face it

青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

民放ラジオ局がキャンペーンの前に統一しなければならなかったこと

3月3日はひな祭り、耳の日、そして耳の日にちなんで”民放ラジオの日”。そこで民放ラジオ局101局が統一キャンペーンを行うのですが、そこで感じた違和感をメモ。

 

今年の統一キャンペーンは「ラジオでいうたったー」。

ラジオが持つ「リスナーを巻き込む力」を活用し、普段思っ ているけれどなかなか言えない「世の中をよくする」メッセージを、Twitter や専用ウ ェブサイトを通じて募集し、それをラジオで(音声で)リツイートするという画期的 なキャンペーンです。

(省略)

3月3日の「民放ラジオの日」を皮切りに、全国の民放ラジオ局が広くキャンペー ンへの参加を呼びかけます。メッセージの応募方法は、Twitter で「#ラジオでいうた ったー」を付けてツイートするか、専用ウェブサイトから直接投稿することができま す。

民放ラジオ統一キャンペーン「ラジオでいうたったー」報道資料(※PDF)より

専用サイトも立ち上がり、投稿できるようになっています。

 

このキャンペーンですが、個人的に感じたことを幾つか。

 

①ネーミングセンスが格好悪い

 

Twitterと連動しているからいうたったー”ということに、親しみを持つ層と格好悪いと感じる層で分かれる気がします。極端に言えば前者は中高年層でありAM聴取層、後者は若年層でありFM聴取層。とりわけ後者に関してはこのキャンペーンが続くとその格好悪さに耐えかねず、逆にラジオ離れを起こすのではとすら思うのです。たとえばJ-WAVEから”いうたったー”って流れてくると、統一キャンペーンと分かっていながらも局のセンスを疑いかねません。

 

 

②前回のキャンペーンからブランクがあり、その対策が採られていない

 

民放ラジオ統一キャンペーンについては、ここ数年はラジオが教育現場に出張してラジオの雰囲気に触れてもらうという、”ラジオがやってくる!”というキャンペーンが行われていました。3月3日前後にその出張の模様を各局で放送していたのですが、同キャンペーンのTwitterアカウントを見ると、『2013年12月1日~12月31日まで訪問希望校募集中です!』とあり、3月3日の放送に向けてその3ヶ月前から告知が行われていました。

しかし今年はキャンペーンが”いうたったー”に変わり、告知開始も(自分が確認できた、聴いた範囲では)昨日から。となると昨年12月から一昨日まで民放ラジオ統一キャンペーンの告知がなかったわけで、今年はもうキャンペーンがないと思われたリスナーもいらしたのではないでしょうか。違うキャンペーンがスタートするかもと思われるよりもむしろ、”ラジオがやってくる!”はやらないんだ…と捉えられそうな気がします。キャンペーンが替わるならきちんと事前告知をしておかないと、キャンペーン自体の失敗と捉えられてもおかしくありません。

ましてや、民放ラジオの日と検索するとYahoo!でもGoogleでも、”ラジオがやってくる!”の公式サイトが最上位に登場するわけです。”いうたったー”キャンペーンの浸透度の低さ以前に、事前準備の非徹底っぷりが露呈しているような気がします。

 

 

③民放ラジオ局全てがTwitterアカウントを開設しているわけではないという矛盾

 

①のネーミングセンスを飲み込んだ前提での話になるのですが。”いうたったー”と聞いて、キャンペーンの概要は知らずともその語感的にTwitterを連想するリスナーが多いだろうことは容易に想像出来ます。Twitterとメディア、とりわけラジオとの親和性は以前から語られてきたことです。

しかしながら、たとえば青森県ではRABラジオが未だにTwitterを全く利用していません(局、番組双方ともアカウントは無し)。エフエム青森は番組単位でいくつかのアカウントが見受けられますが、局の唯一の平日帯の生ワイド番組である『ラジMOTT!』のTwitterアカウントでは、昨日3月3日も放送があったのですが”いうたったー”については(番組内で触れたかどうかは不明ですが)Twitterでは告知なしという状況。これでは、いうたったーがとりわけ青森県のリスナーには馴染みにくい、もしくは馴染もうとしても局側の不親切さゆえに馴染めないと言っても過言ではありません。

民放ラジオ局がTwitter、またはFacebookといったSNSを活用するか否かは各局毎にその判断が委ねられていることでしょうが、今回Twitterと連動した、またネーミング的にTwitterを想起させるキャンペーンを実施したのであれば、キャンペーンを取り仕切る日本民間放送連盟側がTwitterだけは行うように強制させる必要があったのではないでしょうか。局側にその体力がないのであればその理由等を連盟側が吸い上げ、SNSの運営が出来る体制を議論したり成功事例をフィードバックして行く必要があったでしょうが、そういったことが行われたかは疑問です。SNS連動キャンペーンが行われる際にSNS自体が未発達であれば、ラジオへの親近感を持てないどころか、局が遅れていると突き放す人が出てきてもおかしくありません。

 

 

キャンペーンは既にはじまってしまったので今後はその推移を見守っていくしかなく今更申し上げても…とは思ったのですが、センスの悪さや非徹底っぷりが凄く見えてしまったので書き記した次第です。今後のキャンペーン展開の上で参考になれば幸いです。

 

 

最後に地元局について追記。

今週のRAB(青森放送)ラジオ『GO!GO!らじ丸』にて、リスナーから”番組の日記の更新が遅い。楽しみにしているのですが”との声が紹介されていました。今朝の段階では最新回(昨日)の日記がアップされていたので一安心ですが、遅いときでは二週間以上のタイムラグがあったのは自分も確認しています。日記はアシスタントの筋野、上野両アナウンサーの担当とのことで、”私たちが頑張ります”と筋野アナウンサーが回答していましたが、原因はそれだけじゃない気がします。

青森放送については、アナウンサー日記の更新頻度の少なさも以前から疑問に思っていました。青森テレビ青森朝日放送に比べて少ないのはなぜかと思って見てみると、他局がブログ形式を採用しているのに対し、青森放送はホームページの形を続けています。おそらくこれが原因でしょう。ホームページ体裁を保つことは、ホームページの管理者を原稿が経由することを意味します。そこで管理者が不在や多忙の場合はアップに時間がかかりますし、もしくは原稿が管理者の手元で何かしらの理由で止められた場合も更新が遅くなることが容易に想像出来るんですよね。また、原稿を一旦管理者に送付しなければならない、もしくは事前にチェックされるかもしれないという義務感や不信感のようなものが生じると書き手の面倒臭さを呼び込み、心理的にも日記更新への重要度の低さを招いてしまうのではないでしょうか。その結果として、最終的にリスナーが不利益を被るわけです。

ホームページの体裁を保つことは、もしかしたら局(の上層の方々)や管理者側にメリットがあるのかもしれませんが、それが不親切さや格好悪さを呼び、長い目で見ればリスナーを離れさせることにつながりかねないということを強く考えて欲しいと思います。