イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

オマリオン、未CD化アルバムからのシングルカットがスマッシュヒット中

マーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズ「Uptown Funk」が、4月18日付の最新の全米チャートで歴代2位となる14週目の1位を記録。どこまで伸ばすかが注目されています(マーク・ロンソン、ブルーノ・マーズとの「アップタウン・ファンク」が14週目の全米1位で歴代2位に | bmrより)。

 

一方で個人的に注目したのは元B2K(という肩書は最早不要ですが)のオマリオン。最新アルバム『Sex Playlist』(なんとも直球的なタイトルですね)からシングルカットした、クリス・ブラウンとジェネイ・アイコをフィーチャーした「Post To Be」がスマッシュヒット中で、ビルボード総合ソングチャート(The Hot 100)では4月18日付で22位、同日付のR&B/ヒップホップ・ソングチャートでは9位を記録。前者は前週と変わらず、また後者は前週より1ランクダウンしているものの、実はこの曲、チャートの上ではティンバランドを客演に迎えた「Ice Box」に次ぐ、オマリオン史上二番目のヒット曲となっているのです(ランキングはWikipedia参照)。赤丸が付いていることから、今後チャートを駆け上がる可能性も十分考えられます。

 

「Post To Be」が収録されたアルバム、『Sex Playlist』は昨年12月の発売(→ iTunes Store)。MMG/Atlantic移籍第一弾となるフルアルバムですが、実はこの作品、フィジカル化されておらず配信のみのリリースなのです。米Amazonで検索しても、”Audio CD”欄に価格の表記がなく、CD化されていないということが分かります。Atlanticというメジャーレーベル発の作品がフィジカル化されていないことには驚かされます。

Wikipediaで彼のアルバムのディスコグラフィーを見ると、前作『Ollusion』が全くもって振るわなかったことから(初期二作のおよそ1/8~1/10のセールスに留まる)、移籍したとしても容易にフィジカル化はさせてあげないという契約になっている…のかどうかは分かりません。しかしながら『Sex Playlist』は配信のみで21,000枚売り上げている(それも参考データが初週のみカウントしたものらしく、実際は「Post To Be」のヒットで更に売上を伸ばしているだろうと推測出来る)ことを考慮すれば、フィジカル化することで売上を伸ばし、10万枚も夢ではないと思うのですが。その辺のところをレコード会社はどのように考えているのでしょう。

 

ちなみに日本では6年前、日本独自企画のベストアルバムがリリースされているという経緯があります。B2Kやコラボ作品も収録した他、付属のDVDには11曲のミュージックビデオも網羅していて、日本では歌手(志望)やダンサーを中心にオマリオン人気はあると思うんですが。それを見越して、日本のワーナーがフィジカル化に動いてくれたなら…と願っています。