イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

グラミー受賞者、イスラエル&ニュー・ブリードのアジアツアーがCD化。来日公演までの軌跡と奇跡

実は来月から再来月にかけてのCDリリースラッシュが今から恐ろしくもあるのですが(シャミール、ジョルジオ・モロダー、ケンドリック・ラマーの国内盤等、財布的な意味で。無論嬉しい悲鳴ということです)、このタイミングで下記作品のリリースがようやく決定した模様です。当初は2月発売とのアナウンスでした。

・Israel & New Breed『Covered : Alive In Asia』(5月19日発売 →Amazon(輸入盤))

 

ゴスペルアーティストでグラミー賞を獲得した経験があるイスラエル・ホートンと、彼のバンドであるニュー・ブリードによるアルバム。ゴスペルでアジア?と思った方もいらっしゃるでしょうが、実はこの作品、昨秋のアジアツアーでの音源が収録されているそう。

Covered: Alive In Asia is Israel & NewBreed's latest installment in their critically acclaimed "Alive in..." series. The album was recorded during Houghton's recent tour in Asia before packed crowds in Singapore, Philippines, Indonesia, Jakarta, Japan, Malaysia and South Korea this past October. Covered: Alive In Asia will mark Israel Houghton & NewBreed's 10th album together.

Covered: Alive In Asia - Provident Distribution | Products(商品紹介)より

アジアツアーの模様を”ライブレコーディング”として収録。上記でも触れてますが、”Alive In ~”と銘打った作品はこれが二作目で、2005年にリリースされた『Alive In South Africa』はグラミー賞を獲得している(Wikipediaより)こともあり、今作もその充実っぷりが予想されることから、今から楽しみなのです。

 

日本では、昨年10月8日に来日公演が大和市で開催されました。その時の模様が記事に。実は当初来日公演は予定されていなかったのです。

「3週間前の話だった。インスタグラム(写真を共有できるソーシャルメディア)でツアーの告知をしたところ、『アジアに来るなら日本にもぜひ来てほしい』と言われた。3週間じゃ厳しいと思ったが、様々な奇跡が起きて、今ここにいます!」と、イスラエル・ホートンはマイクパフォーマンスで語った。

イスラエル・ホートン6年ぶり来日ライブに会場総立ち 来年は武道館でステージに : 文化 : クリスチャントゥデイ(2014年10月10日付)

調べてみると、ゴスペルミュージシャンの藤波慎也さん(→公式サイト)のコメントがきっかけになった模様。藤波さんは来日公演の5ヶ月前にイスラエル・ホートンと共演し、おそらくはその経験がコメント発信につながったのかもしれませんが、元来別の場所で開催予定だった公演のキャンセルのタイミングと相俟って、そのコメントを機に急遽来日公演が開催、わずか3週間で全てを準備し満員御礼という大成功を収めるというのは並大抵のことではないですよね。本当に素晴らしいなと思います。藤波さんが発したきっかけの言葉は、コメントという名の導き、と捉えても好いのかもしれませんね。

 

藤波さんきっかけで始まった今回のプロジェクト。その来日公演に至るまでの経緯、そして当日の模様は下記ブログにて読むことが出来ます(勝手ながら紹介させていただきます)。臨場感溢れる内容です。

Israel & New Breed - Alive In Yamato の舞台裏 Tama’s ゴスペラー日記/ウェブリブログ(2014年10月11日付)

【続編】Israel & New Breed - Alive In Yamato の舞台裏 Tama’s ゴスペラー日記/ウェブリブログ(2014年10月13日付)

 

 

以前ブログに記載したことがあるのですが、自分は在京時代にゴスペルクワイアに所属していたことがあり、その経験を今一度という思いで昨年のゴールデンウイークに行われたアメリカのゴスペルアーティスト、カート・カーのワークショップに参加しました。ワークショップ後にはコンサートが行われ、カート・カー&シンガーズとワークショップクワイアが共演。カートと同じ舞台に立てたことは大きな財産になっています。そのときの興奮を覚えている者にとっては、(日本では滅多に触れることの出来ない)生のゴスペルを間近で触れた人々の歓びは言葉に出来ないくらい嬉しいものだったのだろうなあと。その興奮がパッケージ化されたCD、そして同時発売されるDVD(→Amazon ただしリージョン1のようなので注意が必要です)はぜひチェックしないと、と思っています。