イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

まるで演歌界のサンタナだ - 五木ひろし「夜明けのブルース」

(※追記(2018年5月18日):一部動画を差し替えました。)

 

 

2012紅白、個人的ハイライト その2。

 

五木ひろし「夜明けのブルース」がひたすらに格好良かったのでした。紅白の映像はアップされているようですが敢えて拾わず、PVと(数ヶ月残っている)歌番組での演奏を紹介。

(ちなみに紅白での”AKB48がバックコーラス”には賛否両論あるようですが、五木さんの真後ろに陣取った篠田麻里子小嶋陽菜コンビが良かったです。演歌のリズムを分かっている感があって、それでいて大人っぽくて似合ってました。)

紅白を観て、ラテン度高めのアレンジと五木さんのギターを弾く感じって”なんだかサンタナ(Santana)みたいだ!”と思ったのです。特に、ロブ・トーマス(Rob Thomas)を迎えた全米No.1ヒット「Smooth」を彷彿。

演歌ではあれどブルースでもあり、そしてポップ。さらにはサビの”松山”の箇所を地元の名称に変えればどの場所でもこの曲は成立するので歌われやすそう…と考えると、紅白を経てもっと広く浸透しそうです。ちなみに2012年、演歌勢のシングルセールスチャートにおいてこの曲は男性歌手では氷川きよしさんに次いで2位を記録(WASTE OF POPS 80s-90s - 2012年12月16日より)。実績もきちんと残しているベテランってなんだか凄く格好良いですね。

 

「夜明けのブルース」の作詞作曲はレーモンド松屋さん。愛媛県の方(事務所も愛媛県西条市に有り)ゆえの”松山”のフレーズなのでしょう。そして五木ひろしさんの本名も”松山(松山数夫)”。レーモンド松尾さんが狙って書いたのかは定かではありませんが、五木さんにとって心から大切な曲になったのかもしれませんね。曲の誕生経緯やリリース時のキャンペーン等は下記で確認できます。

愛媛新聞ONLINE - 五木ひろしさん松山の新ご当地ソングを歌う

紅白からは、紅白後のチャートで急上昇する曲が出てきます。「トイレの神様」や「地上の星」がそうでした。この曲もその流れに乗るか?いや、乗って欲しいと思っています。純粋に好きな曲です。

 

 

(追記)

「Smooth」経由で思い出した2曲を併せて紹介。

「Black Magic Woman」の”Woman”を”うま”ともじった、サンタナならぬYONTANA。恍惚な表情もそっくり。そして童謡をなんら違和感なく溶けこませるグッチさんの歌は、日本のマッシュアップの始祖と言っても過言ではないかも。


そして、「Smooth」をカヴァーした野口五郎さんことGORO。郷ひろみさんがリッキー・マーティン(Ricky Martin)「Livin' La Vida Loca」を”アチチアチ”とカヴァーして大ヒットさせ、西城秀樹さんもラテン界の大ヒット曲、エンリケ・イグレシアス(Enrique Iglesias)「Bailamos」をカヴァー。その流れを受けて、のカヴァー。

メラメラもさることながら、サビの”You got the kind of lovin' that can”が”床に転がっても”と成る歌詞の空耳感も脱力感凄いんですが…それに、イケメンの新御三家がラテン系のイケメンを続々カヴァーするのなら、リッキー、エンリケと続けばあと一人はサンタナじゃなくマーク・アンソニー(Marc Anthony)「I Need To Know」(1999 全米3位)じゃないかと思うんですが…自分の中では未だに謎の多いカヴァーです。

 

 

(追記 2012年1月3日)

上記にて、レーモンド松尾さんと誤って記載してしまいました。正しくは、レーモンド松屋さんです。お詫びして訂正いたします。ご指摘くださった方に感謝申し上げます。