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face it

青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

アーロン・カーター、2016年産の新曲に出会う

ヒット曲オムニバスCDを代表する『Now』シリーズのイギリス版、『Now 95』が今月リリースされましたが(トラックリストはこちらをご参照ください)、アメリカでも今月、シリーズ最新版『Now 60』が発売されました。そのトラックリストを見てビックリ…あのかつてのアイドルが復活を遂げていたのです。

『Now』のホームページのトラックリストがきちんと見られない仕様(の様子)なので米アマゾンミュージックのものを。キリ番につき過去のヒット曲をディスク2に収録した2枚組となっています。

 

アメリカ版『Now』では今後来るかもしれないニューカマーを”NOW What's Next!”としてトラックの後半にて取り上げています。今回は(ディスク1の)17曲目以降がそれに該当しますが、CDの最後を飾る22曲目に収録されたのがアーロン・カーター「Fool's Gold」…バックストリート・ボーイズのメンバー、ニック・カーターの弟で20年近く前に日本でも人気を博したアーロンなのです。

1987年生まれのアーロン、1997年にシングル「Crush On You」、アルバム『Aaron Carter』でデビュー。アメリカではアルバムはヒットするものの、シングルヒットは「Aaron's Party (Come Get It)」(2000)の35位が最高とさほど振るわず。

3年だけでも成長の跡が見て取れますが、それが2016年になると。

色っぽさが増すのと同時に、EDMを艶っぽく解釈しているのもまた大人になった証拠と言えるかもしれません。

 

アーロン、オリジナルフルアルバムは2002年を最後にリリースしていないものの、最近ではフロー・ライダーとの「Dance With Me」(2009)、バスタ・ライムスとの「Planet Rock」(2010)等を発表していて音楽活動は継続、昨年は7曲入りEP『The Music Never Stopped』をリリースし、「Fool's Gold」も収録された新EP『LØVË』は来年のバレンタインデーに登場すると本人が告知しています。ちなみに昨年のEPはSoundCloudにて確認可能です。

 

 

アーロンの名前を『Now 60』で発見したとき、”懐かしい!”と思ってしまった自分ですが、そういえば先週末の『荻上チキ・Session-22』(TBSラジオ 月-金曜22時)内メインセッションにて、音楽評論家の柴那典氏が『今の若い人には”あの人は今?”が理解出来ない』と語っていたのは面白かったですし腑に落ちましたね。当日の放送はTBSラジオCLOUDにて1ヶ月間聴取可能です。

新人がレコード会社の営業力などで大型タイアップを付けてもらってデビューしながら急激に消えてしまった1990年代とは異なり、現在は新人が、(彼らが売れるまでのスピードは個人的に遅くなったと思うのですが)きちんとネット、特にSNSを活用して地道に活動を継続・報告しています。それはベテランも同様で、TwitterFacebookInstagramなどで日々の活動や出来事を報告しており、新曲もきちんとYouTubeで自身のアカウント(もしくはレコード会社のそれ)を介して紹介出来る…つまり歌い手が情報を自ら発信している以上、あの人は今状態にはなりにくいということ。躍起になって探さなくともふと調べようと思って探すとスムースに見つかるわけですから、”あの人は今”なんてのは情報が極めて少なかった昭和の悪しき風習だったのかもしれませんね(大袈裟かもしれませんが)。そう考えれば、アーロン久しぶり!というより、自分がそのアーロンを探すアンテナを錆びつかせていたことを反省して、もっと広範囲に且つより深く掘り下げないとなあと実感します。