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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

Saoriiiii名義でのCDリリース、そしてあらためて日本芸能界の問題を憂う

5日前の記事になりますが、弊ブログできちんと取り上げないといけないと思い、紹介させていただきます。

 

きちんと『かつてSaori@destinyの名で』と記載されていることにも安堵。というのも、彼女の活動休止と”Saoriiiiiの名で再開”についてここで取り上げていたため。

復活後間もなくリリースされた「浮世ディスコ」や「plan」等の楽曲(いずれもSaoriiiii | Free Listening on SoundCloudで聴取可能)はアルバム未収録ゆえ疑問に思っていたのですが、リリースされるアルバム『NOSTALGY』は2枚目のアルバムという位置付けであり、先述した楽曲は”ライブ会場限定”となるファーストミニアルバム『Thanks』に収録されています(昨年末発売開始。なお「浮世ディスコ」はリミックス版が収録)。おそらく音楽ナタリーでは、セカンドアルバムが”初の全国流通盤”ということで今回記事にしたのかもしれません。物理的にライブに行くのが難しい身としては、いずれ『Thanks』も手に入りやすい環境になってくれることを願うばかりです。

 

 

こうして、Saoriiiii名義で再び軌道に乗り始めたのは嬉しい限り、なのです。というのも、以前のエントリーで自分の中に”しこり”があったゆえ。あらためてその時の文章に触れたのですが、とりわけ今月起きた芸能界の”事件”とそれに関するマスメディアの論調を見ると、規模の大小に関係なく芸能界という世界が悪い意味で変わっていないし、もっと穿った見方をするならば、変わる気はないのではとすら思ってしまいます。

先述の"元Saori@destiny"ことSaoriiiiiへの追い風と、消えない"しこり"より再掲。

事務所の移籍ってそんなに問題なのでしょうか。所属タレントの契約違反なら別ですが、契約満了や上層部からの一方的な契約打ち切りという場合、移籍してもしばらく活動を制限されるということが大物歌手であれども散見されます。それはあたかも、"そもそも移籍すること自体が間違いである"かのよう。"旧事務所の圧力"があるのかは分かりかねますが、それにまるで屈するような形で"使用を控えるメディア"、そして仮に良好的な移籍だったとしても事務所移籍を否定的にしか捉えず、むしろトラブルの発生を嬉々として扱い(持ち上げ)、"「干された」等と平気で言う市井"の存在…それら三者の親密な結びつきがあるからこそ、音楽業界をはじめとする芸能界が旧態依然のままになっているのではないかと。おとなしくしているほうが得策であり生き残っていけるだろうことはどの業界でも言えることかもしれませんが、移籍前のスキルを活かせないという事実は、たとえば【Saoriiiii】に当てはめるならば、新曲や良曲が増えたとしてもファンから"しこり"が完全に消えるには至れないんじゃないかと思うのです。今は復帰した安堵感のほうが強いとして、そのうちその"しこり"が大きくなってくるかもしれず、心底もったいないなあと。 

今月の大規模な”事件”後のマスメディアの論調は、”解散回避出来て良かった”の大合唱、且つ”秋以降試練が待っている”という見解がほとんどでした。おそらくは秋以降に”ペナルティとして干される”ということを示唆しているのでしょうが、そこには様々な圧力に屈しないといけないというマスメディアの保身が如実に表れているかのよう。そもそも”干す”のは(圧力に従い起用を急激に控える)マスメディアゆえ、その干す側のマスメディアが”干される”と言うのは矛盾なのです。やましいことを隠すための言い訳に聞こえてしまうのは自分だけでしょうか。

 

この先何度もこういう事件が登場するのではと考えると悲しくなります。これ以上の犠牲者が出ないことを願いますし、何よりもそのために素晴らしい音楽がその存在すらなかったことにされる(歌えなくなる等)というのは、あまりにもむごい仕打ちだと思います。