イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

「Happy」×「Shake It Off」? 今年の夏ソング、JUJU「PLAYBACK」

昨日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日 毎週金曜20時)で、JUJUさんが披露した新曲「PLAYBACK」(7月8日発売)が気になったのでメモ。

一聴して、"ファレル(・ウィリアムス)の「Happy」?"と思ったのですが、SNSの反応に"むしろシェキオフじゃね?"というのがあり、その"シェキオフ"ことテイラー・スウィフト「Shake It Off」をチェックしてみると、確かにその要素も。

曲全体の雰囲気は「Happy」を踏襲しつつ、「PLAYBACK」のサビの歌い出し、♪PLAYBACK の部分は♪シェキオフ に変えても違和感ないですね。

JUJUさんは昨年リリースした「Hot Stuff」(→歌詞)の中で、(クレジットはないものの)ドナ・サマーの名曲、「Hot Stuff」(→歌詞)サビ出だしの部分である♪Lookin' for some hot stuff のフレーズを、そのメロディラインもほぼそのままに用いていることから、今回の「PLAYBACK」における"踏襲"も確信犯ではないか、と勝手ながら思っています。「Shake It Off」のような軽快感も持ち合わせつつ、よりオトナっぽい憂いや切なさを(歌詞や歌声に)内包したのが「PLAYBACK」、といったところでしょうか。

(個人的に、「PLAYBACK」は"踏襲"を理解しつつも気に入ったのですが、「Hot Stuff」はそのタイトルも含め、"踏襲"の度合いがより強いのではないかと。オリジネーターから指摘されたらどうするのだろう...と余計な心配をしています。考え過ぎのきらいはありますが)

 

ミュージックビデオでの、インスタグラムを意識した構成も今っぽいですね。ハッシュタグロビン・シック等による「Blurred Lines」(→YouTube ここにもファレルが)以降盛んになりましたが、インスタグラムをここまで強く押し出した作品は過去になかったかも。「PLAYBACK」を参考にして撮るインスタグラム利用者も増える予感がします...と思ったら、このミュージックビデオには『日本トップのインスタグラマーであるGENKING』さんが参加(JUJU新曲のビデオを公開=ソニー・ミュージック〔BW〕 (時事通信) - Yahoo!ニュース(6月26日付)より)。もしかしたらアイデアの発信源はGENKINGさんなのかもしれませんね。

 

とにかく画的にも音的にも夏らしさ全開の「PLAYBACK」、聴くとクセになって結構好みです。最近のJUJUさんの、バラード歌いというイメージを自ら打破せんとする攻めの姿勢は好いと思っています。