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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

遂にソニーも追随か? 洋楽国内盤、1年未満でのレンタル解禁開始

今年7月にユニバーサル発の洋楽国内盤が大量に、1年未満でのレンタルを解禁(再開)したことは以前記したのですが、その際、他社が1年のレンタル解禁に未だこだわっていることに苦言を呈させていただきました。

この踏み切りによって、他社との足並みの乱れもまた露呈してしまいました。今回レンタル解禁が明らかになった、ディアンジェロの影響を受けたR&B歌手ならびに作品をまとめたコンピレーションアルバム『...新R&B入門』は、マイケル・ジャクソンおよびジャネットの影響を受けた歌手/作品をまとめた『New R&B School ~新R&B教室』と同時発売だったのですが、『...新R&B教室』はソニー発ゆえおそらく1年間のレンタル禁止のままであり、レンタル解禁が同時とはならないのです。(中略) ジャケットも連動している2作品が同時解禁されない、レコード会社で足並みが揃わないのはちょっとした機会損失ではないかと思い、残念に思います。

ユニバーサルの洋楽国内盤、再度1年未満でのレンタル解禁に踏み切る模様(6月30日付)より

ところが昨日、地元のTSUTAYAに行って驚きました。洋楽CDレンタルコーナーで最も大きく陳列されていたのがフィフス・ハーモニーの国内盤だったのです。タイ・ダラー・サインとの「Work From Home」のミュージックビデオを流すモニターまで用意。

この力の入れようもさることながら、この曲が収録されたアルバム『7/27』はソニーから今年の5月にリリース...つまり、ソニー系も1年未満の解禁に踏み切ったようなのです。

というわけで調べてみました。昨日11月30日にレンタル解禁となったソニーの洋楽国内盤は以下の通り。

・フィフス・ハーモニー『7/27』

 …国内盤発売:2016年5月27日

・フォクシーズ『All I Need』

 ...国内盤発売:2016年2月10日

・シーア『This Is Acting』

 ...国内盤発売:2016年2月3日

メーガン・トレイナー『Thank You』

 ...国内盤発売:2016年5月18日

・ゼイン『Mind Of Mine』

 …国内盤発売:2016年3月25日

ボブ・ディラン『Fallen Angels』

 ...国内盤発売:2016年5月25日

・オムニバス『Light Mellow ONE DAY』

 ...国内盤発売:2016年7月27日

・マジック!『Primary Colors』

 …国内盤発売:2016年7月27日

・オムニバス『No.1 80s billboard HITS』

 …国内盤発売:2016年8月10日

ロジャー・ウォーターズ『Roger Waters The Wall』

 …国内盤発売:2015年11月25日

デヴィッド・ボウイ『★』

 …国内盤発売:2016年1月8日

・ロニー・スペクター『The Very Best Of Ronnie Spector』

 …国内盤発売:2016年2月24日

サンタナ『Santana IV』

 …国内盤発売:2016年4月15日

クーラ・シェイカー『K2.0』

 …国内盤発売:2016年2月24日

プライマル・スクリーム『Chaosmosis』

 …国内盤発売:2016年3月16日

ペット・ショップ・ボーイズ『Super』

 …国内盤発売:2016年4月1日

ビヨンセ『Lemonade』

 …国内盤発売:2016年7月6日

・レイチェル・プラッテン『Wildfire』

 …国内盤発売:2016年4月13日

以上、TSUTAYA掲載、11月5週(28~30日)にレンタル開始されるアルバム一覧より(漏れがあるかもしれませんのでご了承ください)。シーア、メーガン、フィフス・ハーモニー、ゼインなど、今年の米ビルボードシングルチャートでトップ10にランクインした曲が収録されたアルバムがこぞって登場。そしてビヨンセに至っては国内盤発売から5ヶ月弱というタイミングで、なのです。来週グラミー賞のノミネーションが発表されるのですが、『Lemonade』が賞レースに大きく絡むのではと言われていることもあり、このアルバムを多くの方にチェックしていただきたいと思いますし、このタイミングでの解禁によって俄然注目が高まるでしょう。

 

 

実は前回のラジオの打ち合わせの際、先輩スタッフと洋楽のレンタル解禁時期について話をしていました。ユニバーサルが1年未満のレンタル前倒しを進めた結果、特にテイラー・スウィフト『1989』(2014年10月29日発売)が「Shake It Off」ヒット中に解禁(2015年1月10日)したことにより一気にレンタルされ、認知度が更に高まったのではないか等。レコード会社にとってはCDを買っていただくことに越したことはないでしょうが、それよりも認知度を高めるほうがその後話題に取り上げられることも多くなりライブの動員が増えたり来日頻度も高まる等、中長期的に考えれば好いのではないかと。そういう意味でも、CD発売から熱が冷めないうちにレンタル解禁に踏み切る方法は有効だと思うのです。

 

 

今回のエントリーでは”?”を用いましたが、ソニーが今後も1年未満の解禁を続けるならば、そこで”踏み切った”と断言しようと思います。そしてユニバーサル、ソニーと続けば、残されたワーナーはどう出るのか...個人的には、このままでは唯一時代遅れ、時流に逆らうレーベルというレッテルを世間から貼られかねないのでは?と考えるのですが如何でしょう。