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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

洋楽レンタルが1年未満の解禁措置を中止した模様

ブログエントリーで取り上げた後、時流が変わることがあります。紹介した曲が収録されるアルバムの発売延期が主ではあるのですが、ちょっと大きな動きがあったので記載。どうやら、【ユニバーサル発の洋楽国内盤のレンタル開始が発売1年後に”戻った”】ようなのです。

以前記載した内容は下記に。

洋楽レンタルが1年未満で”解禁”されはじめた(2012年12月17日付)

 (他にもエントリー有り。洋楽, レンタル, 1年 の検索結果をご参照ください。)

 

最近の洋楽国内盤のレンタルコーナーが大きく代わり映えしないなと思っていたこと、昨年のビルボード・ジャパンの年間シングルチャート(Hot 100)で洋楽最高となる6位を獲得した「I Really Like You」が収録されたカーリー・レイ・ジェプセンのアルバム、『Emotion』が昨年6月24日発売にもかかわらずレンタル開始のアナウンスが未だないこと…などが気になり、ならば昨年初めにリリースされた国内盤はどうなのかと思い確認すると。

・ニーヨ『Non-Fiction』

 …国内盤発売 :2015年1月28日(ユニバーサルより)

  レンタル解禁:2016年1月27日(TSUTAYAより)

・マドンナ『Rebel Heart』

 …国内盤発売 :2015年3月10日(ユニバーサルより)

  レンタル解禁:2016年3月中旬(TSUTAYAより)

たった2例ではあるのですが、いずれもレンタル解禁までに一年を要しているのです。特に後者においては、シングル「Living For Love」がJ-WAVE TOKIO HOT 100昨年の年間チャートで8位にランクインしており、ここ数年の流れからすれば早めの解禁に至ってもおかしくなかったはず。先述したカーリー・レイ・ジェプセン(こちらは「I Really Like You」がJ-WAVE年間チャートを制覇)、さらには全世界で売れているジャスティン・ビーバー『Purpose』(昨年11月発売)も、たとえばテイラー・スウィフト『1989』に倣っておよそ2ヶ月後に解禁するものと予想していました。

 

以前、洋楽レンタルが1年未満で”解禁”されはじめたにおいて、海外のユニバーサルが、禁止もそして解禁においても強い権限を握っていると記載しました。一年未満の解禁をこの二、三年実施したところ、思った以上にセールスが減少したため、再度1年間禁止の措置を採ったのではないかと。とりわけ、先述した(2ヶ月ちょっとで解禁された)テイラー・スウィフト『1989』は一昨年秋のリリースながら昨年の米ビルボード年間アルバムチャートを制するほどのモンスター作品でしたが、一方で日本のセールスチャートでは年間30位にとどまり、”テラスハウス”等で知名度高いにもかかわらず伸び悩んだのはレンタル解禁のせいだと考えたのでは…というのが私見です。その他、ソニーワーナーといった他の洋楽国内盤が一年未満で解禁されないまま足並みが揃わなかったのですが、それらレコード会社から前倒しは困るとのクレームが来たことも想像してしまいます。

 

 

いずれにせよ、(サンプル数は少ないものの)今回の調査で解禁までの期間が大きく後退したことはほぼ間違いないでしょう。非常に残念なことではあるのですが、ならばストリーミング等のサービスを充実させる(カタログをきちんと揃える)ことをお願いしたいところです。また、解禁までの期間を遅らせることで本当に洋楽国内盤の売上が上昇するのかは不明であるゆえ、一年未満の解禁を中止した後も売上が変わらないかもしくは減少したのであれば、今度は他社と足並み揃えて前倒し解禁に至ってほしい、と強く思います。きちんと検証していただきたいものです。