イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

Seihoの「Plastic」な音がダンスシーンを変えんとしている

チャートひとつかみ。

 

『J-WAVE TOKIO HOT 100』(J-WAVE 毎週日曜13時)、昨日6月5日付最新チャートで100位初登場を果たしたのがSeiho「Plastic」。昨年メジャーデビューし、弊ブログでも取り上げたSugar's Campaignの一員で(Sugar's…については2015年邦楽界はビクターに注目 その二 Sugar's Campaign (と個人的な話)(2015年1月20日付)を参照)、先月にアルバム『Collapse』をリリース。「Plastic」はそのアルバムに収録されています。

Sugar's…とは異なり全体的に硬派な音ですが、水滴の音など所々に散りばめられる音が和みをもたらすという不思議な作品。中毒性が高く、これを書いてる最中ずっと聴いています。ちなみに上記動画は"BEL AIR Sounds"アカウントからの発信で、2014年8月の時点で既に発表されていた模様。アルバムはApple Musicでも聴取可能ですので、聴いて気に入ったら購入をお勧めします。

アルバム収録曲、「The Vase」のミュージックビデオはこちら。

 

さて、「Plastic」の硬派な音を聴いて合点がいったことが。

以前、三浦大知さんのシングル「Cry & Fight」を取り上げたことがあります(三浦大知の『Mステ』出演を祝う(5月7日付)参照)。これまでは非シングル曲でありアルバムからのリードトラック(たとえば「Black Hole」や「Can You See Our Flag Wavin' In The Sky?」等)で主にみられていた、"いわゆるJ-Popにはない攻めの姿勢"がこのシングルで強く表したことに嬉しくなり、三浦さん側の姿勢の変化を知りたいと思っていたのですが、この「Cry & Fight」にはプロデューサーのUTAさんに加え、Seihoさんが参加していると知って激しく納得した次第。なるほど、硬派な音の源流はここなんですね。

Seihoさんと三浦大知さんによる対談が下記に掲載されています。今の音楽シーンへの"提言"、J-Popやダンスシーンに風穴を開けんとする二人の姿勢が垣間見えます。

このコラボレーションにまた期待したくなりますね。あまりの素晴らしさゆえに『ミュージックステーション』が事務所の壁を破って(と個人的には考えていますが)出演依頼したくらいですから、素晴らしい音は音楽界のみならず芸能界にまでも新しい風を吹き込み、古い慣例を壊すことを期待して止みません。

 

 

※追記 (2016年6月9日)

「Cry & Fight」について、プロデューサーとしてUTAさんが関わっていることを記載し忘れておりました。訂正してお詫びいたします。ご指摘くださった方に感謝申し上げます。