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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

最近の浜崎あゆみの攻めの姿勢の素晴らしさ

● 追記 (5月27日 8時24分)

昨日のエントリーに関するコメントにおいて、看過出来ない発言が相次いで発生しました。その事態を憂慮し、コメントは一時的にはてなユーザー限定とさせていただきます。

こちらの書き方に問題があればこちらから訂正、謝罪する必要がありますが、人格否定や法的問題と思われてもおかしくない発言にまで応対するつもりはありません。

 

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最近の浜崎あゆみさん、実に攻めているなと唸らされます。

 

6月29日に発売されるアルバム『M(A)DE IN JAPAN』が、来月リリースされるのに先駆け定額制音楽配信サービスAWAで1ヶ月半も前に先行配信され、その再生回数が100万を突破したと報じられています。

浜崎あゆみ 『M(A)DE IN JAPAN』僅か5日間でミリオン再生を突破! | Daily News | Billboard JAPAN(5月26日付)

ミリオン達成は、5月11日からの配信開始から5日間での記録。この数値が他の歌手に比べて多いか少ないかは判りかねますし、またAWAの記録が達成から10日も経たないと報じられないのかという疑問はありますが、しかしながら、”ストリーミングにおけるアルバム先行配信”というのはほとんど聞いたことがありません。

浜崎あゆみ新アルバム『M(A)DE IN JAPAN』先行配信開始&サイン入りグッズプレゼント | Daily News | Billboard JAPAN(5月11日付)

記事には『日本人アーティストとしては初の試み』とあります。清春さんが今年3月にリリースしたアルバム『SOLOIST』に先駆け1週間限定で”ラフミックス音源10曲の先行ストリーミング”を行ったことはあるものの、アルバム本来の音を(圧縮音源ではありますが)そのまま届けるというのは前例がないように思います。

 

浜崎さんについては、アルバムタイトルを冠した現在開催中の全国ツアー開始前にアルバムをCDやダウンロードの形で届けることが出来ずストリーミングで…という穿った見方を持つ人もいるかもしれません。が、彼女の面白いところは、そのツアーにおいて撮影を解禁したところにもあります。

5月14日から7月18日まで、全国9カ所17公演で12万人を動員する全国アリーナツアー「ayumi hamasaki ARENA TOUR 2016 A ~MADE IN JAPAN~」の期間中、来場者はライブ中のオープニングから3曲目まで、自身のスマートフォンや携帯電話での撮影が可能となる。(※動画撮影は全面禁止)

来場者が撮影した写真は、ハッシュタグ#ayu_mijをつけてTwitter投稿することで、ツアー特設サイトで観客が撮影した写真がアップされるサービスとなっている。また、特設サイト内では、あゆが各地のファンと一緒に撮った集合写真を今後随時アップ、さらにツアー開催までの軌跡を追った特別メイキング・ムービーの閲覧ができ、ツアー期間限定のブログも開設されている。

浜崎あゆみ、観客によるライブ写真撮影解禁&全国ツアー特設サイトをオープン | Musicman-NET(5月13日付)より

海外でのライヴにおける観客のスマートフォンでの撮影の凄さに圧倒されつつ、それがなぜ日本では出来ないのかと不満を抱く方は多いことでしょう。個人的には著作権や肖像権という概念をネット時代において広く市井に教育・浸透させ、なぜ撮影が禁止なのかを周知徹底させる必要があったと思いますし(ネットリテラシー教育自体ほとんどなされていない気がします)、ネット時代における法律の柔軟な変革も要ると思うのですが...それはさておき、今回の撮影解禁の試みはライヴに参加した方の楽しみを増幅させ、同時にハッシュタグを用いてSNSへ共有することでライヴ未参加の方の心も動かせるという意味で、大きな効果があるものと考えます。

 

(ちなみに撮影禁止については、先日の【人間交差点フェス】でも痛感したのですが、結構な人数がマナー違反を犯していたのが傍で観ていて実に残念でした。撮影禁止の旨はライヴ開始前にプラカードでアナウンスされているくらいなので徹底出来ていないと言われればそれまでですが。とはいえ、以前地元青森の【RABまつり】のステージ横に大きく”撮影禁止!”なる文言を見かけた時には萎えてしまったのも事実(ですし、撮影を平然と行う観客の多さにも辟易。まったく効果なかったように思います)ですから、主催者側にとっては頭を抱える問題だと思います。それゆえ個人的にはネットリテラシー教育の必要を書いた次第です。)

 

 

浜崎あゆみさんについては、最近のオリジナルアルバム2作品(『Colours』『A ONE』)がアルバムセールスチャートを制することが出来ず、『ミュージックステーション』に長期間出演しなかったことや、歌い方の変化(声の変容)もあってか、アンチにとっての叩く材料となってしまっているという印象があります。しかしながら、たとえば最近の彼女の音楽観と合致した宇多田ヒカルさんのカバー「Movin' on without you」の素晴らしさについては弊ブログで何度か書いていますし、今回取り上げたストリーミング先行配信や撮影解禁という点は素直に評価して好いはずです。

 

『A ONE』収録曲の「WARNING」を紹介した際に、同曲を『J-Popの”しがらみ”から解放された』と記したのですが、彼女のここ最近の動きは、曲のみならず日本が抱える”古きそして悪しき”しがらみからの脱却と新しいサービスの周知をしなやかに成し遂げているように思います。