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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

東京女子流 躍進の理由?

東京女子流の11thシングル「ROAD TO BUDOKAN 2012~Bad Flower~」が10/29付シングルランキング4位に初登場した。昨年8月発売の「Limited addiction/We Will Win! -ココロのバトンでポ・ポンのポ~ン☆-」(累積1.3万枚)で記録していたこれまでの自己最高位11位を上回り、シングル、アルバムを通じて初のTOP10入りを果たしている。

初動売上は2.2万枚で、自己最高初動を更新しただけでなく、今年5月発売の前作「追憶 -Single Version-/大切な言葉」(最高12位)で記録していたこれまでの自己最高累積売上1.3万枚を1週分の売上だけで上回った。

ORICON STYLE - 東京女子流、11枚目のシングルで初のTOP10入り(10月24日付)より

東京女子流、セールスチャートではきゃりーぱみゅぱみゅ(週間5位)を上回る好成績です。個人的にもこの曲は聴くうちにハマっていきました。曲の持つ疾走感もさることながら(SMAPの音楽的大ブレイクへの道のりを作り上げた林田健司氏の作曲、流石です)、サビ頭のフレーズ直後に来る展開がアン・ルイス「六本木心中」的だったり(♪Don't you know~って付け加えてみるとしっくり来る)という小技にもニヤリ、なのです。

 

 

東京女子流は、昨今のアイドルグループムーブメントの中でも、個々のアイドル的側面もさることながら、彼女たちの音楽性が愛されているという印象があります。というのも、これまでのほぼ全楽曲のアレンジとプロデュースを”Royal Mirrorball”こと松井寛氏が手がけているのです。(Wikipediaに『ほとんどの楽曲の編曲を担当しステージにもサポート出演している』と記載有り。また、自身が担当しない楽曲「We Will Win! -ココロのバトンでポ・ポンのポ〜ン☆-」はシングル曲でありながら、アルバム『Limited addiction』ではアウトロの後に配置し、半ばボーナストラック的に扱うなど、自身の作品をメインに据える徹底っぷりです。Wikipedia同アルバム頁参照) ゆえに、時にダンサブルに、時にディスコティークに…といった音の”黒さ”が通底、彼女たちの実年齢よりはるかに大人びた音楽性を持ち合わせており、またその音楽性を彼女たちがしっかり再現しようとする姿勢も相俟って(ライブでは口パクがないようで、その努力も含め)、好事家の支持を集めているように思われます。

 

 さて今回の11枚目となるシングルですが、合計4種類リリースされており、この4種発売は5枚目のシングルから続くもの。また、そのうちの1種類が表題曲とそのインストヴァージョンのみの収録ながら”個別サイン会参加券”がついたmu-moショップ・イベント会場限定盤であることも前作の手法と同じ。また、4種類のうち2種類にイベント応募券を封入するのも前作と同じです。では、フィジカル面(CDセールス)にこれまでと大きな差はないのに、なぜ前作累積売上より約9000枚も多く売れて躍進したのでしょう。

 

おそらくは、CD関連以外のイベントの多数参加にあるのかもしれませんね。公式ホームページでのLIVE&EVENTを見ると、今夏のイベント参加は指原莉乃さん主催イベント”ゆび祭り”を皮切りにTOKYO IDOL FESTIVALa-nationやお台場合衆国など多数。今月も大阪のMINAMI WHEELや東京国際ミュージックマーケットショーケースライブなどに参加、その他自身のUstream番組を含めれば、ほぼ毎日何かしらのイベントをこなしており、その徹底した姿勢には感服します。それが認知度向上につながっているでしょうし、より多くのパフォーマンスをこなすことでパフォーマンス技術を高めることができるはずです。

そして今回のシングル、YouTubeでも解るように1曲目に収録されているのは「Bad Flower」ですが、シングル”全体”のタイトルが【ROAD TO BUDOKAN 2012】と冠されていることにも注目すべきでしょう。つまり、彼女たち(とスタッフ、そしてファン…という全ての人)の”いざ、武道館へ!”という思いが込められたゆえのROAD~であり、その熱意の後押しがセールスにも反映されたのでは?と思ったりしています。

 

…売上増加の理由として、最後には物理的ではなく精神的な要因を挙げるのはどうかと自分でも分かっているつもりですが、そうでもないと9000枚もの売上増には至れないのではないかとも。音楽業界総じての複数種販売には疑問を抱きますが(個人的には、難しいとしてもユニークユーザー数の調査は必要だと思っています)、それでもセールス増強は認知度向上とファンの熱意の上昇ゆえじゃないかと思います。