イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

明後日のグラミー賞を勝手に予想してみる

いよいよアメリカ最大の音楽の祭典、第55回グラミー賞が開催されます(日本では11日午前)。

さて、大手音楽ショップのタワーレコード / HMVでは主要4部門を当てるグラミー賞予想クイズが開催中です。そこで自分も便乗して?予想してみようと思います。ちなみに去年は”アデル(Adele)・イヤー"だったので予想しやすかったかもしれません(新人賞はボン・イヴェール(Bon Iver))が、今年は混戦といえるでしょう。

TOWER RECORDS【GRAMMY AWARDS】賞の行方を予想してタワレコ・ギフトカード10万円分を山分けしよう!

HMV今年もやります、グラミー受賞者予想大会! (共に締切は2/10(日)いっぱい)

というわけで、勝手に予想してみようと思います。

 

 

●Record Of The Year (年間最優秀レコード)

・ザ・ブラック・キーズ (The Black Keys)「Lonely Boy」 

ケリー・クラークソン (Kelly Clarkson)「Stronger (What Doesn't Kill You)」

・ファン. feat.ジャネール・モネイ (fun. feat. Janelle Monae)「We Are Young」

・ゴティエ feat.キンブラ (Gotye feat. Kimbra)「Somebody That I Used To Know」

・フランク・オーシャン (Frank Ocean)「Thinkin Bout You」

テイラー・スウィフト (Taylor Swift)「We Are Never Ever Getting Back Together」

対象期間内に発表された最も優秀な1曲単位のレコーディングに贈られる。アーティストを始め、プロデューサー、レコーディング、ミキシングの各エンジニアなど、楽曲のレコーディングに携わった人が授賞の対象。(Wikipediaより)

Wikipediaの同部門の受賞者/ノミネートリストはコチラ。チャート的に大成功したした曲が決して受賞するとは限らないというのが特徴かと(ちなみにビルボード2012年年間シングルチャートはコチラ。「Somebody That I Used To Know」が年間1位、「We Are Young」が同3位、「Stronger (What Doesn't Kill You)」が同7位)。

個人的な予想はファン. feat.ジャネール・モネイ「We Are Young」。先述の内容に矛盾してるかもだけど、去年受賞したアデル「Rolling In The Deep」は2011年の年間チャート1位であり今年もチャート的に成功した曲が来る可能性があること、"Record Of The Year"と後述する"Song Of The Year"の双方にノミネートされたのは「We Are Young」と「Stronger (What Doesn't Kill You)」のみ、その中でチャート的により成功したのは前者であるというのが理由。

 

●Album Of The Year (年間最優秀アルバム)

・ザ・ブラック・キーズ 『El Camino

・ファン.『Some Nights』

マムフォード・アンド・サンズ (Mumford & Sons)『Babel』

・フランク・オーシャン『Channel Orange』

・ジャック・ホワイト (Jack White)『Blunderbuss』

対象期間内に発表された最も優秀なアルバムに贈られる。アーティストやプロデューサーのほか、レコーディング、ミキシング[2]、マスタリングの各エンジニアなど、アルバムのレコーディングに直接携わった人が授賞の対象。(Wikipediaより)

Wikipediaの同部門の受賞者/ノミネートリストはコチラ。 また、ビルボード2012年年間アルバムチャートはコチラ。チャート上の成績は 『El Camino』が年間10位、『Some Nights』が同20位、『Babel』が同7位、『Channel Orange』が同74位、そして『Blunderbuss』が同66位となっています。

そんな中で、個人的にはフランク・オーシャン『Channel Orange』を推します。チャート上成功してるとは言い難いものの、各メディアの年間ベストアルバム部門で軒並み上位(1位も多数。コチラなど参照)となったことは大きく、"Song Of The Year"にノミネートされたミゲル同様、単純にR&Bとカテゴライズされない作品(が持つ浮遊感とでもいうべき音)がジャンルを超えて支持される予感。

 

●Song Of The Year (年間最優秀楽曲)

エド・シーラン (Ed Sheeran)「The A Team」

・ミゲル (Miguel)「Adorn」

カーリー・レイ・ジェプセン (Carly Rae Jepsen)「Call Me Maybe」

ケリー・クラークソン「Stronger (What Doesn't Kill You)」

・ファン. feat.ジャネール・モネイ「We Are Young」

対象期間内に発表された最も優れた楽曲に贈られる。ソングライターが授賞の対象。(Wikipediaより)

Wikipediaの同部門の受賞者/ノミネートリストはコチラ。 過去10回のうち"Record Of The Year"と同時受賞したのは5回なので、同時ノミネート曲が有利とはいえず。そんな中で引っかかるのは、2010年度受賞のビヨンセ(Beyonce)「Single Ladies (Put A Ring On It)」。同年の"Record Of The Year"でバラードの「Halo」が落選したビヨンセが、ブッ飛んだアップのこの曲で、それも楽曲部門で獲るというのがこの部門の面白さであり同時に予想の難しさと言えるかも(激キャッチーなカーリー・レイ・ジェプセンがこの部門にいるのも「Single Ladies…」的な流れか?) 一方で、2005年にジョン・メイヤー(John Mayer)「Daughters」が受賞したことを踏まえるとエド・シーランもあり得るか…?

というわけで、予想がとりわけ難しいと思しきこの部門を制するのはファン. feat.ジャネール・モネイ「We Are Young」と考えます。なんだかんだでキャッチーで歌いやすく、サビでリズムが変わる構成も投票者に好まれるかもしれません。

 

●Best New Artist (最優秀新人賞)

アラバマ・シェイクス (Alabama Shakes)

・ファン. 

・ハンター・ヘイズ (Hunter Hayes)

・ザ・ルミニアーズ (The Lumineers)

・フランク・オーシャン 

対象期間内に楽曲を発表し、選考委員であるNARAS会員が最も優秀な新人だと思うアーティストに贈られる賞。(Wikipediaより)

Wikipediaの同部門の受賞者/ノミネートリストはコチラ。ここ最近は、売れている以上に評論家に好まれるミュージシャンが選ばれる傾向にあるかと。さらには2011年度受賞のエスペランサ・スパルディング(Esperanza Spalding)も、昨年度受賞のボン・イヴェールも、実際は2枚目以降のオリジナルアルバムが新人賞の対象となっているという(少し不思議な)状況。メジャーから初となるアルバムだったりアメリカで初のリリース作品が対象になるということかも。

で、2枚目以降のアルバムでノミネート対象となるのはファン.とフランク・オーシャンの2組。その中で、『Nostalgia, Ultra』(2011)が無料ダウンロードアルバムとしてリリースされ、さらには非常に高い評価を受けていたフランク・オーシャンが受賞する予感。というか、彼には是非受賞して欲しいと個人的に願う部分も強いです。

 

 

そんな訳で、自分的な望みが多分に含まれた主要4部門の予想はファン.とフランク・オーシャンで分け合うという形に。さあ、明後日どうなるのか…WOWOWやInterFMの生放送をチェックしてみようと思います。