知人より、『”なりほん”のラ・セラの店がなくなるらしい。CDのセールやってる』との情報を得て先日青森市へ行ってきました。”なりほん”とは青森市に本社がある成田本店のこと。八戸市に本社がある食品スーパー、ユニバースの店舗(ラ･セラ東バイパス ショッピングセンター)にて展開している成田本店やえだ店と、併設する新品CD/DVD販売の成田本店Paxやえだ店が昨日2月15日をもって閉店となりました。
私が伺った日(2月11日)には新譜等を除くCDが80％オフに。とはいえ在庫の大多数が割引対象外だったのでほとんど買わずじまいでしたが。
取り急ぎの撮影につき雑になってしまいました(そもそも撮影自体好くはないかもしれませんが)。
そして空いたテナントに入るのが、ラ・セラの目と鼻の先にある本のよしのや東店。歩いて10分ちょっとで行ける距離にあります。この2店舗がこれまでは共存出来ていたのですが。
CDも取扱している(そして移転に伴い半額セール実施中)とのことで昨日伺ったのですが、新品CDの在庫ははっきり言って”申し訳程度”、成田本店Paxやえだ店の10分の1程度でしょうか。新品DVDも僅少。新譜の売れ残り(シングル中心)に置かれている状況は、店内の隅という置き場も相俟って力の入れなさっぷりが分かるようでした。移転に伴い新品CDの取扱を一時的に絞っているだけならばいいのですが。
本のよしのや東店のスタッフの方に、移転後もCDは販売するのですかと尋ねたところ、”扱うとは思いますが数は少なくなるかと”との回答がありました。GEOのように新譜並びに売れ筋に絞った新品CD展開をしてくれると嬉しいのですが。
成田本店やえだ店および成田本店Paxやえだ店の閉店が、成田本店サイドの自主的な判断なのかラ・セラ側の要請なのかは分かりかねます。が、本のよしのや東店が移転することによって、ラ・セラでは結果的に(取扱はある程度はあるにせよ)新品CDがほぼ追い出される形となるわけです。運営側にとって、新品CDが魅力的なコンテンツではなくなったといっても過言ではないでしょう。そういえばこの一年程度の間にはヤマダ電機テックランド青森本店からも新品CDが撤去(中古CDも販売していましたがそちらも撤去)されていて、青森市内で新品CDを購入出来る環境は減りました。以前弘前市の状況も記載したのですが、この流れはどの地域でも見られそうです。
大袈裟かもしれませんが、音楽文化そのものがなくなることはまずないでしょう。ただ、それをフィジカルの形として享受出来る環境が立て続けに減り、一方でダウンロード販売や定額ストリーミング等の環境が日本ではきちんと整っているとは言えず、音楽ファンの苛立ちは募るばかりではないでしょうか。
