イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ピコ太郎、RADIO FISHがYouTube総決算企画に参加

今年の世界的な流行をふんだんに取り入れた、【YouTube's 2016 rewind】が現地時間の昨日公開されました。”rewind(リワインド)”とは”巻き戻し”の意味であり、今年の総決算と言い換えてよいでしょう。

出演者も豪華ながら、日本のYouTuberやピコ太郎さん、RADIO FISHも参加。ピコ太郎さんに至っては、米ビルボード記事でのキャプチャ画面にまで登場というのだから驚きです。

この6分の大作のBGMで使われているのは今年のヒット曲ばかりですが(そして「PPAP」も効果的に挿入)、ジャスティン・ビーバーやフィフス・ハーモニー、ザ・チェインスモーカーズそしてリバイバルヒットとなったゴースト・タウン・DJ's「My Boo」を心地よくミックスしているのはなんとメジャー・レイザー。自身もジャスティン・ビーバーを迎えた「Cold Water」が大ヒットしたいわば”今年の顔”のひとり。その彼が自身の曲を封印して?この総決算企画に参加というのですから、なんて豪華なのでしょう。

 

”リワインド”には現在ヒット中のアリアナ・グランデ feat. ニッキー・ミナージュ「Side To Side」やカニエ・ウェストなど、様々なミュージック・ビデオのパロディが登場。パンダの被り物ってデザイナー「Panda」からでしょうか? こういうセンスの好さはいかにもアメリカらしいなと実感します。舞台裏も合わせてどうぞ。

 

それにしても、日本の音楽が世界の流行に加わることが出来るというのは、数年前の音楽業界では考えられなかったのではないでしょうか。”いやいやピコ太郎さんやRADIO FISHは本業お笑いだから”という声もあるかもしれませんが、もしかしたら、だからこそ音楽業界の慣例という壁をひょいと飛び越えて世界的な潮流に乗れたのではないかと。これを機に、日本の音楽業界が壁の越え方を覚え、来年は日本の優れた音楽がもっともっと世界中に羽ばたいてほしいと思いますし、日本の音楽業界が市場を拡げるなら、日本の枠にとらわれないことこそが重要ではないでしょうか。