イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

アメリカ発、"out the box"をどこまでも地で行く者 - トーネイ / B・スレイド

昨年活動休止したCHEMISTRYのふたりはそれぞれソロ活動をスタートしていますが、今週、堂珍嘉邦初のソロアルバム『OUT THE BOX』がリリースされ、ナタリーに特集記事が掲載されています。

”正真正銘のロックアルバム”と特集記事冒頭にあるように、CHEMISTRYとは一線を画したサウンドをソロにて展開。タイトル曲については『正方形=BOXの外にはみ出すパズルがきっかけで生まれた曲』(特集記事より) ということで”OUT THE BOX”になったということ。”out the box”で検索しても意味はほとんど出てこないのですが、”out of the box"で検索すると『枠を超える;常識にとらわれない』(Weblio英語表現辞典より) とあるので、そこから単に”of”を取ったのかもしれませんし、現地では”out the box"が口語表現として用いられてるのかもしれませんね。

 

 

"out the box"で思い出したのが、ゴスペルアーティスト、トーネイ(Tonex)のアルバム『Out The Box』(2004)。その収録曲を用いた彼のヴォーカルレンジの広さを示す動画がコチラ。

声、とりわけファルセットの強さたるや…! 3オクターブを自由自在に操る彼の声はかのプリンス(Prince)を彷彿とさせるものがあります。

ちなみに、そのプリンスが一時期"元プリンス(The Artist Formerly Known As Prince:このマークです)"にしたように、トーネイも2010年にB・スレイド(B. Slade)に"改名"。さらにはゴスペルから退き、色んなジャンルの音楽を取り入れており、様々な面においてトーネイこそ"out the box"を地で行く方だと思います。B・スレイドの動向はぜひbmrの末崎氏のブログ【coco tottööto】をチェックしてみてください(勝手に宣伝してしまいましたが、"B・スレイド"で検索すると上位は皆【coco tottööto】なのです)。

 

さて、トーネイ / B・スレイドはリリース量がとんでもなく、それも彼の"out the box"たる所以なのですが、1/25に早くも今年初となるアルバム『Stunt B%$@H』をリリースしました(iTunes Storeにて購入/試聴可能)。それに合わせてか、彼のサイトの今日現在のトップページ(注意:音が出ます)はとても元(?)ゴスペルアーティストとは思えない風貌…本当にどこまでも地で行く方ですね。

・B. Slade「Don't Wake Me」(from『Stunt B%$@H(2013))

・B. Slade「Crazy」(Cover of Gnarles Barkley)

ハイトーンの伸びやかなこと! そして、余裕すら感じられますね。