への期待値を高める効果となったのは間違いありません。

ディスクロージャーの新譜の発売日がアナウンスされた一方で、サム・スミスアリシア・キーズのアルバムは延期されていますが、両者のアルバムからの先行曲は『Now 105』に収録されています。

 

アルバムがリリースされながらもCD化されていなかったり、コロナ禍等に因るアルバムリリース延期により先行曲がデジタルでしかリリースされていない曲がまとまって収録されている『Now 105』は、良質なコンピレーションアルバムであることに間違いはないでしょう。手に取ることをお勧めします。

(修正あり) Official髭男dism『Traveler』はなぜロングヒットしているか、ビルボードジャパンアルバムチャートから紐解いてみる

最新5月25日付のビルボードジャパンアルバムチャートは上位20作品のうち12作品が初登場という週となりましたが、個人的に注目すべき点が。

ルックアップには上位5作品がすべて前週以前にリリースされた作品が並んでおり、1位から順番に、Official髭男dismの『Traveler』(総合7位)、King Gnuの『CEREMONY』(総合8位)、JUJUの『YOUR STORY』(総合5位)、Uruの『オリオンブルー』(総合11位)、あいみょんの『瞬間的シックスセンス』(総合16位)となっている。新型コロナウイルスによる様々な状況が落ち着いた後、リリースは今以上に増えていくだろうが、そんな中で上記5作品がどのように変遷していくかは注目だろう。

【ビルボード】Rain Drops『シナスタジア』が総合アルバム首位 ルックアップ指標で過去作に存在感 | Daily News | Billboard JAPAN(5月20日付)より

ルックアップとは、CDをパソコン等に取り込んだ際にインターネットデータベースにアクセスされる回数のこと。売上枚数に対する実際の購入者数(ユニークユーザー数)、そしてレンタルの多さをここから推測することが出来ます。あいみょん『瞬間的シックスセンス』は本人出演のCM効果も相俟って上昇、JUJU『YOUR STORY』はレンタルされやすいベストアルバムの特性およびリリースから時間が経っていないため強いと言えますが(Uru『オリオンブルー』も同様に最近の作品)、一方でKing Gnu『CEREMONY』はリリースから4ヶ月が、Official髭男dism『Traveler』に至っては7ヶ月以上経過しながら強さを誇っているのです。

今回はヒゲダンの『Traveler』に注目。アルバムチャートおよびCDセールスやダウンロードについての記事から判明する売上枚数の推移から見えてくるものとは何でしょうか。

f:id:face_urbansoul:20200521202040j:plain

f:id:face_urbansoul:20200525070510j:plain

 

※追記(2020年6月3日 5時32分):上記数値において、CDの売上枚数の不明分を明記したものを以下に掲載。最新週分も追記しています。また差し替えた表を踏まえ、修正箇所に打消線を引き、訂正しました。

f:id:face_urbansoul:20200603052803j:plain

 

前週5月18日付においては新型コロナウイルスによる発売延期やゴールデンウイーク期間中によるリリースの少なさが影響し、CDセールスが全体的に少なくなっているため順位的には浮上しているのですが、しかしきちんとロングヒットに至っていなければ浮上はなかったわけです。実際、『Traveler』は今まで一度もトップ10落ちしたことがありません。特にダウンロード指標においてはトップ10を常にキープし、現在までに84555ダウンロードを記録しています。

ルックアップの強さは先述したようにユニークユーザー数の多さ、そしてレンタルの多さを指し、後者はデジタル以外での接触手段となります。登場2週目(つまりはレンタル解禁前)には東方神起、まふまふさんおよびPerfumeに破れ4位となっていますが、それ以外はトップ3内をキープ。今年『Traveler』を上回ったのはKing Gnu『CEREMONY』が大半を占め、NEWS、ジャニーズWESTおよびKis-My-Ft2というジャニーズ事務所所属歌手が初登場週に超えたのみとなっています。この指標はベストアルバムが強いのですが、JUJU『YOUR STORY』が未だ『Traveler』を上回っていないことも、『Traveler』の強さを示す要因と言えそうです。

