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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

宇多丸さんの思いに励まされる

昨日放送された『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』(通称『タマフルTBSラジオ 毎週土曜22時)。番組第一声で”地震!馬鹿っぽい放送出来なくなるから(もう来ないで)!”と、私たちの心情を代弁してくれた宇多丸さん。平成28年熊本地震に関する情報を入れつつ通常放送を心掛け、被災された方そして被災地の状況を見聞きして心を傷めた多くのリスナーが番組を聴いて心を柔らかくすることが出来たのではと思います。東日本大震災の翌日の放送でも実感しましたが、またも宇多丸さんに励まされました。

 

昨日の番組、一曲目に流れたのは当日のDJゲストとして呼ばれていたDJ HAZIMEさん名義のこの曲。

DJ HAZIME feat. RHYMESTER, PUSHIM「そして誰もが歌い出す」

東日本大震災直前に発売されたRHYMESTERのアルバム、『POP LIFE』の2曲目(実質的な冒頭曲)に収録された「そしてまた歌い出す」は、東日本大震災直後の『タマフル』で一曲目にOAされ、曲の持つ力強さに勇気付けられました。その「そしてまた歌い出す」がベースとなったこの曲もまた、私たちに勇気をくれるものでした。特に2番の宇多丸さんのリリックに(歌詞は下記サイトをご参照ください)。

地震直後から、今回も日本には自粛のムードが蔓延ってきているように思います。東日本大震災でもそうでしたが、とりわけ誰かを寄って集って叩くという陰湿な虐めがネットを中心に横行し、ならばおとなしく”いい子”でいたほうがマシと考えて自粛を選び、その結果鬱屈した気分を増幅させていく、そしてもしかしたらその鬱屈した気分が別の誰かを叩くという悪循環になるかもしれない…という現在の空気感においてはなおさらです。なにより自分がそうなるところでした。が、宇多丸さんのリリックはそんな現状を端的に捉えた上で、歌うこと、前を向くことの意義を説いてくれます。

 

自粛せよという声は少なからずあるかもしれませんし、それはもしかしたら間違ってはいないかもしれません。仮に問題行動や言動があれば自粛(というより反省)すべきですが、そうでない場合、対象がメディアならば見聞きするのを止めるなどして、自粛を訴える自らが遮断すればよいのではないかと思うのです。遮断するしないの選択肢は自らにあるわけで、尖った大声で自粛しないのは許さんと社会を強く牽制する前に、自己抑制や自己管理が出来るはず。なにより、尖った大声はエネルギーの要ることであり、そのエネルギーを今まさに困っている人や(将来自らの身に降りかかる可能性を考慮して)将来の自分に充てるほうが何倍も得策だと考えます。それが出来れば、より速いスピードで平穏な生活に戻すことが出来るのではないかと思いますし、なによりも生きやすい社会になるでしょう。

 

 

自分は人一倍心が外的要因に揺れ動きやすくまた悪い方向に敏感になってしまう癖があるため、昨日は予定していた親友と会うことを迷ったのですが、SNSで過度な自粛こそ謹むべきという何人もの助言を支えに、出かけてきました。訪れた田沢湖の、あまりにも素晴らしい景色に心が洗われ、気持ちが柔らかくなったように思います。そうなることで自分自身に余裕が出来、誰かを思いやることが出来るようになるわけで、やはり自粛ではなく心を柔らかく保つことこそ大事なんだと実感します。

https://www.instagram.com/p/BEQ31SXPkL2/

前からの約束で、親友と田沢湖に。素晴らしい景色でした。この凪のように、九州の方々が早く平穏な生活に戻ることを願うばかりです。

 

今日担当するラジオ番組でも、通常放送を心掛けていきます。