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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

懐かしの洋楽を紹介する番組が消えていくことへの懸念

NHKの春改編の内容が判明しました。

NHKの平成28年度番組編成計画が発表され、4月以降にスタートする新番組が明らかになった。

NHKで新番組「うたコン」ほか開始、「MUSIC JAPAN」は3月で終了 - 音楽ナタリー(1月20日付)より

音楽ナタリーではテレビ番組中心に取り上げていますが、『NHK歌謡コンサート』が終了するのは意外でした。ただ、後継番組は『演歌歌手や歌謡曲歌手を中心としたこれまでの出演者から幅を広げ、J-POPアーティストも含めた幅広いジャンルの出演者が生放送で豪華共演を繰り広げる』(記事より)とのこと…自分が過去のエントリーで懸念していた方向になっていくようで、正直なところ心配しています。

しかしながら、それ以上に衝撃だったのがNHK-FM『ミュージックプラザ』(月-木曜 16時)がこの春をもって終了、という事実。高校~大学生向けの音楽番組ゆうがたパラダイス』に替わるということですが(タイトルに脱力感を覚えますが…)、それにより『ミュージックプラザ』、特に木曜担当の矢口清治さんの回がなくなることが本当に痛いなと思うのです。

NHK INFORMATION「放送番組編成計画」

ミュージックプラザ - NHK

 

木曜は"洋楽HIT GRAFFITI"と銘打ち、古き良き洋楽を提供。ひとつのテーマに沿った特集と、マニアックなものも多いリクエストに応えるコーナーによる番組。最近ではアラン・トゥーサンの訃報に伴う特集を設けたり、今後もデヴィッド・ボウイの訃報に伴う特集を、火曜日のルーシー・ケントさん担当回と二回に分けて行う等、柔軟にそして丁寧に対応しています。曲の詳細な解説(全米何位獲得、等)やフルでのOAにこだわる姿勢、そしてなにより矢口さんの穏やかな口調が気に入っていただけに、実に残念です。こういう昔の洋楽を伝える番組の終焉は、ピーター・バラカンさんの懸念が如実に表れたものと考え、非常に危惧しています。

たとえば僕が好きな洋楽。しかも一昔前の洋楽だったり、本当にでも普遍的な良さを持った音楽っていうのはたくさんあって。いまの日本のラジオでかかってないんですよ。だから本当に音楽文化がどんどん衰退していく。もう、危機的な状況だと思っていて。

ピーター・バラカンと高橋芳朗 ラジオの現在と未来を語る - miyearnZZ Labo(12月18日付)より

 

『ゆうがたパラダイス』は16時40分からの放送であり、それまでの40分間は『音楽遊覧飛行』の再放送なのです(別表 放送番組時刻表・前期(PDFにつき注意)より)。NHKでは再放送を設けることが自然であり、それがあることで観(聴き)逃しが減るというメリットはあるのですがそれでも、その時間を再放送にせず、せめて昔の音楽を流すことは出来ないでしょうか。若年層を対象にした新番組では最近の曲を流すようなので、『ミュージックプラザ』木曜および月曜(つのだ☆ひろさん担当の昭和歌謡)分をそこに用意しても…と思うのです。それこそ最近の洋楽でサンプリング使用されたり邦楽の源流になっているわけですから。