そして注目すべきは、『Traveler』は昨年度より今年度のCDセールスが勝っているだろう勝っているということ。初登場週は9万弱となり、これはKing Gnu『CEREMONY』の初登場週における24万強という数字の半分未満となっていますが、現在までの売上は今週『CEREMONY』が40万枚を突破したのに対し、『Traveler』は35万近くと35万を突破しその差を詰めてきています。そして『Traveler』は前年度分を多く見積もっても前年度と今年度のCD売上比率が1:1となるものと推測されます前年度と今年度のCD売上比率がほぼ1:1となりました。ダウンロードにおいては今年度分が4万9千近くに達しを突破し前年度分を上回っていることから、初週売上こそ大きいものの、ロングヒットに至っているということが解ります。

全週分が判明しているダウンロードの売上推移をみると、前週を上回るダウンロード数を記録した週の集計期間中にはテレビパフォーマンス、主題歌となった作品の初回や最終回放送、新曲の解禁等があるため、それらがきちんとチャートに表れていることが解ります。「I LOVE...」、「パラボラ」や『めざましテレビ』(フジテレビ 月-金曜5時25分)のテーマ曲「Hello」、そして公開延期にはなりましたが映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』の主題歌「Laughter」といった作品は『Traveler』にいずれも未収録ですが、これら新曲に興味を持ったライト層が『Traveler』にまずは触れ(その接触手段はサブスクやレンタル等、デジタルかフィジカルかは問いません)、そこで気に入った方がアルバムの所有を決める…という流れが生まれていることは明らかです。言い換えれば、アルバムが長く愛されるためにはリリース後立て続けに新曲を投入し常に歌手側への興味を向けさせることが必要かもしれません。また『NHK紅白歌合戦』というキラーコンテンツの存在は、その興味をより高くさせる意味でも重要だと言えます。

 

 

今回『Traveler』のロングヒットを取り上げたのは、2つの記事等への疑問に対する自分なりの回答という側面もあります。ひとつはコロナ禍に半ば強引にくっつけたかのような紅白非難。

音楽番組が通常の形で放送出来ないことは事実ながらも、この記事で取材を受けた方がことごとく匿名なのは無視することが出来ませんでした。「I LOVE...」が間違いなく今年を代表するヒット曲であることはこのブログで取り上げてきた通りであり、それが『Traveler』にも連動している以上、Official髭男dismは既に『NHK紅白歌合戦』出場確定と言っても過言ではなく、また今年の目玉歌手で間違いないはずです。

 

そしてもうひとつは、川谷絵音さんの発言への疑問。

毎週ショップには新しいCDが並びますけど、面出しは最初の数週間だけで、すぐ目立つところでの展開はなくなるじゃないですか。そういう意味でCDには“賞味期限”があると考えたんですよね。それなら最初からホントに賞味期限付きの何かを出したら面白いんじゃないかなって。

ゲスの極み乙女。「ストリーミング、CD、レコード」川谷絵音インタビュー|混沌の時代に一層ゲスらしく - 音楽ナタリー 特集・インタビュー(5月11日付)より

店の展開を暗に非難しているのでは?と思った自分はひねくれているかもしれません。たしかにリリース当初とその後とでは週間売上枚数は大きく異なりますが、それでもロングヒットする作品にこそ、CDショップは光を当てようとするのではないでしょうか。

新曲リリースによって歌手への注目度を高次元でキープすることやその新曲のヒットが過去作であるアルバムの売上キープにつながることを踏まえれば、リリースして終わりという施策よりその後のスケジュール策定が重要と言えますし、またアルバム収録曲に話題となった先行曲(『Traveler』における「Pretender」のような位置付けの曲)を用意することも必要でしょう(尤もそのような曲を用意することが難しいことは承知ですが)。今の時代であれば、アルバム発売後にシングルCD化はしなくともシングルカットという位置付けでミュージックビデオを制作し公開するということも有効ではないかと思うのです。

