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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

キース・スウェット、80年代音使いの曲に宿した別年代サウンド

リリース前にも一度取り上げましたが(キース・スウェットのニューアルバム、いよいよ登場(7月3日付)参照)、キース・スウェット、5年ぶりのオリジナルアルバム『Dress To Impress』は安心、良質なR&B集でした。最新8月13日付の米ビルボード、アダルトR&Bソングスチャートにおいて、新人女性歌手のタキーヤ・メイソンとのデュエット曲「Just The 2 Of Us」が10ランクも上昇し19位にランクインしており、この曲の勢いでアルバムの認知度がより高まって欲しいと思っています。

 

キースのYouTubeアカウントにはアルバム全曲の音源が掲載されているので是非試聴してみてください。ここから今日取り上げるのが、アルバムの中で個人的に異色だと思った7曲目、「Give You All Of Me」。

ウワモノの音色がいかにも80年代感ゆえ、キース御大ご乱心?と一瞬思ってしまったのですが、しかしながらこの曲から80年代的な音色を排すれば、実に流麗なスムースダンサーだと気付きました。特に自分が想起したのはコーヒー・ブラウン「After Party」(2001)。

元ノーティ・バイ・ネイチャーのケイ・ジーが手掛けた男女デュオのデビュー曲。アルバムは『Mars/Venus』(2001 最高32位)の1枚のみゆえ知っている方はそんなに多くないとは思うのですが、この頃のいわゆる”スムースダンサー”が好きな自分にとってはたまらない作品なのです。スムースダンサーについては(この曲も含め)以前取り上げています。

 

R&Bの世界では80年代のみならず、最近では90年代的音使いへの回帰も進んでいるように思いますが、そんな中でキース・スウェットが、”一聴して80年代、でも中身は2000年前後のスムースダンサー”というダブルミーニング?な曲を用意してきたことに驚かされました。この曲が契機となってスムースダンサーも復興してくれたなら...と願う自分がいます。