イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

モノマネ巧者に魅了される

映画公開やCDリリース時に宣伝を兼ねて出演するのは、日本だけではなくどこの国でも自然なことのようですが、先週アルバム『Hollywood : A Story Of A Dozen Roses』(→ iTunes Store(Deluxe Edition))』をリリースしたジェイミー・フォックスがテレビ番組『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』に登場。そこで様々な歌手のモノマネをお題付きで披露(それもホスト役のジミー・ファロンとモノマネ合戦に)。その様子があまりに楽しく、宣伝を忘れて純粋に魅入っちゃいました。bmrTwitter経由で知った情報。

ジョン・レジェンドの”トイザらス”ジングル、ジェニファー・ハドソンのスパゲッティソング...さすがに女声はちょっとだけ無理があるかもですが、ジョンの低音を伸ばしたところ、そしてジェニファーのファルセットでビブラートするところはかなり似てます。というか、ファルセットがここまで無理なく続けられるところはモノマネ云々以前にかなり凄い技術だと思うのです。

 

モノマネといえば、火曜に放送された日本テレビ系の番組でmiwaさんのモノマネを披露していた西尾夕紀さんが先週末、弘前市で行われた『リンゴ追分コンクール』にゲスト出演し、歌とモノマネを披露してくださいました(自分はボランティアとして参加させていただき、ステージ袖から拝見出来ました)。地元出身ゆえMCでは訛り全開で観客を掴み、持ち歌で聴かせ、モノマネで笑わせ...という展開。ゲストコーナーは15分ほど早い開始ながら、気が付くと(持ち時間15分オーバーの)定時に完了。時間を忘れさせるくらいに魅せるステージでした。

というか西尾さん、若手演歌歌手の中では本当に歌が上手い。歌の上手さがモノマネでも活きているんじゃないかと。吉幾三さんが提供した「哀愁の宗谷岬」(2015)でのサビ終わりの歌詞、岬の”み”の字の音の力強さたるや。ご本人曰く、地声だそうです。

こういう上手い方にこそもっと『NHK歌謡コンサート』に出演してほしいと思うのですが...先週同番組について苦言を呈したばかりなので尚の事。それと、ミュージックビデオでは実際にロケしてほしいなあとも。

 

ちなみにモノマネコーナーでは、当日の客層やコンクールを踏まえて演歌歌手のモノマネを披露していましたが、とりわけ締めに持ってきた大月みやこ「白い海峡」が絶品でした。テレビ番組では正攻法なモノマネが多い彼女ですが、このモノマネは”攻めて”ます。歌声のこぶしがかかったまま合間に入るMCなど特に絶品。どうやらテレビ番組では披露していないようですが、これこそ広めるべきモノマネだと思いますね。ちなみに下記動画は大月みやこ「白い海峡」披露直後の様子。

西尾さん演じる「白い海峡」は大月みやこさんの最近の歌声を真似ている模様。というか、よくモノマネ芸人の方々がおっしゃっているのですが、ご本人の今の歌い方がモノマネする方に”寄せてきた”印象が...こんな感じに。それにしても、純粋にいい曲ですね。

 

 

西尾夕紀さん、コンクール前に出演したラジオの生放送で、常にモノマネの新ネタを用意することは学校の宿題に似ている...とおっしゃっていました。無論モノマネには才能も必要だけど、新ネタを増やすことは不断の努力によるものなんですね。モノマネ、そして歌手として活躍し、エンタテインメントを極めて欲しいと思います。