米ビルボードソングスチャートの上昇に貢献するフィジカル施策はドーピング? 今思うことを記す

最新の米ビルボードソングスチャートにおいてはアリアナ・グランデジャスティン・ビーバー「Stuck With U」が初登場で制しましたが、同週3位に「Gooba」を送り込んだシックスナインから不正疑惑を抱かれ、アリアナやジャスティンさらに米ビルボードが反論するという異例の週となったことは、今週月~水曜のブログエントリーにて記載した通りです。ダウンロード指標に含まれるフィジカルセールスに対するシックスナインからの不正買収疑惑は晴れたものと認識しています。

 

さて、これは意地悪な見方かもしれないという前提で書くのですが、アリアナ・グランデそしてジャスティン・ビーバーの両名にとって、「Stuck With U」で首位に"復帰"するまで、チャートアクションが振るわない時期がありました。とはいえその期間は非常に短いのですが。

たとえばアリアナ・グランデはヴィクトリア・モネイとの「Monopoly」が69位にとどまり、映画『チャーリーズ・エンジェル (2019年版)』の主題歌としてマイリー・サイラスラナ・デル・レイと共に披露した「Don't Call Me Angel」が13位とトップ10入りを逃しています。ソーシャル・ハウスとの「Boyfriend」は8位に入ったものの、その翌週には19位に急落していることからヒットとは言い難く、アルバム『Thank U, Next』(2019)から表題曲および「7 Rings」を首位に送り込んだ後、半年あまりソングスチャートで低迷と呼ばれてもおかしくない時期を迎えてしまったのです。これらはアリアナのアルバムには未収録ですが客演名義ではありません。

一方のジャスティン・ビーバーも同様で、今年アルバム『Changes』をリリースしましたが先行曲の「Yummy」は2位どまり、ミーゴスのクエイヴォを招いた「Intentions」はロングヒットの傾向が見られるものの現在の最高位は8位。2015年にリリースしたアルバム『Purpose』から「What Do You Mean?」「Sorry」そして「Love Yourself」を立て続けに首位に送り込んだときの勢いは少なからず薄れてしまったように思います。

今回共演した「Stuck With U」がチャリティという性質上所有指標が高まったということもあり、首位初登場週の数値は高いものとなりました。フィジカルセールスも含むダウンロードは108000で1年ぶりの10万超えを達成。勿論この数値自体は素晴らしいことですが、しかし「Stuck With U」は次週10位以内すらキープ出来ないのではという見方があるのです(たとえばこのような予想も)。フィジカル施策のドーピング的危うさについては、ブログ【チャート・マニア・ラボ】のトコトコさんが指摘されています(ブログはこちら)。トコトコさんのツイートを勝手ながら引用させていただきます(問題があれば削除いたします)。

「Stuck With U」はアリアナ・グランデジャスティン・ビーバーにとってブランクを経ての首位獲得曲となったわけですが、この曲が真のヒットと言えるかは来週以降の状況を見極めて判断しないといけません。急落したとしても、ラジオエアプレイやストリーミングという接触指標群(受動的か能動的かで接触の仕方は大きく変わりますが)で長く愛される曲のほうがロングヒットとなり年間チャートでも上位に進出する傾向があるためです。チャートが全てではないにせよ、フィジカル施策に頼らない上位進出を行わないと長期的な人気の確立や維持も難しくなるのではという気がします。

 

そのアリアナ・グランデレディー・ガガが今週リリースするニューアルバム『Chromatica』からの先行曲「Rain On Me」に参加しています。5月22日にリリースされたこの曲を調べると。

こちらのリンク先を辿ると公式ショップにつながり、「Rain On Me」のフィジカル施策を確認出来ます。

f:id:face_urbansoul:20200524054912j:plain

一方で「Rain On Me」はストリーミングでも好調な動きを見せています。

初登場週に大きな勢いが生まれるにせよ、フィジカル施策はそれが薄れたときの総合ソングスチャートでの急落を招きやすいわけです。ゆえにこの曲については6月1週目の米ビルボードソングスチャート初登場時に注目するのみならず(ただしラジオエアプレイがあまりにも好調ならば、3日分のエアプレイだけで今週発表分のチャートに初登場する可能性も)、その翌週以降もチェックして真のヒットかを見極めないといけないでしょう。

