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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

レナード・コーエンの死と、チャート上の成功をもたらしたもの

レナード・コーエンが亡くなりました。

ニューアルバム『You Want It Darker』を先月リリースしたばかり、そして同作で米ビルボードアルバムチャートにて初登場10位という記録を達成した矢先の訃報に、驚いてしまいました。しかも弊ブログではコーエン作の名曲「Hallelujah」の、ペンタトニックスによる新たなカバーを紹介したばかり。なんだかいろんなことが一気に押し寄せて処理しきれない...そんな感じです。

 

『『グラミー賞』特別功労賞生涯業績賞、『アストゥリアス皇太子賞文学賞、『グレン・グールド賞』などを受賞したほか、ロックの殿堂入り、カナダ勲章の最高位であるコンパニオンを授与された』(上記CINRA.NETの記事より)レナード・コーエンですが、米ビルボードチャートでの成績は決して華々しいものではなく、アルバムのトップ10入りは今年作および『Old Ideas』(2012)のみ、しかも「Hallelujah」が収録された『Various Positions』(1984)に至ってはトップ200入りすらしていません(本国カナダでも最高位は60位)。下記の記事では『Various...』の非チャートインを"信じ難いのですが"と前置きして紹介います。

しかしながらこの「Hallelujah」は、後にジョン・ケールジェフ・バックリィルーファス・ウェインライト、k.d.ラング、アレクサンドラ・バーク等がカバー、さらに2010年に発生したハイチ地震の被災者救済としてジャスティン・ティンバーレイク等が披露したほか、様々なオーディション番組でも用いられており、それらのカバーがコーエンの認知度を高め2010年代のチャート上での成功に導いたそう。美しい曲はたくさんのカバーを生み、たくさんのファンを増やし、そしてオリジネーターを知りたいという動機につながっていったわけですね。

 

 

謹んで、レナード・コーエンのご冥福をお祈りします。彼の音楽がこれからも永く引き継がれていきますように。