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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

”NGT48”誕生の背景を分析してみる

今年10月1日に新潟市内に新しい劇場がオープンすることが発表された。国内の劇場は、11年11月の福岡市・HKT48劇場以来で、5つ目となる。

(中略)

過去には札幌、仙台などが新劇場の候補地として取り沙汰されていたため、アンコールの最後、ステージ上の大型ビジョンに「新潟48」の文字が映し出されると、会場から驚きの声が上がった。

10月、新潟に「NGT48」誕生へ 国内5つ目のグループ ― スポニチ Sponichi Annex 芸能より

新しい劇場がオープンするとしてまずは札幌ではないか、とばかり考えていた自分にとって、新潟と知って”!?”というのが第一印象でした。昨年10月の県の人口はおよそ231万人、政令指定都市である新潟市の人口はおよそ80万人(いずれも都道府県市区町村|データと雑学で遊ぼう!より)。規模の面でいけば北海道/札幌市に比べると半分以下なんですよね(ちなみに宮城県/仙台市と比べても、新潟のほうがわずかに及ばず)。

それでも、新潟を選んだ理由。

AKBの運営側によると、デベロッパーから「新潟にAKBの文化を広めたい」と提案があり、昨年12月から検討を開始。「今は劇場が太平洋側にしかないので、日本海側にもつくりたい」と、新潟市の新劇場を決断したという。(同記事より)

ディベロッパー”が新潟市の街づくりの一環として呼び込んだわけです。ディベロッパーの内容はマイナビ2015に分かりやすく記載されていますが、人口規模以上に、”仕掛ける側”の存在が強かった、といえます。

 

(そういえば、自分の住む青森県で今一番賑わっているところはどこ?となると、津軽地区では五所川原市ELM、南部地区ではおいらせ町のイオンだと思いますし、そう答える人が多そう。マンションやオフィスビル…とまではいかなくとも、駅周辺等の中心市街地に重きを置きすぎた三大都市(青森・弘前・八戸)に比べて”車を使うことの利便性”を重点に考えたELMとイオンを据えるに至った側の考えが正しかったといえるでしょう。ちなみに、三大都市には大手CDチェーンのタワレコHMVがないというのも青森の特徴ですが)

 

 

”NGT48”誕生の背景にあるものはなにかについては、こちらの内容が実に興味深いです。勝手ながら紹介させていただきます。

2015-01-25 - WASTE OF POPS 80s-90s

たしかに商圏を県域に想定可能です。他方、北海道の場合、人口が新潟県の倍以上あるとしても、函館や釧路から軽く行ける距離とは言い難い気もするんですよね。そして、”女の子”という項目は全く予想してはいなかったので目から鱗です。

 

他に理由があるとするならば、新潟県は県域放送の(県全体に電波が行き届く)FM局が2つあることが大きいかもしれません。県域放送のFM局が2つあるのは北海道・東京・愛知・大阪・福岡そして新潟(県域放送 - Wikipediaより。ただし、例えば東京では埼玉のNACK 5等も県を越えて聴くことは出来ますが、あくまでWikipediaの項目に沿うならば)。そして新潟以外の5都道府県においてはJFN(JAPAN FM NETWORK)JFL(JAPAN FM LEAGUE)という2局構成になっていますが、新潟はJFN系のFM-NIIGATAと、旧JFL、現在は独立放送局のFM PORTという2局構成に。新潟だけ特殊なんですよね。

独立放送局であるためネットワークの番組をほとんど扱うことは出来ないことから自社製作番組を多く作らなければならないという制作面において、またそもそも局の運営における資金面において、大丈夫かと心配になります。特に最近、福岡県のJFL系、CROSS FMの株式売却先募集報道が出たばかりなので尚の事ですが。しかし、FM PORTについては地元の運送会社や米菓メーカーが資本構成の主体だったり、2012年4月の段階でradikoに参加(現在はradikoプレミアムで聴取可能)、またサッカーやbjリーグの試合を放送したりしていて、心配は杞憂かもしれません。

(ちなみに北海道では、県域放送のAM2局とFM1局はradikoプレミアム参加済ですが、FM NORTH WAVEは未だに参加せず。あくまで私見ですが、自分が住む地域のラジオ局の動向から、体力面の余裕とradikoプレミアム参加とは比例すると考えていて、その面においても”新潟>北海道”が成り立つのではと実感しています)

 

WASTE OF POPSさんでも語られていた”地元企業のサポート”については、FM PORTの存在そのものがその確たる証拠…と言い切るのは大袈裟かもしれませんが、地元企業が音楽文化の下支えを担っているのは間違いないわけで、さらにはradikoプレミアム経由で地元に根ざしたアイドルの番組を全国で聴き、応援出来るようになったことも、AKBグループが新潟を選んだことに少なからず関係しているのかもしれませんね。