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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

新生火曜らじ丸の選曲に惚れる

地元放送局の春改編後の状況をチェックし後日私見をまとめようと思っているのですが、週の前半がリニューアルされた『GO!GO!らじ丸』(RABラジオ 月-金曜11時55分)の新火曜コンビ、青山良平&田村啓美両氏のパワーがあまりにも凄まじく、4時間5分の長丁場が本当にあっという間でした。当日は乃木坂46から3名の方がゲストにいらしていて、自分たちのことをなかなか紹介しない青山さんに対して”自己紹介していいですか?”と切り出した時にはさすがに青山さん喋りすぎ!と思ったのですが、両氏の丁丁発止の会話が続きつつもあまりに身内トークになりすぎることなく、リスナーやドライバーへの気遣いもきちんとしていて、初回から本当によく出来ているなあと実感。これは火曜らじ丸がとりわけ楽しみになりました。

 

さて、らじ丸14時台、ニジマルのコーナーでは曜日毎に様々な企画が用意され、火曜は【あの頃あの歌まだ青春!】と銘打たれています。『厳選した「いい唄っこ」をお届けします』と番組ホームページにあるのですが、そこで嫌な予感が。特に年配の方(パーソナリティー/DJにかぎらず市井の人々も)に、最近のヒット曲をチェックしようともしないで”今の曲はダメだ!昔の曲のほうがいい!”という決め付けが多く見られ、その度に気分を害してしまうのです。特に音楽を紹介する側がその狭く穿ったスタンスでは、たとえその人が紹介する昔の曲がどんなに素晴らしくとも、その人の姿勢が信用出来ないゆえ曲に対しても素直に良さを認められないという余計なフィルターがかかってしまいます。

【あの頃あの歌まだ青春!】というコーナー名、そして失礼ながら青山さんの還暦を過ぎた年齢を踏まえれば、その嫌な予感を抱くのはあまりに自然なことでした。しかしながら新コンビの初回一発目にかかった曲を聴いてそれが杞憂であったと実感、同時に穿っているのは自分だと反省しました。流れてきたのは平成、それも2000年代のヒット曲なのです。

・Santana feat. Michelle Branch「The Game Of Love」(2002 全米最高5位)

この曲は個人的にも大好きすぎるあまり、以前ここで記載しました。

サンタナ自身はもうすぐデビュー50周年を迎える大ベテランですが、1999年、マッチボックス・トゥエンティのロブ・トーマスをヴォーカルに迎えた「Smooth」が大ヒット(1999年は年間19位、翌2000年には年間2位を記録)。アルバム『Supernatural』(1999)はセールス面で1千万枚を突破、そして2000年にはグラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞しており内容的にも大成功を収めたのですが、このアルバムには先述したロブの他にもローリン・ヒルやシーロー・グリーン、イーグル・アイ・チェリーなど(当時の)若手を迎えており、若手と積極的に交わることで生まれる素晴らしい化学反応が多々見られるのです。その『Supernatural』の流れをくんだ次作、『Shaman』(2002)からの先行シングルがミシェル・ブランチを迎えた「The Game Of Love」という次第。前年にマドンナのレーベル、マーヴェリックからメジャーデビューしたミシェルを先行曲に据えるという姿勢自体、非常に攻めていますね。

 

新コンビでの火曜らじ丸の一曲目には、サンタナの攻め方と同じ姿勢が垣間見られるようです。古き良き時代にこだわりすぎる悪い意味での保守性ではなく、同じサンタナの曲でも新しめの若手と交わった曲を用いる…時代に関係なく良い曲、良い歌い手を伝えんとする心意気に惚れました。心委ねて番組を聴き込もうと思います。