イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

お尻の大きな女性が好きな男性は出世する!?

件の言葉は今週月曜、『あおもりTODAY』(RABラジオ 月-金 11:55-15:00)で月曜パーソナリティの麻生しおりさんが述べていた、彼女の持論。

昔は男が狩りに行き、留守の間は女が家を切り盛りしていた。

掃除、洗濯、料理…家事をして、しかも子供を育てながら。

そうなるとガッシリしてお尻が大きくなるの。

だから、そんな女を好きな男は出世するんだよ。

その理論(理屈?)に驚いた次第。というか、途中が抜けているような…?

 昔は男が…(中略) …お尻が大きくなるの。

 

→その分男は安心、集中して狩りができた。

 頑張る女(妻)のために自分も頑張ることが出来て狩りも成功した。

 

 だから、そんな女を好きな男は出世するんだよ。

矢印部分を補完してみたら、少し納得できた気がします。

その上で、男性リスナーから、"僕はお尻の小さな女性が好きです!"メッセージが来ようものなら、『お前は出世しない!』と断言してもいたり。あまりの極端な発想に驚きつつも、この発想や言葉の振り方の"強さ"が彼女"らしさ"というものであり、ゆえにハキハキ言う姿勢がファンの多さを物語っていると思っています。

 

 

で、思い出したのがアンソニー・ハミルトン(Anthony Hamilton)のこの曲。

Anthony Hamilton「Sista Big Bones」(from『Ain't Nobody Worryin'』(2005))

月曜のラジオを徹頭徹尾聴くことが出来なかったため、当初どういう理由でお尻が大きい女性の話が出てきたかは分かりかねますが、仮に"お尻の大きな人だっているんだよ!だからお尻の大きな人をもっと大事にしなさいよ!"というのが根本にあるならば、この曲を薦めたい…と思った次第。

タイトルにある言葉に近い"big-boned"を調べると、『周囲の肉と対照的に大規模である骨格を持っているさま』とあります。ミュージック・ビデオに登場するのはともすれば全体がふくよかな方かもですが、アンソニーはそのような女性が好みだと語っています。

“Sista Big Bones”は、俺から見て豊満な女性はすごく魅力的だっていう歌なんだ。俺は肉付きのいい女性、ヒップと太ももが豊かな女性に惹かれるのさ。教会に行く女性を見ても、みんな豊満だ。特に南部ではそうだよな。それが凄く美しいんだ。それに性格のいい女性は肉付きもいい場合が多い。やっぱり心と身体とバランスの取れたヘルシーな女性がいいね。自分に自信を持っててスピリチュアルな女性って凄く魅力的だと思う

TOWER RECORDS ONLINE - 『bounce』 272号 Anthony Hamilton インタビューより

アンソニーはこの曲を通じて、女性を讃える思いを伝えたかったのでしょう。"ボン・キュッ・ボン"のプロポーションも格好良くまたそのための絶え間ない努力も素敵です。その一方で、豊満でお尻の大きな方もまた美しいのです。

これはあくまで私見ですが、そのどちらにも『自分に自信を持って』(記事より引用) いることが通底しているのかも。ならばお尻の大きな女性やそれが好きな男性をディスることなく自信を持って、ありのままに振る舞うことが大事かもですね。そんな女性にはきっと男性が引き寄せられると思いますし、マイナス感情がなく堂々とした女性(妻)に見守られた男性は出世するんじゃないかな、と。

 

ちなみにアンソニーの妻はゴスペルシンガーのターシャ・マクミリアン・ハミルトン(Tarsha' McMillian Hamilton)。2009年のアンソニーの来日公演時にもゲストとして参加しており(吉岡正晴氏のブログに公演の模様が記載されています)、その際にターシャのアルバムからアンソニーと共演した曲を披露しています。

・Tarsha' McMillian Hamilton feat. Anthony Hamilton「Silence Kills」

 (from『The McMillian Story』(2008))

アンソニーとターシャ、2010年の記事(双子を妊娠した、との内容)における写真をみると、「Sista Big Bones」がピッタリかもと思ったり。そしてなによりこのふたり、とてもお似合いな気がします。