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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

弘前ねぷたまつりで見えたマナーの問題

スタッフのひとりとして参加させて頂いているラジオ番組、『わがままWAVE It's Cool!』(エフエムアップルウェーブ 毎週日曜17時)。昨日放送分で担当DJとコーナーMCによってかわされた、弘前ねぷたまつりの後日談およびとある問題点が非常に興味深いものだったのでご紹介。祭りに関わる多くの方の共通認識として抱いていただきたいと思い、振り返らせていただきます。

 

 

昨年、残念ながら祭り関係者が不慮の事故で亡くなってしまったことで、十分な安全対策を施し”安全元年”を掲げて行われた弘前ねぷたまつりは、事故もなく無事に終了しました(  弘前ねぷた“安全元年”無事閉幕 by 陸奥新報(8月8日付)参照)。番組内のコーナーMC、大中さんは東地区町会連合会ねぷたの一員として今回の祭りを振り返り、”安全元年”について高く評価していました。

しかしながら、”安全元年”は主に運行する側が細心の注意を払った結果であり、ごくごく一部ではあると前置きしながらも、観る側のマナーに疑問を呈していました。特に、座る位置の危なさ、そして場所取りについて。

座る位置については、運行コースにまではみ出して椅子を置いていたということもあったそうで、さすがにそれは酷いと思ったのですが、自分も似た状態を目撃したことを思い出しました。駅前コース運行日に、以下の場所に堂々と陣取っていた人がいたということ。それも複数で。

信号のある五叉路の、鋭角な曲がり角の車道スレスレのところに陣取っていた人がいたため、たとえば交差点を西南から西へと曲がろうとする車が、左折するのに非常に苦慮していました。しかも運行時間の4時間ほども前のこと。命を落としたいのか!とその危なっかしさに唖然としたものです。

 

そしてもう一つ、これは自分も昨年DJとして伝えたのですが、場所取りの問題。朝から歩道にガムテープを使って場所取りを行う行為は、禁止されてはいないといえあまり好ましくない光景でした。そしてとりわけ、紙タイプのガムテープを使った場所取りの”後味の悪さ”には辟易しました。

ねぷたまつりの観覧の際に歩道上へ場所取りをする場合は、「紙のガムテープ」を貼り付けることはご遠慮下さい。紙のガムテープは粘着部分が取りづらくて非常に剥がしにくく、後が残ります。完成前にガムテープの後がべったりでお披露目…というのは避けたいので、万が一場所取りをするならば「布テープ又は養生用のガムテープ」でお願いします。

あとは、点字ブロックも覆わないようにお願いします。

弘前ねぷたまつり/場所取りについて(お願い) 中土手町振興組合スタッフ・ブログ(2010年7月30日付)より

清掃の大変さ、店の前が汚れることでその店自体のイメージが下がりかねないことも踏まえるとこれは是非ともお願いしたいところです。ちなみに弘前ねぷたまつりのボランティアの方が一日三回(朝、昼および夕方前頃)、場所取りのテープを剥がしているそうですが、正直なところイタチごっこだそうです。

 

 

これら座る位置、そして場所取りを厳しく取り締まるようにしたならば、ともすれば観客の反発を招き、観光客離れも出てくるかもしれません。しかし、昨日のラジオにおける結論は、それらマナーの悪さは観光客よりも地元住民に多いかもしれない、ということ。ならばやはりマナーの厳罰化とまではいかなくともきちんとしたルールを敷きマナーの向上を図ることが必要でしょう。なぜそうすべきかという理由を理解し、地元住民に意識が浸透すれば、たとえば”祭りのあと”で散見されるゴミのポイ捨てについても、自ずと拾い集めるという意識につながるかもしれません。ルールをただ課すのではなくなぜ必要になったかを自ずと考えさせるようにすることで、祭り時期に限らず常時きれいな街づくりにつながっていくかもしれませんし、同様のマナー違反に頭を悩ます自治体にとってのモデルケースになれば、多くの街に弘前が浸透し観光客等の誘致にもつながるかもしれませんね。

 

 

”安全元年”と銘打った厳格化は運行側の意識向上につながりました。しかしながら、観る側の意識の高さもあってはじめて本当の安全がやってくるものと考えます。少しでも多くの方が意識して行動していただきたいと思います。