イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

エフエム青森の"幸せについて私が知っている5つの方法" (最低限の改善策)

タイトルは坂本真綾さんの最新シングルから引用させていただきました。

 

”ラジオ人”のひとりとしてラジオの動向を注視しているのですが、昨秋の大改編が成功していると思しきRABラジオはともかく、ここ数年目立った変更のないエフエム青森の動向は歓迎より失望のほうが多い…という私の思いはこれまでのエントリーからして明白で、いつか県域放送局で喋りたいという思いを自ずと逸しているのではとは分かっていながらそれでも書かずにはいられないのが現状です。

 

実は同局に対しては、”潰れるんじゃないか”という最悪の状況を想定してしまっています。CMはJFN系列番組が多く営業面で不安を覚えます(余計なお世話かもしれません)が、特に気になったのは昨年の体育の日に開催予定だったリレーマラソン(概要はコチラ)。参加者が集まらず中止したとの主催者側の発表がありましたがホームページでは一切告知がありませんでした(現在は主催者もホームページから中止の案内を削除しており、証拠がない状態ですが)。尤も番組内で中止のアナウンスがあったのかもしれませんが、同局の番組審議委員会バックナンバー/2014では開催についての言及はあれど中止については議事録に記載がない状態。ということは(審議委員の方々が審議する)番組内でのアナウンスはそもそもあったのだろうかと疑問を抱いてしまいかねません。中止対応の拙策には、参加予定者や宿泊施設などの(イベントの恩恵を受ける)業者への配慮のなさを感じ、(前から何度か書いていますが)”誰のための放送局?”という思いを強くしています。また、多くの放送局が放送外収入に頼りがちな現状において、そこにも頼れなくなったことを自ら露呈してしまったかのように思います。

 

リレーマラソンは昨秋発覚した問題ですが、これまで書いてきた件を踏まえ、エフエム青森についてはタイムテーブルの刷新などの改善策を書いてきました。ただ、さすがにタイムテーブル刷新などは簡単にはいかないでしょう。特に3年前の改編で誕生した唯一の生ワイド番組、『ラジmott!』(そもそもタイムテーブル番組ブログで表記が違うことからして違和感を覚えるのですが)を終了させることは局の改編失敗を悪い意味で認めてしまうことにもなりかねません。ならばそういうところには手を出さず、今出来る範囲で、人員の動員そしてコストを抑えた上で変えられるところはないかと考え、以下に記載させていただきます。あくまで基本の基本、最低限出来る内容にとどめています。

 

 

① スタジオのガラスを透明なものに差し替えて机の位置を変える

ラジオに少なからず興味を持つ人ならスタジオを見てみたいと思う気持ちが生まれるのは自然なこと。予算や人員面で公開生放送が出来ないのなら、せめて生ワイド番組を制作、進行するスタジオのガラスをクリアなものにしましょう。大通りに面していてその見にくさは勿体無いです。そしてゲストが来ても背中しか見えない配置は、はっきり言ってリスナーに失礼です。クリアにすることは開かれた局であることを(極僅かながら)暗に訴求可能であり、番組モニター制度を活用しないならばせめてそういうアピールは必要でしょう。

 

② イントロ乗せが出来るようになる

声のこもりや滑舌のよくなさは各自の元来備わっているものであり改善を求めるのは酷というもの。ならばイントロ乗せだけでもしっかりしましょう(その極意については以前書きました)。曲をより気持ちよく”魅せる”ことは曲への印象をより高め、音源購入へ至らせる最大の武器。イントロ乗せが巧く出来るようになってリスナーの音楽(購入)回帰を招けば、CDショップが喜んで協力してくれる気になるかもしれません。ラジオDJセミナーへの参加費は10万程度かかりますが、その後の影響を考えれば出費は安いものです。

 

③ 昔のアナウンサーの声を上書きする

CMなどにおいて、辞めたアナウンサーの声をなぜいつまでも使っているのでしょう。そのアナウンサーが担当したCMのスポンサーからすれば、”いなくなったアナウンサーのをいつまでもあてがいやがって!俺たちが近い将来やめる(終わる)とでも思ってるのか!”と憤慨する可能性があります。ナレーションの上書きなどの再制作には時間がかかりますが、そこまでかかりすぎることではないはずです。

 

SNSをフル活用する

『ラジmott!』の、Twitterブログの更新頻度には雲泥の差があります。ブログは本日午前の段階で、今年になって3度のエントリーのみ。ラジオとSNSの相性の良さはリスナーのみならず発し手も分かっていることでしょうから、今後は発信源をSNSメイン(オンリー)にしていきましょう。公式ホームページは厳しい物言いですが時代遅れ感が強く、そこを経由しなくても直接SNSに誘導すれば新鮮さをアピール出来るはず。いやいやSNSは新しくないって声が出てくるでしょうが、大丈夫です。未だにSNSにすら踏み出せないままの局がすぐそばにあります。まだ差別化出来るチャンスなのです。

 

⑤ レディオジャンQのCMを打つ

『ラジmott!』内で毎週金曜日に放送される、弘前市FMアップルウェーブとの同時生放送コーナー、"レディオジャンQ"。FMアップルウェーブのほうはお題付きの告知CMが毎週OAされますがエフエム青森では聴いたことないような気がします。CMを打たなくても投票が来ると思っているのかもしれませんが、1週間前から用意しながら、先週金曜のリアクション数は2局合わせて19通というのはいかがなものでしょうか。番組終了直後にアナウンサーに15分程残ってもらい次週のお題告知CMを録音させる流れを作ればそんなに苦じゃないはず。金曜の担当DJがふたりともアナウンサーなのですから業務として義務化させてばよいのではないでしょうか。

 

  

たったこれだけです。書くのは簡単と言われるかもしれませんが、タイムテーブルの大幅改善や各所での新陳代謝という理想に比べれば遥かに簡単なことです。

それでも"お金がかかることだ"と言われるかもしれませんが、強いて言えば予算強化の必要があるのは①~③。安く見積もって30万くらいでしょうか。番組モニター制度をここ数年活用していないことで、半年で同額はプール出来ているはずです(10名を半年採用すると考えて、月5,000円×10×6ヶ月で30万円という計算)。その使わなれなくなった金額がどこにあてがわれているかは分かりませんが、もっと有益なところに費やすほうが好いことは自明。特に番組モニター制度を中止して、その代替策が意味を成さない現状ならば尚の事です。

 

"放送局が潰れるわけない!”という神話は今や昔。Kiss FM KOBERadio-iの例があるわけですから、これは真剣にお願いしたいところ。今以上に見向きされなくなったらそれこそ本当の最後だと思います。