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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

畠山美由紀を知るための5曲

畠山美由紀サントリー「角ハイボール」 新CMでCMソング「ウイスキーが、お好きでしょ」を歌唱している。

角ハイCM曲新バージョン、歌唱は畠山美由紀 - 音楽ナタリー (5月25日付)より

昨日のニュースに嬉しくなりました。最近ではハナレグミ田島貴男さんが歌っていたので、(以前は石川さゆりさん(”SAYURI”名義として)や竹内まりやさんも歌っていましたが) 女性ボーカルで来るとは予想していませんでした。そしてその人選に感服。

個人的に好きな歌い手のひとりが畠山美由紀さんなのです。穏やかでありながら芯を持つ低音も好きなのですが、今回はハイボール(炭酸)の爽快感を意識してか高音での歌唱。気持ちいいですね。いつか「ウイスキーが、お好きでしょ」をカバーしたものを音源化してほしいと願ってます。

 

 

このブログではこれまでにも彼女を取り上げてきたのですが、今回のCM起用によってあらためて注目を集めるだろうことを踏まえ、畠山美由紀さんを知るための曲(入門編)を勝手ながら選んでみました。

 

 

① 「ロマンスをもう一度」(from『CHRONICLE 2001-2009』(2009) → iTunes Store)

公式動画はないのでこっそりと。Port of Notesの活動と並行して2001年よりソロ活動をスタートした彼女の、chordiary(東芝EMI)~rhythm zone(avex)時代のベストアルバムに収められた楽曲。小田急ロマンスカーのCMソングとして2003年に彼女によるバージョンが既にOAされていたのですが、ベストアルバム発売のタイミングで正式にお目見え。こういった大人の雰囲気溢れる歌声が彼女の魅力なのです。

 

② 「罌粟」(from『Wild and Gentle』(2003) → iTunes Store)

松本隆さん作詞、冨田恵一さん作曲という豪華布陣。冨田さん独特のストリングスに乗る、恋のはじまりを綴った言葉達がとても印象的な一曲。有名人がセレクトした松本隆さんの作品集『風街少年』『風街少女』にて、DJの秀島史香さんがこの曲を選んでいます(松本 隆作品コンピレーションアルバム『風街少年』『風街少女』11月21日発売 | Web Magazine OPENERSより)。未シングル曲でありながら人気は高く、後に冨田恵一さんが自身の作品集、『冨田恵一 WORKS BEST~beautiful songs to remember~』(2011)の限定盤に同曲を収録、また冨田さんのアーティスト名義である”冨田ラボ”として2006年に行ったライブにおいて、複数のゲスト歌手の中から最初に彼女を呼んで披露した楽曲でもあります。それだけ思い入れの強い楽曲ということでしょう。公式ではないのでこっそり...にはしたいのですが、あまりにも素晴らしいので貼らせていただきます。

『Tomita Lab Concert at SHIBUYA-AX 2006.3.19』というタイトルで映像化されていますので、よろしければ是非。

 

③ 「君恋し」(畠山美由紀 with ASA-CHANG&ブルーハッツ名義)

  (from 『わたしのうた』(2007) → iTunes Store)

アコースティックやストリングスとの相性も好いのですが、適度なレトロ感も漂わせているからか、ビッグバンド風味でもしっくり来るというのが不思議なところ。ASA-CHANG等と組んだ作品において、まさかフランク永井さんのバージョンで知られる作品(オリジナルは大正時代から歌われていたとか)に挑むとは。数多あるカバー集の中にあって、こういった挑戦的な姿勢に拍手を贈りたいところです。

 

④ 「Lovely」(SUGIURUMN feat. Miyuki Hatakeyama名義)

  (from SUGIURUMN's『May The House Be With You』(2013) → iTunes Store)

2004年にリリースされた『Our history is made in the night』の冒頭を飾る「star baby」があまりに良過ぎたのですが(そしてその曲は、当時秀島史香さんが担当していたJ-WAVEの生放送でよくOAされていましたね)、その組み合わせによる作品が再び登場。メロディがより低音にシフトしたことで、「star baby」とは一味違った味わいに。聴けば聴くほど染みていく感じがします。彼女、ハウスも似合うんですよね。

 

⑤ 「わが美しき故郷よ」(from『わが美しき故郷よ』(2011) → iTunes Store)

NHK歌謡コンサート』でも歌われたこの曲。彼女の故郷である宮城県気仙沼市東日本大震災により被災してしまいましたが、彼女はその『気仙沼を想い「わが美しき故郷よ」と題した詩を、雑誌、自身のブログにて発表』(Profile | 畠山美由紀より)。後にこの詩を基にした同曲および同名アルバムを、震災の年に発売しています。詳細は下記インタビューを参照してください。

[ototoy] 特集: 畠山美由紀『わが美しき故郷よ』リリース&インタビュー (2011年12月9日付)

 

 

「わが美しき故郷よ」リリース後、花は咲くプロジェクト「花は咲く」(2012)にも参加。rhythm zoneを離れてからは活動の場をインディのRambling RECORDSに移し、着実に活動しています。音楽制作においてはメジャー/インディの垣根はほぼなくなったとはいえ、宣伝の面ではまだまだ差があるように思ってはいるのですが、そのような中で彼女の活動が今回のCM起用につながったのかもしれないと思うと、まるで自分のことのように嬉しくなります。もっともっと多くの方に知っていただきたいですね。

もしCMを機に彼女を知ったという方がいらっしゃるのならば、今日紹介した5曲を軸に掘り進めていくことをお勧めします。