 

 

フィジカル施策を採る歌手はまだ多くはありませんが、その施策はなんだか日本のやり方を踏襲しているなと思うのは自分だけでしょうか。そしてそれにより首位を獲得したとしても急落したならば真のヒットとは言い難く、真の意味でのカムバックとは言えないのではないでしょうか。この施策自体は間違ってはいないながらも正しいとも思えなくなった自分は、こんなことを考えるようになっています。

 

未だにロングヒットを続けるエド・シーラン「Shape Of You」から、日本の音楽環境を考える

リリースから3年半が経過しようとしている曲が、今も高い人気を誇っています。

2017年1月6日にリリースされ同年の米ビルボード年間ソングスチャートを制覇、同月末に発表されたミュージックビデオの再生回数がもうすぐ48億回に届くというモンスターヒット、エド・シーラン「Shape Of You」。ビルボードジャパンソングスチャートでも強く、最新5月25日付ソングスチャート(→こちら)では44位にランクイン。年間ソングスチャートでも2位(2017年)→14位(2018年)→27位(2019年)と3年連続でランクインしているのです。この1年強でのビルボードジャパンソングスチャートにおける推移(CHART insight)は下記に。

f:id:face_urbansoul:20200522163230j:plain

この「Shape Of You」については1年前、ロングヒットの理由を自分なりに分析しています。掲載時までのCHART insightもそちらに掲載しています。

「Shape Of You」は徐々に所有指標が低下し、サブスクの再生回数に基づくストリーミング、および動画再生という接触指標群でほとんどのポイントを稼ぐ形になってきましたが、そのストリーミング指標で昨年度末から加算されるようになったSpotifyをみると、サービスを展開する国々で最近最も順位が高いのは日本なのです。こちらのサイトから、”Weekly”および”Positions”(週間順位)をクリックし、下にスクロールすると最新の国別順位が登場するのですが、5月14日までの1週間をみると日本は唯一100位以内にランクイン。最新週では香港が突如7位に浮上しているのですが、高値安定しているのは日本であることに間違いありません。

 

1年前、「Shape Of You」のヒットの要因が4つあるのではないかと書きました。

① ミュージックビデオが面白く、再生回数を増やしている

② ストリーミングのプレイリストに多数引用されている

③ 曲調がジャンルレスであり使い勝手が好い

④ 日本のソングスチャートにはアメリカにおける”消える”ルールが存在せず、ヒットが可視化されている

”エド・シーラン「Shape Of You」はどこでそんなに聴かれているのか問題”に対する自分なりの回答(2019年5月26日付)より

しかし、先に紹介したSpotifyの国別順位の表を見ると、日本の状況が”異質”であることが判ります。

f:id:face_urbansoul:20200522165016j:plain

2箇所の赤線はいずれも日本(JP)の週間順位。上はリリース日からの、下は2017年8月25日からの1週間を集計期間としていますが、他国ではリリース当初から大ヒットしていたのに対し日本でのヒットは極めて遅いのです。決して日本のSpotifyでの解禁が遅れたわけではなく(こちらがその証明に)、同年夏クールの連続ドラマ『僕たちがやりました』(2017 関西テレビ/フジテレビ)の挿入歌として流れ始めたことで認知度を高めたということが想像出来ます。

(ただ、先述したようにSpotifyビルボードジャパンソングスチャートで集計に加わったのが昨年度末からであること、また「Shape Of You」のストリーミング指標をみると立ち上がりは遅いものの2017年2月13日付で既に8位に上昇していることから、Spotifyが特段動きが遅いだけだったのかもしれません。)

 

「Shape Of You」は様々な歌手にカバーされたり、エド・シーランがONE OK ROCKのライブに参加し同曲を共演したことが話題となり、ロングヒットに至ったと考えられます。

さらにはCreepy Nutsがラジオ番組のネタコーナーにこの曲を使っていることも影響しているのかもしれません。

 

