イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

Mellow Mellow (Right On) な夜の風まかせ

NHK-FM『松尾潔のメロウな夜』(毎週水曜23時~)の10月3日放送分で流れた曲が強く耳に、身体に刻み込まれているのでメモ。(ちなみに自分は、翌週10日午前10時~の再放送を聴取)

 

・Big Brooklyn Red「Taking It Too Far」

R&B/Hip-Hopファンならそのサンプリング音源に(恋に)落ちない人はいないと断言していいであろう、ロウレル(Lowrell)「Mellow Mellow Right On」モロ使い。少しだけ塩辛い声もトラックにハマっていて、R&Bファンには堪らない逸品です。

「Mellow~」はネタとしてあまりに有名で、これまで数多くの曲に用いられながらも、サンプリングされた曲を聴くと”反則!”と思いつつもその心地良いグルーヴに抗えない…という魔法のような1曲なのです。

・Lowrell「Mellow Mellow Right On」

 

サンプリングされた曲は数あれど、個人的に浮かんだのはジョイ・エンリケス。日本のラジオ局でも結構かかった気がします。

・Joy Enriquez「Tell Me How You Feel」

たしかアメリカではさほどヒットせず(Wiki調べてみたらこの曲はUS R&Bチャート最高31位、Popチャートにはランクインせずの模様。そしてUS R&Bチャートにランクインしたのはこの曲だけ)、ゆえに?R&Bとしてのアルバムはセルフタイトル作1枚きりでしたが、その後ロドニー・ジャーキンスと結婚し、ロドニーのもとゴスペル作をリリース。ゴスペル転向を侮る無かれ、その音世界はかなりR&B的で素晴らしい作品です。(ゴスペル作については、R&Bの傑作ブログ『でも、それだけのこと。』に記載されてます) 最近では『アイ・カーリー』に曲提供しているようで、音楽活動は続けているようでなにより。

 

 

さて、話をビッグ・ブルックリン・レッドに戻すと、どうやら2009年に「Taking It Too Far」を含むアルバム『Answer To The Call』をリリースしていたらしいのですが入手不可、オリジナルアルバムはイギリス経由でないと購入できない模様です。しかし、イギリスの優良インディレーベル、エクスパンション(Expansion)発で今月リリースされた『Soul Togetherness 2012』の冒頭を飾っているので、まずはそちらでチェックしてみるといいでしょう。

 

ちなみにこれを書いている今現在、『松尾潔のメロウな夜』では”メロウなUK風まかせ”としてUKソウル特集がOA中。再放送は10月17日(水)午前10時からですので、是非チェックしてみてください。