face it

青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

ゴスペルデュオ、メアリー・メアリーから姉エリカに続き妹ティナもソロデビュー

スティーヴィー・ワンダーのの勢いが止まりません。客演仕事主体ではあるのですが、今年に入ってからマーク・ロンソン、スヌープ・ドッグのアルバムに参加(いずれもソウルを現代風にアップデートした良盤)し、今週発売のジェイソン・デルーロのアルバムではカントリー歌手のキース・アーバンと共に「Broke」に登場。そして、発売日は前後しますが、先月21日に発売されたティナ・キャンベルのアルバムではデュエットを披露。しかも1番を歌うのがスティーヴィーというのが面白いですね。

 

・Tina Campbell『It's Personal』(→iTunes Storeにて一部視聴可能)

 →スティーヴィー・ワンダーとの「Love Love Love」も収録

 

ティナ・キャンベルの名は知らないとしても、ゴスペルデュオのメアリー・メアリーのひとりと言えば分かる方はいらっしゃるはず。2000年のデビュー以降ゴスペル界着実にキャリアとチャート実績を重ねる姉妹デュオ(であり、ボーカルグループ自体が少なくなった2000年代以降は貴重な存在なの)がメアリー・メアリー。日本で「Let Go」(2004)がラジオチャートを席巻した”KiKi”ことキエラ・シェアードを客演に迎えた「God In Me」(2008)が、ビルボードR&Bシングルチャートにて新記録を樹立(ゴスペル姉妹デュオがR&Bチャートで新記録を樹立。 | bmr(2010年2月25日付)より)するなど活躍しており、姉エリカ(・キャンベル)の夫でR&B/ゴスペルプロデューサーのウォーリン・キャンベルの手腕により、R&Bライクなゴスペル(コンテンポラリーゴスペル)を聴かせてくれます。

 

そのメアリー・メアリーから姉のエリカがまずソロデビュー。アルバム『Help』(2014)はビルボードのアルバムチャートで初登場6位を記録し、今年のグラミー賞では最優秀ゴスペルアルバム賞を受賞するなど大きな成果を上げました。ちなみに今年になって『Help 2.0』をリリースしているのですが、これは『Help』全曲に新曲を追加した(新たに買うと全曲が重複する意味での)新装盤ではなく、新曲およびリミックスが主体でそこに『Help』からの数曲を加えた作品でした。先日誤って記載したことをここにお詫び申し上げます。

 

そのエリカに続けとばかりにリリースされたのがティナのアルバムで、先述したスティーヴィー・ワンダーとの「Love Love Love」も収録されている...のですが、残念ながら今のところフィジカル発売はなく配信のみなんですよね(→iTunes Store)。ティナ、そして旦那のテディ・キャンベル(アルバム自体にも客演参加)が設立したインディレーベル、ジー・ツリー・クリエイティブからの作品とのこと(海外の記事より)なので、もしかしたら現段階でディストリビュータを探しているのではないかと思われます。ちなみにiTunes Storeにはデジタルブックレットも付いており、当初からフィジカルでの販売を見込んでいるのかもしれません。自分はアルバムを買う際はフィジカル待ちのスタンスゆえ、首を長くして待ちたいと思います。

 

 

気になるのは、『It's Personal』にウォーリン・キャンベルが参加しているかどうか、なんですよね。姉妹に不仲説が囁かれていたことがあり、不参加ならばそれが影響している?と思ってしまうのは疑り深い自分の性格ゆえでしょうか。不仲ではないもののウォーリンの力抜きでもやれば出来る...という意味でのソロデビュー(というスタンス)ならば好いのですが。

 

ビルボードチャート、最新となる6月6日付のホット・ゴスペル・ソングスチャートでは、ティナの「Destiny」が15位に初登場。一方でエリカ・キャンベルは、『Help 2.0』に(追加で)収録されたビッグ・シズ(サイズ?)との「I Luh God」が12位(最高2位)にランクイン。前者は伝統的、後者はヒップホップ的とそのタイプは全く異なりますが、音数の少なさが共通しているような。今後ティナの作品がどこまで上昇するか注目です。