世界中でチャートを席巻しているときには日本でそこまでヒットに至らず(もしくはヒットしてもラジオ等限定的なため世間一般の認知度は高くはなく)、ドラマに使われることによって遅れて日本でヒットしロングヒットに至るケース…最近では『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(2020 日本テレビ)に起用されたビリー・アイリッシュ「Bad Guy」が該当するはずです。

ドラマのみならずグラミー賞で主要4部門を独占したことも、ビルボードジャパンソングスチャートにおいて洋楽が37週ぶりにトップ10入りを果たした原動力となったわけですが。とはいえ、洋楽が広く日本で浸透するタイミングがドラマタイアップありきと言えるかもしれず、さらにタイアップに起用される曲がリリースから時間が経ってある程度認知されている曲であることに疑問を抱くのは自分だけでしょうか。良い曲が浸透するに越したことはなく、また一度火が付けば先述した4条件も相俟ってロングヒットに至れるわけですが、しかしその起爆剤がないと厳しいという事態は考えさせられるものがあります。

 

「Shape Of You」がロングヒットに至った要因を考えるブログエントリーをアップしてからほぼ1年ですが、未だヒットを続けています。

おそらくこの「Shape Of You」、④で紹介したリカレントルールがビルボードジャパンソングスチャートに用いられない限り、まだまだヒットを続けることでしょう。では仮に「Shape Of You」の勢いを阻止したいと考えるならば、必要なのは「Shape Of You」を上回る大ヒット/ロングヒット作品を生んで「Shape Of You」をチャートから押し出すこと、「Shape Of You」への興味を減らしていくことではないでしょうか。極めて難しいことは承知ですが、そのためにはストリーミングと動画再生という2つをきちんと解禁(後者においてはフル尺で掲載)し、「Shape Of You」と同じスタートラインに立つことが大前提となることは間違いありません。

”エド・シーラン「Shape Of You」はどこでそんなに聴かれているのか問題”に対する自分なりの回答(2019年5月26日付)より

大物歌手が未だにサブスクを解禁せず、またミュージックビデオは短尺版が多かったりもしくはフルバージョンにしても期間限定だったりという状況では、「Shape Of You」のヒットはまだまだ続くことでしょう。無論「Shape Of You」がヒットしているのは好いことですが、その背景を考えるとやはり日本の音楽環境の改善、意識改革は必須だと思うのです。

次週の首位候補?「夜に駆ける」でブレイクしたYOASOBIのTwitter姿勢は多くの歌手の鑑となる

一昨日発表された5月25日付ビルボードジャパンソングスチャートは瑛人「香水」が初の首位を獲得しました。

次週、6月1日付ソングスチャートにおいては高いシングルCDセールス指標を獲得する曲は見当たりません。集計期間の途中経過において同指標で首位となったWANDSの曲は最終的に1万枚に届かないかもしれません。

となると、本日途中経過が発表されるダウンロードやストリーミングの動向を踏まえて予測する必要がありますが、前週の集計期間終盤にストリーミングがさらなる伸びを示したYOASOBI「夜に駆ける」が、瑛人「香水」から首位の座を奪う可能性が高いかもしれません。

f:id:face_urbansoul:20200520163739j:plain

 

「夜に駆ける」が初めてトップ10入りを果たした際、この曲の勢いの要因はTwitterにおけるファンとのエンゲージメントの確立(のためのつぶやきの徹底)にある、と書きました。

YOASOBIはこの後も、チャートにランクインした際やメディアで取り上げられた時等、つぶやきを徹底しています。とりわけ素晴らしいと思った内容を取り上げてみます。

 

ビルボードジャパンソングスチャートで「夜に駆ける」が初めてトップ10入りを果たしたことでテレビ番組にて取り上げられると判った際のツイートがこちら。さらに放送直後にはYouTubeのリンクを貼付しており、YOASOBIが気になった方を動画に誘導する流れを作っています。

