イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

「Dear Friend」から溢れてくる笑顔

ひどく私事ですが、自分のミスで先月からとりわけ落ち込む日々です。ラジオのときはなぜかわからないけどチカラがみなぎるのですが(これは自分でも不思議なくらい)、普段はそうもいかない自分にもどかしさを覚える日々だったり。

そのラジオの次回の音楽特集が【友達】で、どんな曲があるか調べるうちにたどり着いたのがこの曲。まるで自分の状況を察知したかのような歌詞に素直に心揺り動かされた次第。

中森明菜「Dear Friend」(1990)

前作「LIAR」から1年以上を経てリリースされたシングル。作詞の伊東真由美さん(後に自身のアルバム『美人声』(1992))でセルフカヴァー)が”これまでの中森の楽曲イメージから離れて書いた”(同曲のWikipediaより)そうで、たしかに明菜さんのイメージには似つかわしくない曲かもしれないのですが(実際、リリースされた当時は正直あまりピンとこなかった…と正直に告白します)、ひさしぶりに聴いてみると曲から笑顔がめちゃくちゃ溢れてくるのが伝わってくる、聴いてるコチラ側も笑顔になれる曲なんだと実感です。無論聴いてる私自身の心の状態ゆえ余計に笑顔を欲していることも影響しているかもしれませんが、それを差し引いても十二分に心地よく、こういう曲こそ実は明菜さんにピッタリだったんじゃないかと思ったりしています。

 

そういえば、3/31のラジオ番組セリーヌ・ディオンの曲をおかけしたのですが、世間一般にはおそらく”バラッディア”なイメージが先行している彼女の、実はアップチューンにだっていい曲はたくさんあるんだよなあと曲を聴いて再確認し、(日本ではミリオン達成したため有名ではありますが)「To Love You More」を選んでみた次第。たとえば、クールネスも持ち合わせた「Misled」(全米23位)や、ダイアナ・キング(Diana King)が曲提供しバックコーラスにブラウンストーン(Brownstone)を贅沢に配した「Treat Her Like A Lady」なども素晴らしいアップです。

(ちなみに「Treat Her Like A Lady」収録のアルバムの国内盤ライナーノーツには、この曲にラップでローリン・ヒル(Lauryn Hill)の参加が予定されていたと記載。ローリンが妊娠、出産の時期だったため叶わなかったようです)

Celine Dion「Misled」(from『The Colour Of My Love』(1993))

Celine Dion「Treat Her Like A Lady」(from『Let's Talk About Love』(1997))

 

特にバラードやクールな歌うたいの方(それらイメージが強い歌手)の、明るいアップ曲を探ってみるとおもしろい発見が出来るかもしれませんね。

 

 

追記

伊東真由美さんのセルフカヴァーについては、セルフカバー中心の音楽wikiのイチトセさんのツイートを参照させていただきました。この場を借りて感謝申し上げます。