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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

米シングルチャート、フィフス・ハーモニーのカミラ・カベロが珍しい記録を樹立

ビルボードシングルチャートを定点観測。日本時間の火曜早朝に発表された、12月24日付最新チャート。アルバムチャートで今週2位と俄然好調なザ・ウィークエンド『Starboy』からのタイトルトラックを、今週もレイ・シュリマー feat. グッチ・メイン「Black Beatles」が抑えた格好となりました。

最新チャートについての詳細は下記をご参照ください(トップ10カウントダウン動画もあります)。

「Black...」と「Starboy」、今週も各指標を比較してみます。

・「Black Beatles

 ...デジタルダウンロード 70,000(16%↓)

  ストリーミング 38,000,000(10%↓)

  ラジオエアプレイ 87,000,000(19%↑)

・「Starboy」

 ...デジタルダウンロード 60,000(13%↑)

  ストリーミング 30,700,000(8%↓)

  ラジオエアプレイ 120,000,000(4%↓)

 ( ()内は前週比)

正直なところ、かなり接戦だったように思います。ゆえに、仮にアルバム『Starboy』が1週リリースを遅らせ、12月24日付アルバムチャートで初登場を果たしたならば、「Starboy」が「Black...」を凌駕した可能性があったのではないかと。たらればの話ではあるのですが。

 

ちなみにその12月24日付アルバムチャートは実に面白いことになっていて、初登場を含む上位5作品がいずれも10万ユニット超えを果たしています。特に1位の作品は個人的に嬉しい驚きであり、勢いで以下のツイートを。

詳細はツイート内、米ビルボードのリンク先をご確認ください。なお、ツイートした”ザ・ウィーケンド”は、”ザ・ウィークエンド”の誤りでした。訂正してお詫びします。

 

 

シングルチャートに話を戻すと、凪の状態が続く中にあって、今週新たにトップ10入りを果たしたのはこちらの曲。ミュージックビデオ公開がチャート上昇につながった形です。

マシンガン・ケリー feat. カミラ・カベロ「Bad Things」(17→10位)

どこかで聴き覚えのあるフレーズが...と思ったら、カミラ・カベロ&マシン・ガン・ケリー、「Bad Things」をパフォーマンス! | Hollywood News - ハリウッドニュース(12月4日付)でも言及されている通り、ファストボール「Out Of My Head」(1998 全米最高20位)を下敷きに。面白いのは曲のコード進行がオリジナル以上にクラシックの「カノン」を彷彿させる点。マキタスポーツさんが提唱する”カノン進行”は日本でもウケる気がします(”カノン進行”についてはマキタスポーツさんに聞く! ヒットするJ-POPにはルールがある「カノン進行」「サビは前」「転調多用」|「マイナビウーマン」(2013年8月20日付)に掲載)。男性ラッパーと女性シンガーの組み合わせはネリー&ケリー・ローランド「Dilemma」(→YouTube)を彷彿させることから、ラジオで流したらウケる気がします。

 

マシンガン・ケリーのこれまでのチャート最高位は、ワカ・フロッカ・フレイムを客演に招いた「Wild Boy」(2011 →YouTube)の98位。一方、カミラ・カベロはフィフス・ハーモニーの一員であり、グループとしてはタイ・ダラー・サインを招いた「Work From Home」(→YouTube)が今年最高4位を記録。またソロではショーン・メンデスにフィーチャーされた「I Know What You Did Last Summer」(→YouTube)の20位(今年1月)が最高でしたので今回ソロで初のトップ10入りとなり、グループでもソロでも同じ年に初のトップ10入りを果たすという非常に珍しい記録を樹立しています。

 

 

さて来週12月31日付チャートでは台風の目が登場、と米ビルボードがアナウンスしています。その曲とはゼインとテイラー・スウィフトが共演した「I Don't Wanna Live Forever」(→iTunes Store)。プロデューサーは、テイラーのシングル「Out Of The Woods」(2014 最高18位 →YouTube)も手掛けた、ファン.のジャック・アントノフ。映画『Fifty Shades Darker (原題)』のサウンドトラックからの先行曲として先週金曜に発売されており、映画自体は前作『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の流れを組むメロドラマ的な模様。予告編は下記に。

前作のサウンドトラックからは、エリー・ゴールディング「Love Me Like You Do」(→YouTube)、ザ・ウィークエンド「Earned It (Fifty Shades of Grey)」(→YouTube)が共に最高3位を記録。特にザ・ウィークエンドにとっては、その直前にアリアナ・グランデとの「Love Me Harder」(→YouTube)で米シングルチャート初のトップ10入り(最高7位)を果たしたことと「Earned It…」のヒットが今に至る大ブレイクのきっかけになったと考えられることから、今回の映画のサウンドトラックも大注目といえるでしょう。