CDTVサタデー』(TBSテレビ 土曜24時58分)で初のトップ10入りを果たした日には、番組名のハッシュタグも添えて実況スタイルでつぶやいています。

最新のビルボードジャパンソングスチャートで10位に初登場を果たした「ハルジオン」のリリース日は5月11日月曜。集計期間初日0時に配信したことでチャートに1週間分フルで反映されるためこの日時設定も巧いと思うのですが、その公開直前にはカウントダウン的な告知が。メンバーのAyaseさんのツイートのリンク先は各ダウンロード、ストリーミングおよび動画再生サービスにつながっているので多くのユーザーにとって分かりやすいですね。

YOASOBIの曲はTikTok、またInstagramのミュージックスタンプにも対応しているのですが、面白いのはフォローしてくださる方に向けて、呼びかけがみられる点。

この「???????」については後日Spotifyと判明。実はこれ、自分の予想通りでした。

Spotifyで再生すると5秒程度の映像がループすることがあるのですが、邦楽では少ないと思しきそのサービスをYOASOBIがいち早く採り入れた形です(サービスについて、詳しくは自分の上記ツイートにリンクを貼っています)。またちょこちょこ変えていくとのことで、ファンやライト層のSpotifyでの再生回数は高値安定するのではないでしょうか。現に、映像付の配信がはじまった5月20日付のSpotifyソングスチャートでは「夜に駆ける」が首位をキープ、再生回数も前日より微増し184825回となり、2位のOfficial髭男dism「Pretender」との差が21120回となっています。以前Spotifyは他のサブスクサービスより定番曲が多いと分析しましたが(サブスクで人気の瑛人「香水」はSpotifyで未だ首位ならず? サブスクサービスを比較すると面白い特徴がみえてくる(5月17日付)参照)、そのSpotifyで17日以降首位に立っているのですから素晴らしいことです。そしてその首位獲得の大きな力となったのが、一発録り動画企画”THE FIRST TAKE”の自宅もしくはプライベートスタジオ版となる”THE HOME TAKE”バージョンが5月15日金曜に公開されたこと。

「ハルジオン」の公開と上記動画の公開が同じ集計期間内に重なったことで、最新ソングスチャートでのさらなる飛躍につながったことは間違いなく、このスケジュールを立てた方は本当に見事だと思うのです。

 

これまでYOASOBIのTwitterアカウントによる見事なフォローアップを紹介してきましたが、運営はメンバーではなくスタッフが行っているとのこと。おそらくはスケジューリングも彼らによるものではないでしょうか。

メンバーのふたりも幾度となく引用ツイートしていることから、ファンとのエンゲージメント確立に徹する姿勢はメンバーおよびスタッフの共通認識なのだと考えます。そして根底にあるのは、YOASOBIに触れてくださった方への熱い思いではないでしょうか。

ファンを大切にし時に参加を呼びかける姿勢、そして曲は気になっているけど特にファンではないライト層を誘導することに極めて長けている…これがYOASOBIの一連の施策だと実感します。次週のビルボードジャパンソングスチャートで「夜に駆ける」が首位の座に就くか、注目しましょう。

瑛人「香水」、”ストリーミングドリーム”で遂に首位に到達…5月25日付ビルボードジャパンソングスチャートをチェック

毎週木曜は、前日発表されたビルボードジャパン各種チャートの注目点を、ソングスチャート中心に紹介します。

5月11~17日を集計期間とする5月25日付ビルボードジャパンソングスチャート。14週連続で2位以内をキープし前週首位だったOfficial髭男dism「I LOVE...」が3位へ後退。瑛人「香水」が初めて首位を獲得、2位にはYOASOBI「夜に駆ける」が入りました。

「香水」と「夜に駆ける」の差はわずか82ポイント。「夜に駆ける」については集計期間の後半、5月15日金曜夜に"THE FIRST TAKE"シリーズの一種となる"THE HOME TAKE"版が公開されました。

