イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

覚えてて損はないはずG・イージー

今週火曜の米ビルボードシングルチャート速報にて、次週の台風の目になるだろうとして紹介した、ブリトニー・スピアーズの新曲、「Make Me...」。

ここでフィーチャーされている、白人ラッパー/プロデューサーのG・イージー(G-Eazy)の活躍が凄まじいのでメモ。

 

G・イージーはインディで放った『These Things Happen』(2014)、そしてメジャー移籍第一弾となるセカンドアルバム『When It's Dark Out』(2015)が共に米ビルボードアルバムチャートでトップ10入りを果たし、また2作ともR&B/ヒップホップアルバムチャートを制しました。昨年12月の下記bmrの記事では、彼のバイオグラフィー共々、チャートアクションについて紹介されています。

『When It's Dark Out』からシングル化された、ビービー・レクサを迎えた「Me, Myself & I」はビルボードシングルチャートで7位とスマッシュヒット。イギリスでも13位と健闘し、彼の名が世界的に少しずつ浸透してきているといえるでしょう。

 

そして最新チャート(7月30日付)ではこの「Me...」(最新で49位)の他、彼が客演参加した2曲がランクイン。

91位にはマーク・E・バッシー「You & Me」。今流行りのレゲエテイストですね。

そして83位にはオーストラリア出身のグレイスによる「You Don't Own Me」。

このレトロソウルチックなサウンドはなんとクインシー・ジョーンズ等によるプロデュース。『1960年代にレスリー・ゴーアの歌唱でヒットした同曲のカバーで、グレイスの歌声を聴いたクインシー・ジョーンズが、当時自身がプロデュースしたこの楽曲を是非彼女にカバーして欲しいとプロデュースを申し入れた』(天才シンガー、グレイス待望のデビュー・アルバム『FMA』|ローチケHMVより)逸話もあるこの曲、実際にオーストラリアのチャートを制しています。

その他、以前紹介したザ・ウォンテッドのメンバー、ネイサン・サイクスによる「Give It Up」にも招かれるなど、G・イージーは現在大活躍。この曲はネイサンの地元イギリスでも54位と振るいませんでしたが、個人的には大好きです。

 

こうしてG・イージーの参加曲を列挙してみると、彼がいかに器用なのかが解かります。彼が登場する作品は純正ヒップホップ的なサウンドは勿論のこと、レゲエテイスト、レトロソウル、スムースダンサーそしてポップバラードと幅広く、ゆえに重宝されるのかもしれません。

となると、今後もまた至るところで彼の名を目に、耳にする機会が出てくるはず。今のうちに覚えておいて損はないと思います。あとは国内盤が出てくれたなら...と思うのですが、如何でしょうか。