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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

チャーリーおじさんの"おやすみなさいのKissing You"

アンクル・チャーリー(チャーリーおじさん)こと、チャーリー・ウィルソン(1/29に62歳を迎えたばかり!)が誕生日の週にリリースしたアルバム、『Forever Charlie』(→Amazon)が素晴らしかったのでご紹介。アルバムの詳細は下記に詳しく掲載されています。

 

[全曲フル試聴可] チャーリー・ウィルソンが2年ぶり新作を発売 カニエ、ファレルらは参加せず | bmr

 

カニエ・ウェストファレル・ウィリアムス、さらにはジャスティン・ティンバーレイクの不在は(特にセールス面において)大きい痛手かもしれないけど、しかし一聴すれば分かる充実っぷり、そしてまとまり。一切ダレることがありません。上記リンク先で全曲試聴可能なのでそちらを是非。

 

先行公開された「Goodnight Kisses」がともかく心地良過ぎます。3連リズム(加藤ミリヤさんなどのエントリーで触れました)が、より甘くドリーミーに歌詞の主人公と彼女をを包み込んでいきます。”金曜の夜はいつも君を連れ出したい”というフレーズからはじまる曲をおじさんが歌うのは、R&Bマナーとしては自然なことではあるけれども、それが完全に様になるというのは凄いことかも。”彼女におやすみのキスをしてもらうのが嬉しいんだよ”と言うだけではなく、それと裏腹な独りの時の寂しさをも同時に表現することはなかなか若手では出来ない芸当かも(若手なら突っ走って強がるかもしくは”絶対君を悲しませたりしないよ”とか言いそう)。年輪を重ねながらも、貫禄から来るはずであろう大仰さを一切感じさせない仕事は見事です。

 

 

それにしてもチャーリー、全編通してとにかく若い。ギャップ・バンドでの活動を含めるとキャリア40年以上なわけで、日本だともはやバラード歌い(バラーディア)になってもおかしくないくらいの年齢と経験にもかかわらず、常に攻めています。そして、決して無理しているわけではなく、むしろ余裕すら見られるのはさすが。余裕の証拠として、彼の名物たる"Ooh Wee"の真骨頂フレーズも登場していますね。

 

制作陣の中にサム・ソルターというメジャー在籍経験者の名前が出ていたのも驚きでしたが、後半3曲で組んだプロデューサーチーム、ジャム&ルイスに注目。特に「Hey Lover」「Me And You Forever」でのウワモノの流麗さは、デビュー間もないボビー・ヴァレンティノへのティム&ボブの仕事を彷彿とさせ極めて美しく、更に「Me And~」ではジャネット作品に見られた、うねりながらも目立ち過ぎず曲に華を添えるベースラインとも相俟って、こちらも夢見心地になること請け合いです。

 

 

同時購入したニーヨの新作に手が付かないくらいに、62歳のおじさま(の余裕)に手玉に取られています。