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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

【極私的選曲】三浦大知を知るきっかけの7曲

今更ではありますが、5月15日に開催された【人間交差点フェス】の話。

自分が観たアクトは、SEX山口→Creepy Nuts→三浦大知(以降体力消耗につきしばし休憩)→さかいゆうサイプレス上野とロベルト吉野RHYMESTER(以上敬称略)の順で、次のステージのため陣取る最中に隣のステージのRIP SLYME・leccaおよびゴスペラーズの音をチェック出来ました。フィリーソウルや往年のソウルミュージックマナーを再現していたゴスペラーズのライブを真正面から観たかった!という悔いは残っています(が、直後に隣のステージでRHYMESTERがライブを行うことになっており、既に陣取る人が多かったので泣く泣く断念)。

RHYMESTERさかいゆうさんもよかったのですが、昨年一、二度観賞したこともあったので(無論何度観ても素晴らしいのですが)、個人的ベストアクトはその衝撃度の高さの点で三浦大知さんだと断言します。ステージの9日前に出演した『ミュージックステーション』(テレビ朝日系 毎週金曜20時 以下『Mステ』と表記)の衝撃を再現するどころか、一挙手一投足全てが予想を余裕で超えてきたとしか言いようがなく、静と動のコントラスト、激しいダンスに対してぶれない歌声、バラードでの温もり溢れる表現、そして人柄の良さがにじみ出たMC...間違いなく今後、コンサートチケットがプラチナ化していくものと実感。一瞬の"静"での観客の鎮まり方は半端無く、それだけ観客が三浦大知さんのステージに集中していたことが解りますし、全てが終了した直後の、感嘆のため息とざわめきは彼の衝撃度の高さを物語っているようでした。

 

弊ブログでは以前、『Mステ』での衝撃およびフェス後にOAされた三浦さん出演のドラマ『トットてれび』(NHK総合 毎週土曜20時15分)について記載しました。後者についてはフェスについても軽く言及しています。

 

 

さて、『Mステ』で、人間交差点フェスで、もしくは動画で...彼の評判が口コミで一気に高まってきているのを感じています。『Mステ』で披露した「Cry & Fight」は日本のビルボードシングルチャートにおいて、発売から1ヶ月半経過してもなお5月23日付はで43位につけており、『Mステ』効果が伺えました。彼の名が少しずつ浸透してきている証拠といえるでしょう。

そこで、このタイミングで彼を知った、もしくは凄さに触れた方々に、今回は彼をより深く知るための導入部たる7曲と題してお送りしようと思います。あくまで自分が提案する7曲ですのでファンの方にとっては物足りないかもしれませんが、ラジオ音楽特集みたいな形で(一時間番組におけるメインコーナー、およそ30分の特集という体で)やってみようと思います。

 

 

① 「Cry & Fight」(2016 シングル)

先述した『Mステ』にて同曲の凄まじさについては触れていますが、攻めのアレンジも特筆すべきものがありますね。これは今回三浦さんとは初めて組んだビートメイカー、Seihoさんに因るもので、R&BとEDMがシームレスにつながった好例と言えるでしょう。ふたりの対談からは日本のムーブメントを変えんとする気概が感じられます。下記エントリーに対談のリンク先を掲載。

 

② 「I WANT YOU BACK (english ver.)」(1999 Folder在籍時シングル)

Folder在籍時、声変わり前の段階からその才能の凄さは業界内で轟いており、"和製マイケル・ジャクソン"とも評されていたのですが、まさかマイケル(が在籍していたジャクソン5)に真正面から取り組むとは!とリリース時に驚かされたものです。しかもこのシングルには「ABC」も収録されているという。これがマイケルに瓜二つ...というのは大袈裟かもですが、まさにマイケルを彷彿とさせる歌声で、三浦大知(当時は"三浦大地"名義)の少年時代の実力を知るに十分な作品。個人的には日本語版より英語版がお勧め。

 

