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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

カーク・フランクリン、ファレル・ウィリアムス手掛けるリミックスでゴスペルチャート制覇

ビルボード、最新9月10日付のホットゴスペルソングスチャートを制したのはカーク・フランクリンでした。昨年のアルバム『Losing My Religion』収録の「123 Victory」が前週より8ランク上昇し首位に到達。ジャンプアップの理由は、あのファレル・ウィリアムスによるリミックスがリリースされたため。bmrの記事に試聴音源も掲載されています。

こちらはオリジナル。

キーも異なりますが、クワイア(ゴスペルコーラス)の声をやや引っ込めビートを強めたのがリミックスの特徴。オリジナルの音もヒップホップっぽさがあるのですが、本格的且つアップデートされたヒップホップに仕上げた、という感じがします。

 

この曲の首位獲得については米ビルボードで記事が登場。

1週間のデジタルダウンロード数はおよそ4,000。そのうちの9割が新たにリリースされたリミックス版の購入であり、ダウンロード数は前週の12倍以上というのですから驚きです。

そんな「123 Victory」の首位到達により、2005年3月19日付からスタートしたホットゴスペルソングスチャートにおいて、カーク・フランクリンは幾つかの記録を達成したことに。

 

●最多5曲目の1位獲得

これまでジェームス・フォーチュン&FIYA、ドナルド・ローレンスそしてレクレーと共に4曲の1位を獲得していたカーク。「Looking For You」「Declaration (This Is It)」「I Smile」「Wanna Be Happy?」に次ぐ首位獲得により、最多5曲目の首位獲得。単独1位に躍り出ました。

以下に過去4曲の1位獲得曲を紹介。

 

●前週9位からの1位到達は最も大幅なジャンプアップ記録

8ランクアップでの首位到達は史上最長のジャンプアップ。デスティニーズ・チャイルドミシェル・ウィリアムズが、ビヨンセおよびケリー・ローランドを招聘して事実上デスチャ再結成を果たした「Say Yes」(2014)とに並ぶ記録。ちなみに「Say Yes」はミュージック・ビデオでもデスチャ揃い踏み。

 

●チャート初登場から首位獲得までの週数は史上2位

「123 Victory」は昨年12月5日付で15位に初登場し、登場41週目にして首位到達。これは47週で首位を獲得したリッキー・ディラード&ニュー・G「Amazing」(2014)に次ぐ記録。

 

 

今年はカニエ・ウェストやチャンス・ザ・ラッパーの新譜に招かれ、そしてリミックスにファレルを招聘したことでヒップホップ畑との縁の深さを証明したカーク・フランクリン。「123 Victory」がどこまで首位を続けるかにも注目が集まりますし、この曲の成功を機に『アーバン・ミュージックとゴスペルの(再)接近』(上記bmrより)がより深まっていくことを期待したいと思います。