イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

サージェント・大場久美子's Lovely Hearts Club Band

来週、10月18日(木)のNHK FM『ミュージックプラザ 』洋楽ヒットグラフィティのテーマが、”ビートルズ・カバーの洋楽ヒット”ということですが、昨日ここで金沢明子「イエロー・サブマリン音頭」を取り上げてしまった(?)ので、今日は続きということで、ビートルズ・カバーの邦楽”迷曲”をば。

 

大場久美子「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」

開始ちょうど1分で聴こえてくる、♪さぁよーこそこーこへ…の歌声に”ズコーッ(昭和語)”となった人はきっと多いでしょう。アレンジも、あたかも全員集合でコントとコントの合間、場面転換時に歌われるにピッタリな、良くも悪くも軽い音。もしかしたら、ビートルズをカヴァーするには正攻法じゃなく、先述の金沢明子さん同様に”ネタとして”取り扱わねば、という空気があったのかもですね…となると、大場久美子さんの歌声がイコールネタである、と言ってしまっているようでアレですが。

 

収録アルバムは『kumikoアンソロジー』。『ゴールデン☆ベスト』には未収録なので珍曲ファンはご注意を。(未収録といえば、後方上部にある大きな×印の存在が意味不明なセットで歌う「ディスコ・ドリーム」も、『ゴールデン~』では未収録なのです)

 

さて、音楽活動の終了(実際はその5年後に、レーベル移籍し1曲出すのですが)の際のコンサートの模様が『武道館ラストコンサート さよなら ありがとう』としてLP&ビデオ化されているのですが、これが見逃せない作品でして。友人が中古で掘り当てたので聴かせてもらったのですが(LP掘って、再生機器までちゃんと持ってた友人が凄すぎ)、代表曲「スプリング・サンバ」でのBPMの格段の上昇具合と、間奏での彼女の絶叫がとんでもないことに。動画コメントでの”トランス状態”が言い得て妙なのです。加えてドナ・サマー「ホット・スタッフ」のグダグダ→絶叫というとんでもカヴァーも味わい深いわけで、次にCD化するなら間違いなくこのラストコンサートでしょう。EMIさん、お願いします!

 

それにしても、聴くとなぜか元気になるのはなぜなんでしょう…?