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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

米シングルチャートを駆け上がる”ブロッコリー”とは

昨日紹介したビルボードの最新9月10日付シングルチャートで、新たにトップ20入りを果たしたのがD.R.A.M. feat. リル・ヤティ「Broccoli」。その名の通りこの曲はブロッコリーについて歌っています。ミュージックビデオにも登場するのみならず、ブロッコリーの被り物まで出てくるという徹底っぷり。

(長めのドレッドがD.R.A.M.、赤毛がリル・ヤティ)

音数の多くないトラックにフルート的なウワモノ(それに合わせてリル・ヤティがリコーダーを吹くのもかわいらしい)が中毒性をより高めているようなこの曲。なのになぜブロッコリー?と思ったのですが...調べてみるとこの”ブロッコリー”とは大麻の隠語だとか。

実際、「Broccoli」の和訳をされている方のブログも拝見しましたが、♪In the cut I'm rolling up my broccoli を”一服したいのさ”と訳しており、なるほど隠語なんだと実感です。

(勝手ながら紹介させていただきました。問題があれば削除させていただきますのでご連絡いただければ幸いです。)

 

ブロッコリーのこんもりした形状が、ビデオで印象的な女性の大きな尻を指すのかと思っていたのですが違いましたね。ちなみにお尻の大きな女性はアメリカ南部では美人の象徴と聞いたことがあり、アンソニー・ハミルトンはそんな女性が魅力的だという曲を歌っています。曲名も「Sista Big Bones」という徹底っぷり。以前ブログに記載しました(同曲のミュージックビデオも掲載)。

 

 

D.R.A.M.は昨年、EP『#1Epic』でデビュー。そこからのシングル「Cha Cha」は最近オリンピックで話題になったマリオが登場するゲーム、スーパーマリオブラザーズシリーズのスターワールドのBGMをサンプリングしており、なかなか面白い作品です。

 

客演のリル・ヤティも昨年EP『Hey Honey Let's Spend Wintertime On a Boat』(Wintertime Ziとの共作)でデビュー。米ヒップホップ誌のXXLが毎年選ぶ”XXL Freshmen Class”の2016年版に、「Panda」が全米チャートを制したデザイナーや、ここで何度か紹介しているアンダーソン・パーク等と共に選出され、今後に注目が集まっています。 

今年リリースされたミックステープ『Lil Boat』収録のシングル曲「1 Night」は米ビルボードシングルチャートで最高88位を記録。

一方でD.R.A.M.はこれまで米シングルチャートへのランクインがなく、今回「Broccoli」で大幅に記録更新を果たしたことになります。

 

そのサプライズヒットのタイミングで米ビルボードのインタビューに答えたD.R.A.M.。下記リンク先にそのインタビューが掲載されているのですが(英語ですので注意)、自分の音楽をポケモンミュウツーに例えてレアだと語っているのが面白いですね。唯一無二の音楽を作っているという自負に感じられますし、そしてゲームが好きな方なんだなあと実感。マリオやポケモンといった任天堂のゲームが好きなのかもしれませんね。

 

 

個人的には”コロンバイン(高校銃乱射事件)の二の舞いになる”という歌詞が異様に引っ掛かってしまうのは否めないのですが、あまり物事を考えずに音に没頭したいという方には「Broccoli」はうってつけなのかもしれませんね。