「夜に駆ける」は3月30日付で76位に初登場を果たして以降、ポイント前週比が120%前後で推移してきました(ただし、ポイントが表示されるのは50位までのため、3月30日→4月6日付の推移は不明)。それが今週は138.5%となり、これまでにない伸びを示しているのです。

f:id:face_urbansoul:20200520163739j:plain

そのYOASOBIに勝ったのが瑛人さんでした。「香水」のポイント前週比は121.2%と「夜に駆ける」には及ばないものの、ストリーミングで2週連続の首位を獲得。再生回数は700万目前となり、Official髭男dism「I LOVE…」が4月13日付で771万を叩き出して以来の高水準となります。

f:id:face_urbansoul:20200520164106j:plain

瑛人さんは5月16日放送のTBSラジオTALK ABOUT』に出演。ラジオ初出演を果たし「香水」を生でパフォーマンスしていました。

パーソナリティを務めるDa-iCE工藤大輝さんは、瑛人さんが(放送日の段階で)レコード会社にも芸能事務所にも所属していないと紹介。そして「香水」のヒットについて、瑛人さんはこのように語っています。

TikTokでこの曲がカバーされはじめたきっかけは定かではないものの、同時多発的に広まりサブスクや動画再生に広がりを見せたのはまさに今を表すヒットと言えるでしょう。シンプルなアレンジやストレートな歌詞が、カバー等に用いられやすいことでヒットに至ったのではと考えます。

 

これまで瑛人「香水」そしてYOASOBI「夜に駆ける」について取り上げたブログエントリーは下記に。ブレイクのきっかけを知るきっかけになれば幸いです。

ちなみに、「香水」においてさらに伸びるために必要なのはラジオエアプレイの強化ではと書きました。

最新ビルボードジャパンソングスチャートにおけるラジオエアプレイ指標は「香水」が92位、「夜に駆ける」が100位圏外(300位以内)。このわずかな差が総合チャートの勝敗を分けたのではとも思うのです。

 

 

それにしても、今週は記念すべき週となりました。 

実は、仮に新型コロナウイルスの影響が小さくシングルCDの発売延期がなかったならば、この3週に渡りKing & Prince「Mazy Night」(4月29日→6月10日に延期)、KinKi Kids「KANZAI BOYA」(5月5日→6月17日に延期)、NMB48「だってだってだって」(5月13日→発売日未定)が入れ替わり首位を獲得していた可能性が高かったはず。しかしこれまでの傾向を踏まえれば、アイドル等シングルCDセールスに特化した曲は同指標の初加算週に総合で首位を獲得しても、翌週CDセールスがダウンし他指標で補完出来ないことで総合チャートで急落することが多いためロングヒットに至るとは考えにくく(ジャニーズ事務所所属歌手は嵐を除き未だデジタルに明るくないため尚の事)、ゆえに年間チャートにおいて「香水」や「夜に駆ける」といった曲が上回るはずです。シングルCDセールスが突出した曲は加算初週と翌週のチャート動向を見て真のヒットかを確認する必要があると以前から記載しているのはこのためで、CDに頼らないヒットの仕方が認知されれば嬉しいですね。そして日本では、TikTokをきっかけにストリーミングや動画再生といった接触指標群が牽引しヒットに至る曲が今後増えていくことでしょう。そこには、レコード会社や芸能事務所に所属しているか否かは大きな意味を成さないのかもしれません。

瑛人さんのメディア初となるインタビューを実施したTuneCore Japanがその見出しに”ストリーミングドリーム”という言葉を用いていましたが、まさに今週はストリーミングを制する曲が大ヒットに至ることを証明しています。

 

 

今週発表された米ビルボード、そしてビルボードジャパンのソングスチャートを紹介するポッドキャストを今朝アップしました。今週はシックスナインのクレームに対するアリアナ・グランデジャスティン・ビーバーの反論や米ビルボードの対応、そして瑛人「香水」がリル・ナズ・X「Old Town Road」を彷彿させるという点について紹介。伝えたいことがいつも以上に多く、さらに早口になってしまったことをご了承ください。

Spotifyはこちら。

Apple Podcastはこちら。

Billboard Top Hits:Apple Podcast内のBillboard Top Hits #010 (20200521更新)

Googleポッドキャストはこちら。