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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

森山直太朗の生歌に圧倒される

昨日、弘前ヒロロで開催された森山直太朗フリーライブに足を運ぶことが出来ました。

 

(以降ネタバレ有りゆえご注意ください。)

 

開始10分前に到着した段階で3階は人人人...千人近くいたのではないでしょうか。ご年配の方も多く、老若男女に愛される歌い手なのだと実感。編成はキーボードとアコースティックギターというシンプルなもので会場全体に響き渡るのか心配したものの、森山直太朗さんの第一声...ファルセットで歌い始めた瞬間、千人の会場が一気に静まり返ったのはただただ見事。そこから30分近く、4曲で会場を存分に魅了してくれました。

たった4曲、されど4曲。「夏の終わり」でしっとりと、そしてしっかり鷲掴みにすると、今回のフリーライブの目的であるベストアルバム『大傑作撰』に収録された、Aメロ後半を同じフレーズで畳み掛けるユーモラスな「どこもかしこも駐車場」、そしてまるで今の日本の空気を歌うような...と個人的に解釈している「太陽」へ。正しくないことをした人に対して、まるで自身が正義の塊であるかのごとく鉄槌を下す国単位での虐め風潮がより先鋭化した今の日本にとって、「太陽」は発表時以上に強い意味を持っ(てしまっ)た曲になったのだと実感するなど。

そして最後は「さくら(独唱)」。東北は4月に桜が咲くため、巷にあふれる桜ソングの"桜イコール卒業"という感覚には正直辟易してしまうひねくれた自分がいるのですが、ここまで素晴らしい歌だとただただひれ伏すしかありません。何より、この曲における地声とファルセットの行き来があまりにもスムースで、歌ヂカラにはただただ聴き惚れるばかり。あんなにファルセットが力強いとは。そして歌声のしなやかさ...この歌い手は本物だ!と思わずに入られませんでした。無論キーは発表時と変わらず。歌声の維持(いやむしろパワーアップしたでしょうか)もまた流石の一言でした。

終演後、曲数の少なさに対する不満の声が何一つ聞こえてこなかったのは、彼が代表曲中の代表曲をきちんと披露したのみならず、その曲および直太朗さんの歌のパワーが、観客に十二分な満足感を抱かせたことにほかならないでしょう。あれだけの充足感はここしばらく味わっていなかった気がしています。

 

 

時間の関係でライブ後のイベント(ご本人との撮影会等)に参加出来ませんでしたが、本物の歌い手とはこういうことだということを悟った一日でした。素晴らしい時間を紡いでくださった森山直太朗さん、そしてヒロロに感謝申し上げます。