イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

MAXの脱退劇から思い出したこと

今週水曜に放送された『ミッツ・マングローブオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送 毎週水曜22時)に関して、V6の件については昨日書きましたが(ミッツ・マングローブのV6愛に触れるを参照)、この日ゲストに登場したのがV6同様に今年デビュー20周年を迎えるMAXの3人。ミッツさんの愛あるイジりが本当に楽しかった回でした。ポッドキャストで確認出来ますので是非ご確認ください。

そのMAX、今週リリースしたシングル「#SELFIE ~ONNA Now~」は、”「Tacata'」以降”を象徴する吹っ切れ具合。聴く度に癖になっていく自分がいます。

そして昨日行われた同曲のリリースイベントにてこんな発表が。

今年でデビュー20周年を迎えることを記念して、育児休暇中のREINAさん、2008年脱退のAKIさんも交えたフルメンバーでライブを今秋行うことをステージ上で発表した。10月10日に舞浜アンフィシアター(千葉県浦安市)で行われる。

MAX:REINA&AKIが“復帰” 20周年ライブ開催へ - MANTANWEB(まんたんウェブ)(7月24日付)より

2002年に加入したAKIさんについては、正直なところほとんど印象がなかったので調べてみると、『ライブで新メンバーとなるAkiを観客に紹介したが、一部の観客はこれに納得せず、メンバーがステージから退場する際に「美奈子」コールが起こる事態となった』などとあり(Minaの脱退~復帰 - MAX (音楽グループ) - Wikipediaより)、心中複雑ではないかと思うのですが(またその他にもいろんな話が聞こえてきたりしたのですが真偽の程は不明)、それでも一夜限りの復活を快諾したAKIさんも、またMAX側にとっても、最近のシングル同様に”吹っ切れた”のかもしれませんね。

 

 

ちなみに、今回の記事に触れて思い出したのが、アメリカの女性ボーカルグループ、アン・ヴォーグでした。AKIさんの立場に近い存在?が、ローナ(・ベネット)だと勝手ながら思っていまして。

90年代の雨後の筍の如きR&Bボーカルグループムーブメントの中にあって屈指の人気と実力を誇った4人組がアン・ヴォーグ。テリー、マキシン、シンディと共に活動していたドーン(・ロビンソン)が3枚目のアルバム『EV3』リリース前に脱退して以降セールスは落ち込んでしまいましたが、ドーンが抜けた後の2000年代初めに加入しグループを支えたのが、かつてロドニー・ジャーキンスの寵愛を受けてアルバムをリリースしたこともあるローナでした。ちなみに加入時にはマキシンも一時脱退していたので、テリー、シンディそしてローナの3名体制。アルバム『Soul Flower』を2004年にリリースしたのですが、マキシンも戻ってきた後の2008年6月のBETアワードにおいて、アリシア・キーズが主体となって行われた”90年代女性ボーカルグループトリビュート”において招聘されたアン・ヴォーグは、テリー、シンディ、マキシンそしてドーンというオリジナルメンバーで構成され、そこにローナの姿はなかったのです。多くの視聴者には嬉しい再結成だったかもしれないのですが、ドーンのカムバックのタイミングでローナは脱退というなんとも分かりやすい構図に、ローナの頑張りはなんだったのかと複雑な心境を抱いてしまいました。

ドーン再加入後のアン・ヴォーグは結果的に仲違いに終わり、2対2に分裂した上に”アン・ヴォーグ”のグループ名の使用権を巡る裁判まで行われています(分裂アン・ヴォーグ、グループ名の使用権はシンディ&テリーに | bmr(2013年4月1日付)より)。その”アン・ヴォーグ”側、シンディ&テリーは再度ローナに声を掛け、現在は『Soul Flower』リリース時と同様の3人組となっている...という次第でして。ローナの頑張りは一応は報われたということにはなったのですが、訴訟だったり敗れた側からの非難だったり(先述の記事より)となんだか暗雲立ち込める感強し...なので、まずは現メンバーでの純然たる新譜がリリースされることを願うばかり。ローナについてはソロアルバムが日本ではリリースされたもののアメリカでお蔵入りという過去があるだけに尚の事、なのです。

 

ちなみにアン・ヴォーグについて調べると、ローナが最初に加入する直前、アマンダ・コールなる女性がほんの少しの間在籍していたそうで...恥ずかしながら知りませんでした(クリスマスアルバムには参加していた模様)。もし仮にアン・ヴォーグが仲直りして今回のMAXのように”オリジナルメンバー全員でイベント開催”となったとして、アマンダは呼ばれるのだろうか...というのは余計な心配なのでしょうか。