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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

セリーヌ・ディオンに見る、”トリビュート”というスタイル

今年2月に亡くなったホイットニー・ヒューストンの追悼イベントが先月アメリカで開催され、今月16日に米CBSでOAされました。

・CBS - We Will Always Love You: A Grammy® Salute To Whitney Houston - About

イベントではハル・ベリー(現地読みでは”ハリー・ベリー”らしいですね)やブリトニー・スピアーズがスピーチを行い、ジェニファー・ハドソンやアッシャー等がパフォーマンスを披露。

そのパフォーマンスの中でも、特に心を打たれたのがセリーヌ・ディオンによるバラードでした。

 

Celine Dion「Greatest Love Of All」(Whitney Houston Tribute CBS 17/11/12)

セリーヌといえば、とりわけ大ヒットバラードにおける、いい意味でもそうでない意味でも大仰なアレンジとそれに即した歌唱法(彼女独特の張り上げる歌い方)が特徴的なのですが、「Greatest Love Of All」ではその歌唱法をほぼ封印し、まるで初期ホイットニーに倣ったかのような歌唱を披露。その姿に好感を抱きました。

 

カヴァーやトリビュートには様々な解釈があるでしょう。自分流のスタイルに持っていくのも無論ひとつの正解だと思うのですが、歌手生活30年以上ものキャリアを誇るセリーヌの今回の姿勢は、より好いトリビュートの形 - 敬意を込めて即する - なのではないでしょうか。

 

 

ちなみに、ホイットニー&シーシー・ワイナンズがオリジナルの「Count On Me」もイベントにて披露され、シーシーのパートナーをゴスペルシンガーのヨランダ・アダムスが務めています。こちらもオリジナルにほぼ即した形。優しさを力強さを兼ね備えたふたりの歌声、ゴスペル的高揚感などドラマティックな展開も見事ですが、なにより、パフォーマンスの最後に感涙、なのです。

 

・CeCe Winans & Yolanda Adams「Count On Me" (Grammy Tribute To Whitney Houston)」