イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ユニバーサル・ミュージックのゴールデン☆ベストが安すぎる

懐かしの名曲をアーティスト毎にコンパイルしたベスト盤、”ゴールデン☆ベスト”。来月ユニバーサル・ミュージックから発売される同シリーズが、なんと999円にて登場します。ユニバーサル・ミュージック所属の一部アーティストの作品のみではありますが、お得感満載です。

ということで、ラインアップを掲載。ただし、別レーベルに所属経験のあるアーティストについては、その音源が未収録の場合が多く見られたりしますので、収録内容は是非ご自身でご確認ください。リンク先はいずれもHMVです。

BORO / C-C-B / Fishmans / KAN / P-MODEL / PYG / カルメン・マキ / センチメンタル・シティ・ロマンス / ダークダックス / ザ・タイガース / テレサ・テン / ビリーバンバン / フィンガー5 / もんた&ブラザーズ / ロス・インディオス / 安全地帯 / 井上昌己 / 園まり / 筋肉少女帯 / 金子由香利 / 桂銀淑 / 原田真二&クライシス / 香坂みゆき / 高橋洋子 / 高中正義 /  山弦(佐橋佳幸・小倉博和) / 小川範子 / 水越恵子(けいこ) / 菅原洋一 / 西田佐知子 / 青山ミチ / 石川セリ / 倉橋ルイ子 / 早見優 / 泰葉 / 大橋純子 / 大塚博堂 / 沢田知可子 / 中山ラビ / 天知茂 / 田村直美 /渡哲也 / 内藤やす子 / 日野てる子 / 柏原芳恵 / 反町隆史 / 尾崎紀世彦 / 牧村三枝子 / 野口五郎 / 柳ジョージ / 来生たかお

ちなみに同日発売の山崎ハコ小椋佳少年ナイフ加藤登紀子に関しては2枚組で、1,980円にて発売されます。

 

記憶が正しければ、大半の作品は一度発売されているはず。それも、例えば青山ミチ版は昨年5月のリリースだったりして、再発までの期間が異常に短いものもあるんですよね。需要喚起のためかもしれませんが、店頭在庫があるかもしれないものをここまで一気に再発させるのは驚きです(逆に、あまりの怒涛っぷりが”潔い”と受け止められるかも?)。

 

 

個人的な”推し”は早見優版。とはいえ、今年春に”CD17枚+DVD”という30周年記念ボックスセットをリリースしているので大ファンの方はそちらを手にしているはずです。(高くて手が出せないのですが、個人的にはディスク6にボートラとして収録された「ロック演歌アロハ・オエッ!」がものすごく聴きたいんですよね…。iTunesStoreで一部試聴可能)

で、なぜ”推し”なのかといえば、このゴールデン☆ベストが、筒美京平氏が作曲した作品のみで構成されているということ。彼女の初期の作品群だけに歌声に不安定な部分も否めないですが、良質でキャッチーなメロディを一気に堪能できます。ちなみに、代表曲「夏色のナンシー」も筒美氏作品なのです(ちなみにゴールデン☆ベストには同曲の英語詞版も収録)。

 

聴きどころは、同じく英語詞版になった「渚のライオン」(タイトルは「BEACH LION」)の歌い終わり、♪Bang Bang Bang のところでエコーが日本語版よりはるかに強く、コントみたくなっているところ(そして曲終わりになぜか爆発音SEがあり、もはやオチ…ゆえに、オチに至る流れは完璧かと)。また、もろフュージョンな「Still Remember You」では歌い終わり後になぜか転調、1分10秒近くもアウトロが用意され、そこでは完全にバックバンドがやりたい放題(特にギターソロ)やっているところも”なぜそれ?”という感じで面白いです。

 

 

アイドル曲って、バックバンドの遊びゴコロや好い意味で意図的なネタがあるなどの”仕掛け”が満載なのが魅力だったり。今回のゴールデン☆ベストシリーズを手に入れて、そういう”仕掛け”を探してみるのも楽しいかもしれませんよ。