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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

ラジオ業界この1年を振り返る~私選10大ニュース

明日から12月、あっという間に2016年も残すところ1ヶ月となりました。今後各所では様々な今年総決算企画が発表されますが、弊ブログではまず【ラジオ業界のこの1年 10大ニュース】を書いてみたいと思います。あくまで私見ですのでご了承ください。以前取り上げたものについてはリンクを掲載します。

 

 

① ワイドFM本格化

昨年12月7日、首都圏AM局のうちTBSラジオニッポン放送文化放送が本放送を開始。以前から全国各地でFM補完中継が行われていましたが、首都圏3局の放送開始により一気に全国に波及した感があります。

今回のエントリーは、首都圏でのワイドFM開始からおよそ1年経ったことが掲載のきっかけです。

 

大沢悠里さん、平日帯番組を勇退

昨年の段階で『大沢悠里のゆうゆうワイド』から退くことを明言していた大沢悠里さん。聴取率トップを走っていた番組ゆえTBSラジオのみならずラジオ業界全体に衝撃が走ったように思います。辞めないでほしいという要望が多かったことから、4月から、それも『...ゆうゆうワイド』終了の翌日から『大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版』(TBSラジオ 土曜15時)が開始という形に。この番組は現在、同局の土曜好調の一翼を担っています。

 

永六輔さん死去

大沢悠里のゆうゆうワイド』内コーナー、『永六輔の誰かとどこかで』をはじめ、特にラジオでの活躍が凄まじかった方。自分は晩年の永さんしかきちんと聴いていなかったのが悔やまれます。永さんについては、小島慶子さんが以前ラジオで”ラジオの精霊”と敬っていたのですが(TBS RADIO 5月28日(金)その時、空気が変わった。 - 小島慶子 キラ☆キラより)、本当に星になってしまいましたね。それも七夕の夜に。

 

TBSラジオ聴取率首位をキープ

今年10月の調査でも首位を達成し15年以上もの長きに渡りトップをキープ。しかも『大沢悠里のゆうゆうワイド』後番組となる『伊集院光とらじおと』が最高聴取率ランキングを連覇してラジオ業界の顔に。

 

J-WAVE、凋落

④のリンク先にて私見を掲載(本当の凋落か、秋改編の成果はどうなのか等は12月度調査の結果を判断しないと、と考えています)。TOKYO FMとの差が開いたのは、もしかしたらJ-WAVEのリスナーの一部がInterFM897に移ったのではないかともふと。南美布さんやMC RYUさんの番組はさすがの安定感で、2000年代前半に強く感じた、音楽の文字通りの楽しさと心地よさを教えてくれたJ-WAVEの雰囲気が活きているし、なにより曲紹介等が巧く、曲をぞんざいに扱わないんですよね。

 

ショーンKさん、降板

ここで書いた私見、自分の考えは、今年の様々な報道に触れるにつれどんどん強固なものになっていきました。

さらに言えば、芸能界のずるいところは、悪いことをした(かもしれない)人をいつまで謹慎させるかの物差しを用意しようとしないこと、そしてその人が復帰したときに市井がいつまでも過去の悪事をまるでユスリのネタの如く使うこと、ですね。こういう”無責任なイヤラシさ”に今年、どれだけの才能が殺されたのか...悲しくなるばかりです。尤も、犯罪に走ってしまったならば猛省と更正は必要ですが、それを下すのは裁判や法などであって、ワイドショー(的思想)ではありませんよね。

ブログでも書きましたが、仮にショーンKさんが(以前は代打のみを担当していた)朝の番組にレギュラー登場すれば、間違いなく朝のラジオの勢力図は変わるでしょう(というか、未だに平日朝のFM番組でこれが絶対!という評判を耳にしませんし、残念ながら別所哲也さんの技量向上には限界があります)。最初は穿った感覚で聴いていた人もその安定感で間違いなく習慣化していくものと約束しますので、是非とも考えていただきたいものです。

 

THE YELLOW MONKEY、復活曲を民放全局同日解禁

イエモンが復活第一弾作品「ALRIGHT」をラジオで解禁した意義は、もしかしたらイエモンからラジオ局へ注目を集めさせるための、イエモン流のエールなのかもしれません。この発表の方法は、ラジオ好きを増やすという意味で有効だと思いましたし、その意味をラジオ局がどう受け止め、今後に活かすかが重要です。

 

radikoタイムシフト聴取およびシェアラジオ開始

宇多田ヒカルさんがいうところの”ポジティブな変化”。地域の壁を壊したradikoの次の一手は時間の壁、そしてSNSとのより強固なつながり。テレビより遥かに進んでいる気がします。

が、聴取率に関してはどうでしょう。タイムシフト聴取はおろかradikoプレミアムでの聴取数は含まれず、です(始まったばかりゆえ仕方ないのかもしれませんが、聴取数の把握はアナログに比べて極めて簡単ではないかと)。radikoプレミアム経由でどの番組が聴かれているかを公表することは現状の聴取率と違った角度からの指標を持ち込むという点において、ラジオの新たな可能性を創造出来ると思いますし、この聴取率調査の点のみ、視聴率にタイムシフト測定の概念を取り入れたテレビに対してラジオが遅れを取っている気がします。

 

⑨ 地元弘前コミュニティFM局、ギャラクシー賞受賞

地方、それも県域ではないコミュニティFM局が選奨を受賞というのは快挙といえます。地方だからこそのアイデア、地方との密接なつながりを重視したことの勝利。radiko同様、多くのコミュニティFMサイマル放送を実施し地方の壁を壊していることから、発し手そして聴き手が共に”地方だから...”とネガティブに捉える必要は最早無くなったといっていいでしょう。

 

⑩ 民放AM局、次々にワイドFM化を準備

厳密には来年の動きですが、青森県のRABラジオは来秋のワイドFM化が決定しています。となると、弊ブログで何度も問題視している県域民放FM局、エフエム青森がより窮地に陥るのではないかと、本気で心配しています。同局に対する私見一覧は下記に。

FM波にAM局が”ワイドFM”として参入し、通信としてradiko等で全国のラジオ局も聴くことが出来タイムシフト聴取も可能、さらに国の壁を越えて世界中のラジオ局も聴取出来るのみならずニコニコ生放送やTwitCasting等のユーザー発信型なども台頭...つまりライバルは増える一方なのです。その中にあってエフエム青森が番組を改善させるわけでも、radikoに加入することもなく(民放FM局、もしくはJFNグループを聴くことが出来るサービスはありますが、radikoには遠くおよびませんしタイムシフトも不可)、人材やその登用方法に疑問を抱かざるをえないという現状で、中長期的なビジョンは出来ているのか気になって仕方ありません。

ここまで改善されないと放っておくしかないのかもしれませんがそれでも改善を願いたくなるのは、ラジオへの愛(ゆえの執着?)なのかもと苦笑いする自分がいます。