face it

青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

マライア・キャリー、全米ナンバーワンヒット曲集から国内盤収録が見送られた曲

マライア・キャリーソニー系エピックレコードへの移籍(復帰)第一弾としてベストアルバム『#1 To Infinity』を来月リリースします(国内盤は6月に発売予定)。

 

最近のマライアは公私共に不振が続いている印象が拭えません。昨年リリースされたオリジナルアルバムは累計セールスが11万7000枚にとどまり、メディアには生歌の酷さが露呈され(これは個人的に彼女を擁護したいところもありますが)、そしてプライベートではありますがニック・キャノンとの離婚問題が長期化。それらが絡み合った(だろう)結果、今回の移籍金は300万ドルにも満たないという状況となってしまいました(マライア・キャリーが正式にソニーに移籍 LA・リードと再タッグ | bmr(3月12日付)より)。音楽業界から、メディアから見放されつつあると思うのは大袈裟でしょうか。

 

正直言って彼女自身の傲慢さが問題の根源にあるとは思いますが、その傲慢さを許してきた周囲のイエスマンっぷりだって問題だったんじゃないかなと、個人的には考えてしまいます。来日時の彼女のわがまま(ダウンタウンが音楽番組でイジっていたことが強烈に焼き付いています)を、"外国人アーティストはそんなもんだから"と目を瞑ってきたレコード会社やメディアが彼女の傲慢さを助長させた向きも少なからずあるのでは。無論彼女自身がそこに気付かないことには再浮上はないと思うので、新天地で一から出直し、謙虚さと実力でメディアと人々を再度振り向かせてほしいものですが。

 

さて、『#1 To Infinity』はアメリカ盤、インターナショナル盤そして国内盤の三種類がリリースされます。アメリカ盤はきちんと全米ナンバーワンヒット18曲+新曲「Infinity」となっていますが、インターナショナル盤ならびに国内盤は若干の曲目変更があります。

マライア・キャリー すべての曲が全米No.1ヒットのベスト盤『#1 To Infinity』!|HMV ONLINE

国内盤は輸入盤から一ヶ月以上遅れての販売という段階でマライアを推そうという気概のなさを感じてしまうのですが、そちらには「All I Want For Christmas Is You (恋人たちのクリスマス)」が収録。ドラマ『29歳のクリスマス』(フジテレビ)の主題歌として大ヒットしており収録は納得ですが、これによって外れた曲が。

以前のベスト盤『#1's』(1998 邦題『The Ones』。以降国内盤は『#1's (The Ones)』と表記)以降に発表されたこの、ジョー&98ディグリーズを客演に迎えた「Thank God I Found You」(2000)が除外されているという事実。たしかにナンバーワンヒットの中でも日本ではさほど知られていないかもしれませんし、アメリカと日本ではヒット曲が異なるという指摘もあるでしょうが、"(新曲以外)全てナンバーワンヒット"というコンセプトなのに外していいのか、という若干の違和感を覚えました。他方、同様のコンセプトだった『#1's (The Ones)』では見送られた下記の曲が今回ようやく収録というのには安堵しましたが。

 

『#1's (The Ones)』は日本では洋楽セールスで歴代一位を記録している作品。それゆえに、またファン離れもあってか、安価な中古盤を多く見かける印象があります。シングル「Infinity」が今週iTunes Storeに登場したこともあり、また全てのオリジナルアルバムを持っているため、自分は今回『#1 To Infinity』の購入を見送りました。いや、たとえオリジナルアルバムを持っていなかったとしても、『#1 To Infinity』と大差ない価格にて、『#1's (The Ones)』およびオリジナルアルバム全てを中古盤でコンプリート出来る気がするんですよね(むしろ非シングル曲にも名曲がたくさんあるのでそちらの購入手法を薦めたいほど)。それゆえ、国内盤は二枚組にして、一枚はアメリカ盤と同内容に、もう一枚をボーナスディスク扱いで、先述したクリスマスソングやナンバーワンを逃しながらも人気の高い曲を集めて収録してもよかったのではないかと思っています。無論、当初のコンセプトから大きく外れるかもしれませんが、「Thank God I Found You」が外れた段階でコンセプトからは外れているわけで、ならばいっそ大胆に…と思った次第です。

 

ちなみに新曲「Infinity」は個人的に結構好きな曲。これを生できちんと披露出来れば彼女への心象が好くなる人は増えると思うのです。