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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

”女性シリーズ×あの歌唱法”で独自の道を極める増位山太志郎

イメージの徹底っぷりには頭が下がる、と素直に思うのです。

増位山太志郎の“女性シリーズ”3部作、「夕子のお店」「冬子のブルース」に続くシングル。魅惑の甘い歌声が、女心を響かせる一曲。

増位山太志郎「あき子慕情」│Billboard JAPAN(5月20日発売)より

 

『2013年11月場所で日本相撲協会を定年退職。同年12月4日、新曲「夕子のお店」の発表会を開催。「これからは歌一本。大相撲では大関止まりでしたが、今後は歌手で横綱を目指します」』(Wikipediaより)と決意した増位山太志郎さん。その退職後の第一弾シングル「夕子のお店」は、かつてのヒット曲「そんな夕子にほれました」の”夕子のその後”であり、『あの "夕子" が帰ってきた!!』『歌謡界に "夕子" 旋風再び!! 』というミュージックビデオ掲載文の煽り(テイチクのYouTubeアカウント参照)からして、”夕子”を冠した曲での登場は歌手として完全復活!をより強く印象付ける狙いがあったように思われます。

その後、昨年秋にリリースされたシングルが「冬子のブルース」。『"冬子" ほんとの名前は知らないが、俺が愛した二百日…』(YouTubeより)というテイチクの煽りも強烈ですが、なにより”冬子”という名前が強烈でした。あまり世間に存在しないだろう名前なのにタイトルに用いても何ら違和感ないくらい、増位山太志郎さんには”◯◯子”のイメージがあるんだなと実感。

 

そして第3弾が”あき子”。これにはやられました。冬子に続き季節を冠してもいるわけで、曲を聴く前から名曲の予感が大。というか、女性シリーズだったのですね。

 

増位山太志郎さんは現在66歳。しかしながら年齢を感じさせない甘い声は健在で、テレビで出てくるたびに耳が持って行かれます。最近、特に演歌歌手の加齢に伴う(もしくは病気からの復活後、その病状が影響してかの)声の劣化が目立っている印象があり、その中であの独特の声を保っている(ように思われる)増位山太志郎さんはそれだけでも偉いなと。ラジオ好きの間では”コサキン”でいうところの【コスケベ歌唱法】(コサキン事典21[6 ま~ん]より)としても知られている増位山太志郎さん、これからもその独特の声を武器に女性シリーズを歌い続けてほしいものです。まずは「あき子慕情」のヒット、そして紅白出場を目指してほしいと切に願います。