③「Everlasting Love」(1999 Folder在籍時シングル)

Folder在籍時のラストシングルであり、"Folder featuring Daichi"との名義でも解るとおり、彼の歌の巧さをより伝えるべく生まれた(であろう)作品。以前も記載しましたが、このような美しい愛の歌を、少年時代にここまでやさしく伝えられるという表現力には脱帽です。


④ 「No Limit」(2006 シングル)

三浦大知 feat. 宇多丸(from RHYMESTER)名義。ソロ活動最初のアルバム『D-ROCK with YOU』(2006)がシングルの2週間後に発売されたのですがそこにはなぜか宇多丸さん版は未収録。しかしながら【人間交差点フェス】では宇多丸さんを交えて披露しており、共演版がいわゆる"黒歴史"ではないことに安堵(尤も黒歴史ではないどころか共演版のほうが格好良いと思っていたのでアルバム未収録は残念)。フェスではRHYMESTERMummy-Dさんにコラボレーションを直談判しDさんから快諾されていたので、今後ラッパーとのコラボレーションが再度登場する可能性も。このシングルでのサング/ラップコラボレーションの相性の良さを聴けば期待は高まるというものです。

 

⑤ 「Human Nature」(2010 シングル「The Answer」カップリング)

動画はJ-WAVEでの生演奏の音源ゆえ、スタジオ録音版とは異なりますが、こちらも美しいですね。

Folder時代以来と思しきMJカバー。それも特に人気が高く、間奏のファルセットや優しい歌声が印象的な楽曲に真正面から挑み、難しいだろうにもかかわらず見事に歌い上げています。余裕すら感じられるよう。シングルリリースから4年後のホワイトデーに配信限定でリリースされた『Covers EP』にも収録されていますが、そのEPではスティーヴィー・ワンダーにも挑戦。しかも選曲が「Ribbon In The Sky」というのはセンス良いですよね。

 

ちなみに、マイケル・ジャクソンは今から7年前の6月25日に亡くなりました。あらためてマイケルの冥福を祈ると共に、彼の遺した作品群がこのように美しく広がっていくのは嬉しい限りです。

 

⑥ 「Black Hole」(2011 アルバム『D.M.』収録)

上記はミュージックビデオのメイキング映像。

スクリレックスが用い強烈なインパクトを与えた"ひずみ"を邦楽でおそらく最初に落とし込んだのがこの曲。個人的には"三浦大知×Nao'ymt(プロデューサー)"の組み合わせは他のタッグより相性良いと思うのですが、Naoさんのスクリレックス咀嚼力の高さ、そしてR&Bに限らずどんなジャンルの音楽をも乗りこなす三浦大知さんの巧さに唸らされます。以前のエントリーでも記載。

スクリレックスの衝撃的な”ひずみ”が堪能できる「Scary Monsters And Nice Sprites」は下記に。

 

⑦ 「ふれあうだけで 〜Always with you〜」(2014 シングル)

CMに音楽が起用され、そのCMが大量OAされることで認知度向上につながることは少なくありません。この曲が花王ニベア』ブランドのCMに起用されたため、【人間交差点フェス】でこの曲がはじまると後ろに居たカップルの男性が恋人に向かって"ニベアニベア(の曲)"と言ってたのには心の中で思わず笑ってしまいましたが、それだけ楽曲が(CMを介して)浸透している証拠かと。優しいながらしなやかな強さを持ち合わせた歌声に"この人は誰?"と思った人はきっと多いことでしょう。

この曲については以前、下記のエントリーでも取り上げています。 

これを書いたおよそ1年4ヶ月に『Mステ』出演が叶ったわけです。

 

 

というわけで、個人的なセレクトで7曲...ちょっと最初に聴くにはハードルが高いものもあるかもしれませんが、いずれ劣らぬ名曲名唱揃い。業界内でのファンも多く、『Mステ』出演を契機に今後より注目されるのはおそらく間違いないので、今からでもチェックしてみるといいと思いますよ。